佐渡の翼

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大蓮寺(佐渡市羽茂本郷)  投稿者:佐渡の翼

2018年01月21日 06時00分20秒 | 佐渡の神社仏閣及び史跡

とある初夏の暑い日の午後、筆者は、羽茂本郷にある大蓮寺を訪ねてみた。このお寺は羽茂川に沿い、菅原神社と境内を接するように建っている。観光パンフレットなどでよく目にする六体の地蔵群がまず出迎えてくれた。お寺の駐車場に車を停めたら、目の前に真新しい、大きくそして立派な観音像があった。山門は上杉景勝によって攻め落とされた羽茂城の東門をそのまま移築したもので、室町時代のものだという。このお寺は羽茂の地頭であり羽茂城主でもある「本間対馬守高貞」の菩提寺だそうだ。あの強大な勢力を誇った羽茂城との関係を窺わせる。

山門を潜ると、芝生に囲まれた広い境内があった。禅寺らしく余分な装飾のない簡素な佇まいである。禅寺の本尊の多くは釈迦如来だが、この寺の本尊は阿弥陀如来だ。本堂左手には五百羅漢の像を納めたお堂がある。中を覗いたら30センチほどの羅漢の塑像がぎっしりと並べられていた。これは海難供養のために作られたそうだ。このお堂の本尊はお釈迦様である。そして山門の傍らにはこの寺御自慢の秘仏のマリア観音像があるという。これは木造観音像の背にはめこまれている所謂体内観音だ。専門家の鑑定では中国の福建地方で作られた陶製の仏像とのこと。しかし、像のどの部分にも十字架などはなく、隠れキリシタンとは無関係の子安観音だという説が一般的である。機会があれば是非ともこの秘仏のお顔を見たいと思う。なお、このお寺は、佐渡奉行所に赴任してくるお役人が南部巡見の際に必ず宿泊したお寺としても有名である事を付け加えておきたい。

山門

門前の地蔵群

観音像

本堂

五百羅漢

その中の一体

境内にあった屋久島リンゴ椿

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