佐渡の翼

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「龍吟」のジビエとデザートにびっくり   投稿者:佐渡の翼

2013年04月21日 04時12分54秒 | 恋人とのデート記事
7品目は、蝦夷鹿を藁で蒸した後にグリルした一品で、季節野菜の細切れにからませた生姜風味の餡がかけられていた。鹿肉に臭味はなく、ジビエ特有の香りの強さがあったが、柔らかくて美味しいお肉料理であった。ジビエを日本料理の素材として使用する、この大胆さこそが、「龍吟」の山本征治氏の真骨頂であろう。このお料理には本物の鹿の角が添えられており、彼女に、この鹿の角を持たせて写真を撮ると言う座興にぴったりの小道具であった。最後は、龍吟名物の季節野菜を炊き込んだ山椒飯である。しらす入りの蕪漬物と、蟹でダシを取った味噌汁が付いていた。二人とも全てを完食し、次なるデザートを待った。

筆者は、デザートの前に、ゆきちゃんに3月のデイナーデートの訪問レストランの予定を提示した。3月5日の、マンダリンオリエンタルホテルの中華レストラン「センス」、26日の、ペニンシュラホテルの中華レストラン「ヘイフンテラス」の提案に対し、ゆきちゃんは「まあ素敵!いいですね」を連発し、全身で喜びを表現し、目をキラキラと輝かせた。こういう反応を見れば恋は成就したも同然で、後はゆっくりと、熟した柿が地面に落ちるのを待つ心境になればよい。筆者と彼女の休日は異なっているが、筆者がわざわざ彼女のために休暇を取り、5月の歌舞伎座公演を見に行こうと誘ったら、二つ返事でOKしてくれた。恵比寿ガーデンプレイスのミシュラン★★★のジョエルロブションでランチを食べた後に歌舞伎を見て、夜は、同じくミシュラン★★★の鮨の「よしたけ」で食事の計画だ。これで3月から5月までのデート予定が完璧に埋まった。このブログをご覧の読者は、「そんなにうまく事が運ぶのか?」と訝るかもしれないが、時系列でデート記事を追って頂ければ、それが事実であることを認識せざるを得ないだろう。

さて、デザートの一品目は、「昔懐かしい冷凍ミカン」。これは、ミカンを瞬間的に凍らせて作製したのではなく、ミカンパウダーを飴で包み、それを凍らせた物のようであった。ウエイター氏は、「それをスプーンで割れ」と命じた。割ってみると中からミカンパウダーが零れ落ちた。するとすかさずウエイター氏が温かいミカンシロップをその上にかけた。冷と温で食べるミカンデザートはそのサプライズ感と相まって、実に面白い酒興であった。最後のデザートは、「吟醸酒のおやきと塩ソフトクリーム」。前者は、蒸しパンのような食感で、甘酒の味がしたし、後者は、塩気がほどよく甘さを引き出すアイスで、どちらも抜群の美味さである。そしておやきの底にはあんこが隠されていると言う芸の細かさをみせた。デザートを食べ終えた後は抹茶が出され、これを飲み干して本日の宴はお開きとなった。本日のデートの総額は57,530円。筆者とゆきちゃんが食事にかける時間はいつも3時間。今日、東京で受けられる高級サービスの基本単価は10分1000円であり、その意味では、ゆきちゃんとのデート費用は二人で36000円が妥当なのだが、いつも大抵5万円を超える。つまりそれだけ付加価値のある店を選んでいると言う事なのである。

お店を出ると、山本シェフ自らがお見送り。二人でシェフの写真を撮影した後、龍吟さんを後にした。地下鉄六本木駅の2番出口から地下に入り、ヒルズへのエスカレーターへと向かう通路を仲良く歩いてヒルズの駐車場へと向かった。行き交う人々が筆者のロイヤルブルーのチェスターコートに目を向けるので、ゆきちゃんは「あざやかで素敵な青ね」と叫んだ。吹きっさらしのヒルズの2階では強風で体が吹き飛ばされそうになった。まだ二人で肩を組んで歩くほどの親密さではなかったので、筆者は前傾姿勢を保ちながらゆっくりと歩いた。ヒルズの駐車スペースは箱型で広く、横から車が横滑りで駐車スペースに移動して来る構造で、それを初めて見たゆきちゃんは盛んに凄いを連発していた。ゆきちゃんは、この1月に用賀から高井戸に引越したばかりで、筆者は、愛車を首都高に向けて走らせ、中央道の高井戸ランプで降りて右折したらそこが彼女のマンションの近くだった。所要時間はわずか30分。車の中での会話も大いに盛り上がり楽しいデートの一日だった。

蝦夷鹿のグリル

山椒飯

冷凍ミカン

それを割った後、温かいミカンシロップをかけたところ

吟醸酒のおやき

塩ソフトクリーム

お抹茶

山本シェフ

本日のお代の総額!


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