佐渡の翼

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裏ミシュランその1(幻の佐渡寒鰤と有名寿司屋編) 投稿者:ミシュラン覆面調査員

2007年12月24日 17時45分01秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
旧佐渡が島ニュースの「寿司屋ランキング」でトップをひた走る、佐渡市畑野の「菊寿司」さん。これだけ支持されていながら、不思議とコメント欄には1行のコメントもありません。「りき寿司」さんとは実に対照的です。今回はこの「菊寿司」さんを突撃取材。

まず場所を確認すべく電話で、「お宅様への行き方を教えて下さい」と尋ねると、店主らしき人が、「場所分からんのんかあー」。「はい、初めてなので分かりません」。「畑野の農協のそばさあー。県道脇からちょっと入っとるんだよなあー」。「私、畑野の農協、知らないんです」、「畑野の郵便局も知らんか?」「あー知ってますうー」、「その脇にありますよ」。「夕方は何時から開店でしょうか?」、「と言いますと、家族でお寿司でも?」「いいえ一人です」、「ああそれなら、3時でも4時でも5時でも大丈夫ですよ」と店主。随分アバウトなお寿司屋さんです。こんなやりとりの後、午後5時に、「こんちわあー」と引き戸を開けると、「いらっしゃあーい」と店主の声。店内には常連らしき男性客が一人、カウンターの端で刺身をつまみながら、ウーロンハイを飲んでいました。

テレビが置いてあり、テレビ東京の番組が流れていました。「冬を満喫!佐渡海峡」のテロップが流れると、常連客が「おお、佐渡でたかやあー」と興奮気味。店内にはメニューらしきものが見当たりません。調査員が開口一番、「寒鰤ありますかあー?」と尋ねたら、「寒鰤は獲れん!」と言下に店主が一声発した後、「寒鰤は揚がることは揚がるんですが、皆な築地あたりへ行ってしもて、地元には残らんのですっちゃあー。地球温暖化で海水温が上昇しているせいですかねえー。今年は不漁です。すいません」とうつむき加減で寒鰤を出せない理由を述べながら詫びた。すると、常連客が「寒鰤は不漁でだちかん。キロ8千円ちゅうとるじゃあー。このあいだものおー、寒鰤食うたけも、ありゃ冷凍だな。まずくはなかったが。。」。調査員が、「あのおー、鰤はまぐろと違い、冷凍はできないと聞いていますが」と問いかけると、常連さんが「いやそんなことはない。瞬間で冷凍すれば何とかできるもんさ。佐渡の回転寿司やそこらへんの店で出てくる寒鰤は皆な冷凍もんだよ」「冷凍は食えばすぐに分かる!!」と、このおじさん豪語しました。すると、「まともな店ほど、寒鰤を出さない、というか獲れないから出せないんです」と店主が引き取った後、「小さいけど、今回はいなだで我慢して下さい」と申し訳なさそうにおっしゃった。

更に、常連おじさんが「この店はのおー、安うてうめえもんを食わせる。まあ、見てみいー、そのうち店は人でいっぱいになるから」「食うてみれば分かる!!」と褒めちぎりながら、「それにしても、この鯖、脂がのってうめえなあー。鯖は庶民的だっちゅうけも、うまけりゃあいいよ」とどこまでもご機嫌なおじさんです。調査員は「お任せの特上寿司」を注文しました。


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