欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

星々の輝き

2010-10-22 | poem


心の空虚感はどうすれば埋めることができるのでしょうか?
悲しみはいつわたしのもとから離れていってくれるのでしょうか・・。
心の奏でる音色はいつも暗がりをおびていて、蒼く冷たい世界を見るのは・・、いいけど。
いつかこうした蒼い泉を出て行くことができるのだろうかと、空のむこうに問いかけてみるのです。

空は夕暮れから宵闇が広がり、やがて星々の輝きが見える。
いくつもの星たちがわたしになにかをささやいているのが聞こえるのです。
"愛に恵まれた者よ。愛に気づくことなく暗がりのような狭い殻に閉じこもり、なすべきことすら忘れてしまう者よ。
輝きは真摯に純粋にあなたのもとへ訪れている。
星々を見つめ、自らの中にある輝きをはっきりと思い出すがいい。
愛に恵まれた者よ。祝福はいつもあなたのもとに。
日常の喧噪に気をとられ、大切な輝きすら忘れてしまった悲しい者よ。
星々の輝きを見て、思い出すがいい。
遠い昔身近にあった愛の輝きを。明るみを。
あなたに向けられた大きな祝福をあらためて感じなおすがいい。"

見上げる空には無数の美しい輝き・・。
大地から遠く、でも、とても身近に広がる愛の表現を見ながら、わたしは涙が出るのです。
心からあふれてくるものをひとつひとつたどっていくと・・、あの星々のようなヒカリが・・。
心のヒカリが自らの中に宿っていることを知り、あらためて夜空のむこうへ祈りを捧げるのです。

心の違和感

2010-10-21 | message


荒れ野を渡る旅人とわたしたちの日常とで何の違いがありましょう?
夜を間近にひかえた荒れ野を行くにはとても勇気がいります。ですが、わたしたちの一日一日にも実は何の保証もないのです。
生命の灯は燃えています。わたしたちがこの世界でなすべきことを行えるために・・。
なにも旅人のように危険な場所へ赴かなくとも、わたしたちの日常にもなにかしらの試練や危険はあります。
そこで思うのです。この日一日をどう生きていくかということを・・。

未来へ向かうわたしの気持ちは真摯な願いを持っていたいものです。
その願いを現実のものとするために、今という時があるのです。
御心に支えられ、わたしはこうして旅を続け、いつか願いを享受する日まで・・。
わたしという星はここに輝かなくてはなりません。
御心のヒカリに添うように。自らの心に偽りのない願いをかなえるために・・。

今という時を粗末に容易く考えないようにしましょう。
怠惰や欺瞞がわたしの心に渦巻くとしたなら・・。
本当の心の場所へと自らを戻していかなくてはなりません。
真摯に願う、その意味を見つめなおさなくてはいけません。
わたしたちの明日やあさっては流れる川のように滔々と変わらず訪れるものではないかもしれない。
なにごとも短略的に考えるものではありません。
自らの心に違和感がある時は、そこから思いをめぐらせていきましょう。
星の輝きは時に弱まりもします。試されていると感じられる夜もあるのです。
そんな時には・・。
真摯に御心へ祈り、導きを仰いでもいいのです。
真摯な祈りはかならず通じるのですから。

愛に気づいた夜の話

2010-10-12 | poem


人のいるところに行けばなにか食べ物にありつける。
子供の頃にそう自分に思い聞かせ、市場へと足を運んだ日々。
背の高い大人たちのさまざまな顔をわたしは見てきたのです。
冷たい視線。あざけりのような言葉。時には足を出されたこともあります。
それでも不思議と空腹を満たすことはできたのです。道の端になにかを見つけたり。不意の出来事に遭遇し、なにかを得たり・・。
人だかりの中には独特の雰囲気がありました。
わたしはその中にいるのが怖くもあり、しかし、生きる術だったのです。

そんなある日のこと。もう暗くなった灯のともる市場を食べ物を求めてあるいていた時のことです。
大柄なコートを来た男がわたしを手招きするのです。わたしはその男のそばへと行きました。
すると男はわたしの体を持ち上げて、さかさまにするのです。
そして、こう叫びます。"こんな捨て猫のような小僧がいる町に未来があるわけがない"と。
わたしは必死にもがきました。
男はその他にもわたしに対してというよりもこの町に対しての怒りを言葉にして発していました。
そして、出店の隅の方へと最後は投げやられたのです。
わたしは地面にたたきつけられた痛みでしばらく動けませんでした。
膝をかかえ、多くの人が通る脇でしばらく痛みに耐えていました。
すると、わたしの前に長いコートの女の人があらわれたのです。
その女の人は白い手でわたしの膝などをやさしくさすってくれました。
理由を聞かれましたが、わたしは恥ずかしさもあり、黙ったままでした。
膝にさわる女の人の手はとてもやさしくあたたかなものでした。
女の人はコートのポケットから、小さな袋のようなものを出し、わたしにくれました。
わたしが袋をあけてみると、ビスケットのような小さなパンが何枚か入っていました。
"これをおあがり"女の人はやさしくわたしにささやいてくれました。
わたしは一枚口に入れて、また女の人の顔を見ました。髪が長くてとてもやさしそうな口もとにほほ笑みが浮かんでいました。
"大丈夫ね。立って歩けるわね?"わたしはうなずきすぐに立ち上がりました。
女の人はわたしの頭をなでてくれました。
"どこから来たの?"女の人の問いにわたしは答えませんでした。そして、なにかとても恥ずかしくなって、頭をさげて走り出しました。
どれだけ走ったかおぼえていません。足に痛みはありましたが、かなり走り、気がつくと市場から離れていました。
そして、その時になって女の人のやさしさがとても身にしみてきました。
もう一度引き返し、あの女の人を捜そうか・・、そうも思いましたが、その時になって女の人にもらったパンを思い出しました。
手ににぎった紙包みをあけ、一気にパンを口に入れました。それはとてもやさしいミルク味のパンでした。
そのパンはとてもやさしい感じがして、なぜか涙がぽろぽろとこぼれてきました。
わたしは町よりすこし高い建物の上へとよじ上り、それから夜空を見上げました。
星の出てない曇りの空でしたが、無性に夜空の星を眺めたかったのです。

あの時のパン味。女の人のほほ笑みは今も愛の記憶としてわたしの胸に刻まれています。
そして、あの夜の出来事の後、わたしは新しい家族とともにあらたな生活をするようになったのです。
愛に気づいた夜。わたしはあの日、心の中にあるあたたかみを現実の世界で感じることができたのです。

旅人へのたむけの言葉

2010-10-11 | poem


旅の人・・と、年老いた老人が口をひらきました。
彫りの深い顔の奥にあるまなざしが真摯にわたしに向けられ、これからの旅路は容易なことではないこと。
しかし、あなたの背中を押す神の姿をわたしには見えるから、これから先歩みを止めることなく、大地に敬意を払いながら行きなさいと、言ってくれました。
つらい時、苦しい時が幾度も訪れるだろう。しかし、砂の波をひとつひとつ越えるように行きなさいと。それらはあなたの道筋に過ぎないから・・。
老人の言葉にわたしの気持ちは明るみ、時おなじくして、遠くの雲が切れ日ざしが斜めに下りてきました。
老人はさらに言います。
あのヒカリの祝福があなたに降り注がれるように、わたしはここから祈ります。
この大地を越えて、あなたの向かう地へとたどり着けるように。
死ととなりあわせのような厳しい環境の中で、あなたの若い生命が体験しなにかを得るように・・。
幾度の苦難にも希望があなたの胸から離れないように・・。わたしはこの大地と空に、そして、あなたの背中を押す神に祈ります。
わたしの手をとり、かたく握手するそのぬくもりをわたしは心に刻むのです。
老人のうしろにはこの何日かお世話になった老人の家族たちが見送ってくれています。
わたしのその一人一人に笑顔を送り、そして、砂の大地を踏み出しました。
人生は砂漠を渡るような旅のようなものだよ。あなたはその道を行く人・・。
あなたの行く先に祝福が訪れるように・・。いつも神のヒカリを受けられる者として、今日もそして明日もあられるように。
行きなさい。振り向くことなく、希望を忘れず行きなさい。
あなたの中に希望が失われないかぎり、その希望はカタチとなってあなたの先にあらわれるのだから・・。
涙に暮れるわたしの後ろで、老人の口ずさむ希望の言葉が強い礎としてこの胸の中に刻まれていくのでした。

夜、胸の中に降り積もるもの

2010-10-11 | poem
眠っている間はわからない。星々の輝きがあなたの心や体に祝福を与えていることを。
ロマンティックなおとぎ話なのではありません。
眠っている静かな心の泉にその輝きは降り注がれているのです。
そして、泉の中に入った光は底の方で無数の輝きを秘め、あなたの愛の糧となっていくのです。
朝のピュアな空気にすがすがしさを感じながらも、昨日までの喧噪にすぐに頭や体を慣らしていく。
せっかく夜の間に泉に入っていったヒカリたちは奥の方へと追いやられ、デジタルのような合理性だけがあなたを支配していくのです。
それでは心は潤いをなくしてしまう。むなしさや悲しさとなってあなたの心に返ってくるのに・・。
無性の感情の発露はそんなところからの原因なのです。
心はピュアなものを保管している泉。
世界のぶっきらぼうさや縦割りの常識に慣れ親しんでいようとしても、心は正直にあなたに反応を示してくる。
潤いは失わずに生きていくのが賢明です。心を大切に思い、心の反応とともに生きていくのがしあわせへの鍵です。
たとえ現実の合理性や常識にそぐわないものであったとしても・・。時にそれがやりにくいことであったとしても。
愛に根づいた行動は未来の自分を助けていきます。そして、自らを救うものとなっていくのです。

どんな人の心にも星々からの輝きは降り注いでいます。
そして、眠っている間に深い泉の底へとたまっていきます。
じっと見つめてみると、その中には満天の夜空に輝く星々のような様相がうかがえるのです。
それこそ子供の頃には素直に信じられた事柄であるのです。
時を過ごし、大人になるにつれて忘れかけている大切なもの・・。
愛はあなたの胸の中でその発露を望んでいます。そして、天の向こうのお方もそれを望まれ、人を導いておられるのです。
聖人のように真似をすることではありません。良い自分でおられるための生き方を言っているまでのことなのです。
泉に深くたまる輝きがこの現実にあらわれるためにも・・。
夜に降り注がれるあなたへの祝福を、あなた自身がいかせるかどうかのことです。
夜、眠る前に夜空の星々のことを考えてみましょう。今までもこれからも変わらないこの世界の成り立ちをもう一度確かめる時期なのかもしれませんね。

胸に広がる愛

2010-10-09 | poem
ひとりを感じていることはありません。寂しさの中に閉じこもっていることも・・。
今も多くの人たちの祈りがこの世界にはかけめぐっています。
それは人の愛としての証。あなたやあなた以外の人を区別するものではありません。

たくさんの灯が勢いよくこの世界で灯り続けています。
無数の愛が大地には広がっています。
そのひとつであるあなたの灯が、暗がりに追い込まれようとしていたら・・。
あたたかみのある愛がともにあることを思い出しましょう。それはこれからの導きを誘い出してくれます。
ともにある灯を感じ、聞き従っていけばいいのです。

多くの愛が灯り続ける中で、ひとつまたひとつと吹き消されそうに弱まっていく灯もあります。
しかし、灯を明るく元気に戻していくのは、やはり人としての同胞愛なのです。
そして、愛の祈りがそれを可能にしていくです。
弱まる心に響くやさしい力。しいんと冷たかった気持ちにひとときのやすらぎが広がっていきます。
人として生きて、不確かなものを信じず今まで生きてきたことはひとまず置いておいて。
胸に感じるやわらかな愛の輝きをじっくり確かめてみましょう。
凍えていた心に指針が示された時。もう孤立するような方向性はなくなっていきます。

胸に広がる明かりをこれからの指針にしていけばいい。確かな愛を糧に生きていけるようにしていけば・・。
人としてしあわせになる方向性がそこにはあります。
喜びも楽しさも、そして、多くの絆を確かめられて・・。
大地に広がる無数の愛が祈りが、たくさんの明るみとなり大きな渦となっていく。
あなたのその目で確かめて下さい。心の指針に従い見定めていけばいいのですから。

ふたたび愛を見いだせる場所

2010-10-03 | poem


孤独という言葉を恐れているのですか?
でも、それは多くの人の中にあって、孤立ということを意識し過ぎているのでは?
あなたの心の中には今もピュアな愛が美しいカタチとして宿っています。あなたの意識がそこを訪れるのをいつでも待っているのです。
現実のなににも邪魔されない真のあなたの愛。生きるものすべてに根づいているヒカリというものです。

現実に疲れ果て、迷いが生じ、力が弱まっていく時。ここにきて、愛を確かめましょう。
あなたを覆う現実のわずらわしさにいつまでも縛られていることはありません。
やわらかな自由さの中で、本当に望むべきものと出会えますから。
言い換えれば、お城の地下にある祈りの場所のようなところ。
そこで多くの人たちとの思いを隔てて、自らの心に真の愛を求め確かめられます。
現実で自らを見失うことなく、この世界においても自分の役割を果たし、喜びやしあわせを感受していけるように・・。

心の中のやわらかな愛を育んでいける人になれます。
愛を見いだしていける、それは、この場所において他にはありません。
疲れた時、迷いが生じた時、ここであたたかな愛に触れて、自らの中に育んできた明るみに勢いを与えていける。
そして、元気になって現実へ戻っていけます。
キャンドルの明かりはそんなあなたの心の中の愛によく似ているのです。