欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

失われたものを求めて

2011-02-27 | poem


失われたものを求めて人は歩いていきます。
自らが持っていたものをふたたび手に入れるために・・。
そのためにはどんな苦労をも代償をもおそれることはないでしょう。
どんなことをしても手に入れたいもの・・。
それが何であるか・・。悲しいことに今のわたしにははっきりとわからないのです。
それを知るために、感じるために、この人生があると今は思っているのです。

鐘は鳴り響きます。
わたしのすぐ近くの場所で。
この音はわたしをどこかへ導こうとしているのかもしれません。わたしがなくしたものとふたたび出会える場所に・・。
不思議な出来事のようにわたしを誘(いざな)ってくれているのかもしれません。

行き詰まり、絶望の縁で見上げた空。
そこにあったのは、なつかしい感じのヒカリでした。
わたしが包まれていたもの・・。
ヒカリの白さに幼かった頃には感じていたあたたかさを思い出すことができたのです。
一瞬にして、心の牢獄から解放された感じ・・。
ヒカリがわたしになにかを植えつけたのです。
暗い思いをわたしはその時吹き消すことができたのです。

壁を越えてさらなる高みへと。その過程でわたしの心に根づいていくもの・・。
自分を愛せるように・・。未知なるものはわたしに何を教えてくれているのでしょうか?
ひとつひとつ乗り越えていくうちに芽生えていくもの・・。
最後に見つけるのは、愛を含んだなにかということにわたしは気づいていくのです。
愛のかけらをひとつひとつ手にしながら・・。
力と信頼を蓄え、明日へ向かって生きていけるように・・。いつからか楽しさを味わいながら・・。
最初の頃には思いもしなかった生き方。
神の叡智に気づき、畏敬の念をはらいながら・・。
わたしは今祈りの中に愛の言葉をそっと含ませているのです。

冷たく白い道のむこうに

2011-02-22 | poem


"しっかりした足どりで渡っていきなさい"と遠くからの声はささやきます。
その声があるかぎり、寒い冬の道でも恐れることなく歩いていくことができるのです。
目に映る白い景色。顔にふりかかる雪の冷たさを感じても、祈りの先にある愛がわたしの中にいつもあたたかさを残してくれるから・・。
ひたむきに歩いていけます。この先にあるあたたかな春の街へ。

白い地面になにも見えなくても、そこには種のまま今か今かと芽吹こうとする花の生命を感じます。
低く覆う雲の群れも、これからあたたかな陽光にあたり、やがて、やわらかなカタチへと変わっていきます。
足をとられ、時に痛い思いをしたとしても、この胸から通じる愛がわたしを励ましてくれ、これからの勇気を与えてくれるのです。
"あなたのもとにはいつも変わらぬ愛が降り注がれているから"と。

吹雪の中で目をあけて、そのむこうにあるものを感じるのです。
心の中にあるあたたかさと同じものがこの道の先には待ち受けているのを感じます。
愛はつねにわたしになにかをささやいてくれる。
"強く行きなさい"と。
"生命をたぎらせて、ここからあたたかな場所へあなたはかならずたどり着くから"と。
"寒さを耐える気持ち。いずれ明るい街へとあたたかな日々へとあなたは導かれるのだから"と。

用意された道の意味

2011-02-20 | poem
雲をつかむような話だと笑われてもしかたありません。
ですが、その人が行ったことは人の希望を切実なまでに現実のものとしようとした、その結果であることをわたしたちは知らなければいけません。
長い歴史の中で今までにも多くの人が行ってきたことだから。
残念ながら、その人は失敗し堕ちていったけれども、それを見たすべての人の心に残るもの。
真実の姿とは何なのかをわたしたちは心に問いかけなければなりません。

なにが必要でなにが必要でないかなんて、すべてのことを人がわかるわけじゃない。
なにを愛し、なにを憎んでいるか、それすらはっきり言える人は少ないでしょう。
このように人は暗がりの森を歩いていくようなものです。
その途中にどんな障害が待っているのかわからないまま・・。
それでも歩いていくのです。自らの定められた道と意識しながら・・。

目に映るもの。耳に聞こえてくるもの。
わたしたちの心に響くものはいつだってなにかのメッセージを含んでいます。
この道を歩んでいきなさいと、用意してくれたお方からのメッセージが・・。
考えながら進みなさいと、人から教わり、不安をおぼえながらも歩いてきたのです。
そんな道すら否定したくなる夜もあったでしょう。暗い森の木々が冷たい悪魔に見えたり、耳障りな風の音にいらだちをおぼえたり・・。
しかし、そんな夜ばかりでないことも人は知っています。
時には澄んだ空に、そこに広がる無数の輝きに、胸が晴れる時もあったはずです。

人はどんな時でも愛するなにかを携え、この先を進もうとします。
木々の重なるこの先に自らの居場所があることを願いながら・・。
人はそれぞれ行く場所は違いますけれど、通る過程で学ぶことは共通の意味があります。
時にそれを共有し、絆として自身の輝きに変えることもできるのです。

勇気が出ない時もあります。道行く途中で心躍るような出来事も・・。胸のふさぎが足を止める事も・・。
そうしながらも、人はひとつひとつ乗り越えていくのです。
輝きとしてわたしの心になにが含まれているか・・。それを見つける旅でもあるのです。
心の根底をなす大切ななにかを見つけ、それを携えていく道。

自身ではない人の起こす奇跡。そこにもあなたにとって必要ななにかが含まれています。
真摯な行動によって、たとえそれが悲劇に終わったとしても、そこには強く輝くなにかが含まれているのです。
生きていくうちになにかを発見し、喜びや充実を味わいながら、愛を得ていくうちに、ふと人としての遠い記憶が目覚めてくるのです。
その記憶の中にあるもの。
心を為しているのはなにか。それを知る時がくるのです。
あなたに用意された道が何のためなのか、霧が晴れていくようにはっきりと見え始めてくるのは、そういった時期のことなのです。

小さな勇気が導きだすもの

2011-02-20 | poem

落ち着いて聞きなさい。人の道を歩んでいきなさいと。
とても時間がせまっているのです。悲しい歩みにならないようにと・・。
いろんな助言があなたを惑わせます。
あなたはあなたのままで自分のペースで歩みたいだけなのに、現実の流れは早く、そして、せっかちです。
流れにのまれ、その中ででも自らの歩みを必死に続けようとしている・・。
虚しく足をバタつかせて、自分の心にもつらいものを送り続ける。それも絶え間なく強いものを・・。

それならいっそ心を閉ざしてしまえばいいのに・・。わたしに必要なものはもうここにはもうないのだからと・・。
ただ膝をかかえて、暗闇の中でなにも受け入れずに留まっていればいい・・。
そうすることで、自らの中にある小さな安らぎを感じられるならば・・。

子供の頃から親の意見、流れに従って生きてきた。多くの変化の中で、わたしは本当のわたしの歩みをおぼえていかなければならなかった。
しかし、どこに境界線があるのかわからずに、早い流れの中でついになにもかもを見失ってしまった。
なにが大切でなにが心の糧になるのか・・。それすらわからなくなってしまったのです。
それでも心はなにかを叫び続けている。
心は今もわたしとともになにかを求め続けているのです。

日々の流れの中で、自分に訪れるもの。その中に単純なものなど何ひとつない。
どんなものも複雑にからみあい、しかし、そんな複雑なものをわたしは必要としていない。
単純に真摯なもの。その息吹を求めているのです。
ただ献身的な愛。愛とはどんなものかということを今感じたいだけなのです。
それがすべてではないですが、この世界でなにかを変えていける、その力を持っているような気がするから・・。
そこがまぎれもないスタートであり、そこでの気持ちの輝きがこれからの指標になっていけるはずなのです。
愛を受けた時、その愛が心にどんな変化をもたらすのか・・。
自分の地位、自分の境遇・・。そこから受ける愛は、すべて複雑にからみあっているもの・・。
人はそんな愛に偽りの目をむけはじめている。すべてが本当でないと・・、心の中で欲している愛にもかかわらず。
疑いの目を向け否定し、自らの渇きを生んでしまっているのです。

純粋な愛を示していればしあわせに生きていける・・と、そんな生やさしいものじゃないことを人は生きていくうちに学びます。
しかし、純粋な愛が示す、自らの心に与える影響にはあまり触れられてないような気がする。
すべてがそうというわけではないですけれど、最後の最後でその扉を開くのは純粋な愛の力であるようです。

心を閉ざしたあなたの心は暗く寂しいものでしょうか?
早い流れの中でおぼれ、自らのことすら大切に思えない日々・・。そのつらさの方が苦しいのではありませんか?
ひとりからはじめてみませんか? 心に求めていきましょう。かぎりなく純粋なヒカリを・・。
そして、純粋なヒカリがいつもわたしとともにあると本当の意味で気づけた時。
わたしは明るい日々を手に入れることができるのです。

今までつくりあげられてきたあなたは、あなたであって実は本当に望んでいるあなたではないかもしれない。
積み上げられた高さに、ここまできたのだからこのままで行きたいという小さな願望もあるでしょう。
しかし、それ故に心の収穫も少ないのです。
そうしているうちにまた迷い、いろんなもののなかでなにが大切なのかなにが愛なのかがわからなくなってしまう・・。
本当の自分に立ち返って、そこから多くの収穫を期待しましょう。
ヒカリに根ざした生き方に自らを向かわせてみましょう。
崩す勇気はいりますけれど、あなたを助けてくれるヒカリはいつもあなたとともにいるのですから。
小さな勇気を持って。ピュアなヒカリに自身を照らしてみましょう。
これからの日々が愛に満ちたものになりますように・・と。

人の輝き ~心の中にあるヒカリ~

2011-02-16 | poem


目をつぶりその声を聞きましょう。
あなたの本当の意思がささやく声をです。
朝日があちらからあらわれ、夜空に星々が広がるまで。わたしたちに与えられた時間は・・。
かぎりある時間なのに、人はまるで永遠であるかのような幻想を抱き、徒労を繰り返しています。
意思が心の奥にしっかりあることも忘れて・・。
ここでなしていくこと。これからは心の願望としてしっかりと心に刻まれています。
それを忘れ、大切なものに気づかないまま、不安定と不条理にさいなまれ、ついには心のカタチまで偽りと化してしまう。
清く柔軟だったヒカリのかたまりは土色に濁っていき、やがて朽ちていきます。
それをまざまざと見ているのはつらいこと。
気持ちが落ち着かない時は、遠く空の彼方へ祈りを捧げましょう。
自らの中にある愛に気づけるようにと。
そして、この世界で果たすべきことに導かれ果たしていけるようにと。
愛は常にあなたの心にヒカリを与えてくれています。
太陽の方に顔をむけるのも、影の方に顔をむけるのも、あなたの行う責任であるのですから。
生命はいつまでも燃え続けているわけではありません。
そう、かぎりあるものだからこそ、そこで輝かせていくべき使命と意味があるのです。
そのことに気づき、行う中で感動を受けて、継ぎ伝えていけるように・・。
遠く夜空の星々の広がりのように、この世界に放たれた生命のかけらはひとつひとつに意味があり美しい輝きを示しています。
神の愛を継ぐものとして。そして、継ぐ者たちの絆の中で、人は愛を示していけるのです。

人は自分に嘘はつけない

2011-02-15 | poem



人は自分に嘘をつけないことを知っています。
かぎりない心の奥底に本当のわたしが眠っていることも。
そこにいるわたしを愛せるか愛せないかで、この世界での振る舞いも変わってきてしまいます。
小さな胸の中にいるわたしは閉じ込められたお姫様のように泣き続けていませんか?
現実世界の常識や偏見によって、心の中に牢を作ってはいませんか?

とても清い光の中では人は素直な気持ちになれます。
光の中で自らの奥にあるすばらしいヒカリにふたたび出会えたなら・・。これからは本当の道が歩めるはずです。
そのようにして、多くの人が感じなしとげていく未来は・・、とても愛にあふれたものになるでしょう。
自らの奥にある愛のヒカリ。それに気づかなければなりません。まずはピュアなものにたくさん触れないと・・。
手の込んだもの。人の欲望によってつくりあげられたものには悲しみが含まれています。
そんなものたちをまわりにおいていたなら、自分は悲劇を呼び寄せてしまいます。
そうならないためにも・・。

澄んだ空気の中で感じるヒカリ。そのヒカリによって純粋さや希望は思い出せます。
心の栄養はこれからの未来を明るく充実したものにしていける糧です。
今現実で感じる、また行動しているあなたの意思は・・。
心の深いところにある輝きがなしているのだと、気づきさえしたなら・・。
あなたのこれからにヒカリが注がれる日もそう遠くはありません。
あなたの笑顔がこの世界で愛を生み出していける、そんな日も近いはずです。

人が飛び立ち感じたもの

2011-02-10 | poem
太陽がきらめく空に向かって天使は飛び立っていきました。
それを追いかけるように幾人かの人も後を追ったのです。
天使をまねるようにして。空のきらめきの彼方へ。それはどの人にとっても未知の旅でした。
大地で必死に耐え忍んできた、人の希望がそこには切実にあったのです。

光のきらめきの中で人々が見たもの。人の心に直に流れてくるピュアな感情の波。
喜びは今までに味わったことがないような何十倍もの明るさで。希望はそこに実現しそうなほどの親近感で心のそばに寄り添っていました。
今までにない感覚を味わいながら、人の心にきざしたものとは・・。

床に伏し、愛あるまなざしのもとで人々は目をさまします。先ほどまでの感覚を思い出し高鳴る鼓動。
しだいに涙を流しはじめ、愛する人を見上げて、すこしずつ語りだしたこととは・・。
計り知れない愛情。そして、この地での使命を口にしたのです。
神への感謝を何度も口にして、まだおぼつかない足どりで窓辺へとむかった。そこで口にした祈りの言葉。
心配している人を振り返り、あらためてその人が語りだしたこととは・・。

"わたしたちは天使の後ろを光のもとへと旅立とうとしました。
天使に学び、同じようなやり方で。果てしない光の中へと飛び込んで行ったのです。
しかし、そこでみたもの、感じたものは・・。
口に表せないほどの明るさ、喜びでした。
この地に生きてきてこれまで感じたことのないような大きなうれしさ。それは子供の頃の感情によく似ていました。
わたしは衝撃を受けたのです。
そして、いつのまにか飛ぶのをやめてしまったのです。
そこで思い知らされたのでしょう。愛の大きさを。慈愛の深さを。

際限のない明るみの中で、その入口に達しただけなのに、わたしの心にきざしたもの・・。
数多くの希望、生きていくことの重みでした。
わたしにはまだやり残したことがあります。この地にはまだ果たさなければならないがたくさんあります。
そして、飛ぶのをやめてしまったのです。これは本当のこと。
愛する人にもこの明るみを伝えるために。わたしはこの地に留まることを決意したのです。
そして、天使の背中を追うのをやめてしまったのです。"

雨の日の調べ

2011-02-09 | poem


雨が降りしきるのを窓越しに眺めピアノにむかっている。
静かな音色、物悲しいその調べは人の心を反映している。
むこうにある空になにも感じられず、ただ心の中にある闇を音に変えていくだけ。
そこになにがあるのかもわからずに。この調べになにが含まれているのかも知らずに。

鍵盤を押さえる指の先に冷たさを感じている。
白い鍵盤がやがてあたたかくなると。
雨は音色の中に降り注いでいて。さぁっと心の中にあるものを洗い流していく。
弾く手の先からこぼれていく音色は、未だ悲しみをおびた蒼いものだけれど・・。

やがて、音が澄んで、裸のような心に雨は降り続ている。
しっとりと心が洗われ、その後に残るのは、子供の頃の感情。
傘の色に、濡れた木々のカタチに、落ちる雫のリズムに、この上ない喜びと変化を感じていた。
気持ちの中で常にわくわくするものを持っていた。そんな心が雨の後に残ったのです。
子供の頃にあった大きなものではないけれど。洗われ流された後にとても小さなカタチで。

しかし、これからまたいろいろなものが生み出せていける。
見るもの、聞くもの。感じるものすべてに、これまでにみられない変化を感じながら。
ピアノを弾くその音色にもやがて蒼さは消え、ピュアな自分が反映されていく。
けっしてとても大きなものではないけれど、小さな灯のような明るさで。自分には今聞こえてくる。
これからの礎として。指先から放たれる調べ。それは幼い頃に感じていた変化を通して、やがて、明るみへとつながっていけるようにと。

父のような大きな愛

2011-02-09 | poem


もし神様がいたとして、あなたのことを見守っているのだとしたら。
このつらい境遇はなにを意味しているのでしょう?
もし、神様の愛がこの世界には満ちていて、人としてのあなたの成長を心待ちにしているのだとしたら?
あなたの境遇に対する答えは、自然と出てくるのではないですか?
父は子にやさしさだけをあたえるわけではありません。この世界で生きていける、生き方をつらさも含めて教えていくのでは?
この世界で生きていく術(すべ)、生きていくうちに感じられる愛の感触。
つらい境遇の隅々を冷静に眺めることができるなら、そこに愛は存在しないのでしょうか?
あなたの求めるやさしさはあなたの意思と行動によって勝ちとっていけるのでは・・?
本当につらい時、すべてのものから見放されていると。そう思う心のありかはあなたの主観が見せようとしている生ぬるい悲しみなのでは・・?
強い雨がやみ、雲の切れ間からさしこんでくる光。
その光を見上げた時、人は本当の愛のかけらを見ることができるのではありませんか?
大きすぎて見えない父のような愛。そのかけらを見ることによって、あなたの心になにかが灯る、そのきっかけになるのではありませんか?

人の胸から羽ばたいていったもの

2011-02-06 | poem
お姫様の手に乗った白い鳥は、そこから愛する人のもとへと飛びたっていきました。
薄暗い雲のむこう。白い色の希望は今放たれたのです。
雨になりそうな空気。その中でお姫様が空の向こうに見たものは、まざれもない切実な希望と愛でした。

雷の鳴る窓ごしで、広大な庭に散らばる色鮮やかな花を見ていると、不思議なことに心に明るいものが宿るのです。
夕闇の迫る庭。そこをじっと眺めながら、お姫様が流す涙。
カーテンに寄り添って、一心に唱えていたものは天の向こうへと伝える、救いと願いでした。

目の前に広げられた美しくおいしい食事を。
銀のフォークも手にとらず、ただ祈りだけを続けている。
家族のやさしい言葉も力ない笑みを返すだけで、すぐに席を立ち、自らの部屋に下がっていくお姫様。
給仕が気づかい、部屋の外からノックするのも答えず、ベッドになだれこみ、お姫様の口からこぼれた言葉。

"あぁ、あの人に会わせて下さい。あの人の声をもう一度聞かせて下さい。
人の心はいつもどこかつながっているようで。愛する人の気持ちは痛いほど伝わってきます。
時を追うごとに変化していく気持ちの波。
そんなひとつひとつをわたしは確かめかみしめる毎日。
たとえ暗闇にひとりでいる寂しさも、こうして心がつながっているから。いつもともに励ましあえるでしょう。
たとえひとりでは越えられない大きな壁が立ちはだかっていたとしても、こうして心がつながり合っているから、支えとなって越えられる。
わたしはいつも思っているのです。あの人の姿を、あの人の気持ちを。
ともに未来を希望を語り合った、あの日の証を愛に変えて、これからも・・。"

白い鳥は暗い雲の向こう、確かに愛する人のもとへ届いていったのです。
お姫様の切実な思いは、つらい状況下にある愛する人の心へと確かに伝わっていました。
夜、寝ている間に耳にするやさしい声。遠く離れていても愛する人の言葉が胸の明るみになっているということを、その人が気づくのにそう時間はかからなかったのです。