佐渡の翼

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真法院(佐渡市両津)   投稿者:佐渡の翼

2017年05月10日 05時40分10秒 | 佐渡の神社仏閣及び史跡

浜梅津にある真言宗の真法院の庭先に咲く苔梅は知る人ぞ知る梅の名所である。ある年の3月下旬のとある日、県道の道端でどぶ掃除をしていたおじさん達に筆者が「この辺、桜に似た花がよく咲いているんですが、あれは梅ですかねえー?」と尋ねたら、おじさんの一人が掃除の手を休めながら、「佐渡はまだ桜は咲かん!あれは梅だな」と言いつつ、北西の方角を指し示した。「ほれ、あそこに見える梅は、八重梅と言ってな、苔梅とも言うが、珍しいもんだ。写真に撮っといた方がいいよ」と教えてくれたのが真法院の苔梅だった。

この梅は、順徳上皇お手植えの梅と伝承されるもので、幹をおおう苔の間に淡紅色の美しい花をつけるので「苔梅」と呼ばれている。大正7年4月19日の羽黒大火で類焼し、その一部が生き残っているが樹勢は旺盛である。樹高はおよそ10m枝張り南に6m東西、北にそれぞれ7m、根囲3.1m、地上高1mの幹囲は2.6mある。かつて佐渡に遊んだ歌人の吉井勇は「いたはしと帝を思はば焼枯れぬともまた咲けよ佐渡の梅の木」と詠んでいる。

画像は、2015年5月5日に撮影したものであるが、このお寺は梅が咲く3月に訪ねるべきである。匂い立つ梅と春まだ浅き佐渡の海岸風景が織りなすコントラスト、頬に冷たい風とそよぐ木木、間もなく春到来をを思わせるのがこの寺の梅の木である。

境内の梅の木
http://www.digibook.net/d/5704a5f791980070f4653fb42e39f75e/?viewerMode=fullWindow



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