両津の夷地区のはずれのあたりに、海星幼稚園(昔はキンダーガーデンと言ったそうだ)なるものがあり、その真向かいにこの教会があった。佐渡百選にも選定された貴重な洋風の建築物である。佐渡百選の説明看板によれば、「フランス人宣教師により明治12年に創設され、その後焼失したが、再び宣教師によって創建され今日に至っている。明治時代以後の佐度におけるキリスト教の最初の拠点として知られている」とのことだ。
内部に入ってみた。照明が消えていたのでフラッシュを焚いて撮影した。ステンドグラスが見事なチャペルである。右手には懺悔部屋などもあった。豪華な中世のヨーロッパの教会を見慣れた者にとってはごく普通の教会のように思えるが、それにしても佐渡にこんな教会があったのかと思うと実に感慨深かった。汽船の出港までに時間があれば、この教会に佇み祈りをささげてみてはどうだろう。
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