昼のうち人々が忙しそうに行き交う、ある大きな階段のたもとで、青年は子犬を足もとに、自ら作った詩集を手にして、人々に話かける。
青年が話しかけてみたところで、耳を傾ける者などいない。
しかし、それでも青年はおだやかな張りのある声で、人々に話かけ続ける。
"詩を愛する心があるなら、ここに集まって、私の詩を聞いてみてくれませんか。いつもではない、とても貴重で大切な時間をともに過ごしてみませんか。"
青年の呼びかけもむなしく、人々は忙しそうに行き交うだけ。
それでも青年は行き交う人々に語しかけ続ける。子犬はそんなご主人さまを時折心配そうに見上げる。
"生きる上で大切なもの。今気づかないけどとてもかけがえのないもの。そんなものたちを、ここで私と一緒に考えてみませんか。"
人々が忙しく行き交うなか、青年はそれでも気をおとさずに話しかけ続ける。
"私たちのしあわせは・・。私たちの喜びは・・。"
忙しく行き交う人々。その人たちにはその人たちなりの目的がある。
青年には青年の立派な目的がある。
でも、青年と人々はなにも言葉を交わすことなく、この日新たに出会ったにも関わらず、すれ違っていく。
青年はそれでも気を落とすことなく、人々に話しかけ続ける。子犬の心配そうな顔を見ることもなく。
いつまで続くかわからない青年の目的への道。
それでも青年は、どんなことがあっても気を落とすことなくやっていくんだと意思強固に、人々に話しかけ続ける。
いつか人々が立ち止まって、心の詩を聞いてくれるように。
いつか人々がこの詩を理解してくれて、この詩によって明るい日々が送れるように。
いつか青年が思っているような、平和であたたかな世の中が目の前に広がるように。
青年が話しかけてみたところで、耳を傾ける者などいない。
しかし、それでも青年はおだやかな張りのある声で、人々に話かけ続ける。
"詩を愛する心があるなら、ここに集まって、私の詩を聞いてみてくれませんか。いつもではない、とても貴重で大切な時間をともに過ごしてみませんか。"
青年の呼びかけもむなしく、人々は忙しそうに行き交うだけ。
それでも青年は行き交う人々に語しかけ続ける。子犬はそんなご主人さまを時折心配そうに見上げる。
"生きる上で大切なもの。今気づかないけどとてもかけがえのないもの。そんなものたちを、ここで私と一緒に考えてみませんか。"
人々が忙しく行き交うなか、青年はそれでも気をおとさずに話しかけ続ける。
"私たちのしあわせは・・。私たちの喜びは・・。"
忙しく行き交う人々。その人たちにはその人たちなりの目的がある。
青年には青年の立派な目的がある。
でも、青年と人々はなにも言葉を交わすことなく、この日新たに出会ったにも関わらず、すれ違っていく。
青年はそれでも気を落とすことなく、人々に話しかけ続ける。子犬の心配そうな顔を見ることもなく。
いつまで続くかわからない青年の目的への道。
それでも青年は、どんなことがあっても気を落とすことなくやっていくんだと意思強固に、人々に話しかけ続ける。
いつか人々が立ち止まって、心の詩を聞いてくれるように。
いつか人々がこの詩を理解してくれて、この詩によって明るい日々が送れるように。
いつか青年が思っているような、平和であたたかな世の中が目の前に広がるように。