佐渡の翼

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甘ったれるな新人よ!    投稿者:佐渡の翼

2013年04月22日 04時37分22秒 | 佐渡の翼の独り言
例年4月は、入職した新人が職場に溢れ返る時期である。誰しも就職仕立ては希望と期待で満ち溢れ、その瞳が輝いている。だが、数か月も経つと、やがてそれは失望に変わり、瞳もどんよりと曇り、転職を考える者も出始める。そうなるのが5月から6月頃で、所謂5月病と言うやつだ。大企業ですら、昔のような、終身雇用、年功序列、定期昇給を維持できなくなっている昨今である、その会社には不向きとされた人材を再教育して、医療・介護・福祉・再生エネルギーなどの成長が見込める分野へ転職させ、人材の適正配置で大企業の人減らしを防ぎ、成長戦略を後押ししようと目論む、「雇用流動化促進法案」が俎上に登ろうとしている。「雇用流動化促進法案」と言えば聞こえはいいが、早い話が「解雇規制撤廃法案」と同じようなもので、安易な解雇を野放しにしかねない法案である。一旦会社から無能と見なされたら、即座に首を切られ、追い出し部屋のような訓練所に入れられて、介護士やヘルパーなどになるための教育を受けた後に、老健施設などに派遣される。それを促進しようと言う法案なのだ。中には技術者として入職したはずなのに、老人の下の世話をさせられる毎日に変換となれば、何のために理工系の学部で勉強してきたのか?と言う思いにもなろう。もし、こんな法律が成立したとしたら、無能の烙印を押された若者は、不本意な人生を歩まねばならなくなる。いや、若ければまだいい、幾らでもその人に合った働き口は探せるからだ。深刻なのは中高年の働き盛りの人々が、こんな仕打ちを受けた場合だ。それまでは、大企業の部長職にあった者が、医療・介護・福祉の底辺を支える職場へ配置転換となれば、それまでの人生設計は全てぶち壊しになるだろう。「いやあ~、私は20年間ソニーの技術畑で働いていたんですけどね、アベノミクスの成長戦略とやらのお陰で、こうして慣れない老人介護をさせられているんですよ」と言う嘆き節を聞くのも時間の問題かもしれない。

景気が好転したかのような報道に明け暮れる毎日だが、かように雇用情勢は厳しさを増しているのが実情である。過日、新人女性が筆者の職場に新任挨拶に来た。彼女はこう言った、「新人なのでご迷惑をおかけする事が多々あろうかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」と。彼女は謙遜のつもりで何気なく言ったのだろうが、筆者は「お前、プロだろう?金もらってるんだろう?だったら、新人もベテランも関係ないよ。顧客には勿論の事だが、同僚にだって迷惑をかけて仕事の足を引っ張るようなへまはすべきでは無い!よく考えろ!」と一喝してやった。多分、こういう根性の無い輩は数カ月で退職するだろう。「新人だから、ミスをしても大目に見て欲しい」と、甘ったるい事を言った新人で長続きした試しは無い!飲食店も同様である。「開店直後で不慣れゆえご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」などと言う掲示を店内に掲げたお店で長続きした試しは無いし、「佐渡だから多少不味くても大目に見て欲しい」とこぼした店主の店は例外なく潰れている!佐渡にも身につまされる飲食店主はさぞかし多かろう。


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