欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

ひとつの命題

2010-05-29 | message


今の世は一見平和なように見えますが、その裏で枯渇した精神がもがき苦しんでいます。
心が悲鳴をあげている時代。そんな大きな問題をわたしたちは投げかけられているのです。
精神性を問われている時代。
わたしたちの心のよりどころは・・。そこへ向かうための旅路であるのでしょうか?
満たされる心は、安息の日々は・・。人は今も模索し続けています。
そして、いまだ答えを出せずにいるのです。

彼方の大きな愛に意識をむけるのは一見安易に思えるかもしれない。
しかし、心にヒカリをもたらすこと。これはわたしたちの命題であるのです。
人は物質的に満たされながらも、今も精神の枯渇と対峙している。
愛を尊び、愛を導きだす時代。

祈りは人を愛に近づけてくれます。人はいつも愛を求めて生きているのです。
彼方のヒカリを求め、愛に包まれる感覚。そして、安堵という笑みをこぼしていきたいのです。
今日という日はやがてくる安息日のために用意された大切な一部。
日々に希望を抱き歩き続けること。
現代に生きるわたしたちに必要な希求のひとつなのでしょう。
時代性が求める、答えにはヒカリが関係しています。
しあわせなを手に入れるために・・。
安らかに過ごしていける世界を追い求めるために・・。
これからのわたしたちは何をすべきなのか?
今日を生きるすべての人たちに与えられたひとつの命題であるのでしょう。

キャンドルを見つめて ~しあわせへの導き~

2010-05-27 | poem


じっとキャンドルの明かりを見つめていると、安らぎが体の中に広がっていく。
明かりを愛として眺めているから。
愛を感じることで、人は心の中にあたたかさがよみがえってくるのです。

わたしたちの胸には愛という灯がともっています。
とてもかけがえのないものですけど、そんな明かりを人は日常の喧噪に忘れ去ろうとしています。
これでは心の静けさは得られません。本当の意味での充実は彼方遠いものとなってしまいます。
愛を根ざしたもの。そうでないと、心の落ち着きは、やすらぎは得られません。
心のざわめきや落ち着きのなさが、わたしたちの枯渇感を助長しています。

心はいつも呼びかけているのです。わたしたちに。気持ちを通じて、なにが大切かを伝えようとしています。
耳を澄ましましょう。愛の灯を見つめていきましょう。
静かな観察からすべてがはじまるのです。なにも新たなものを見つけていく必要はない。
この胸の中にある愛を再認識していくこと。
そうして心は満たされていき、これからの愛ある生き方が示されていくのです。

生きていくのに苦悶や悲しみが必要なのではありません。
困難に対して、わたしの中のなにが示されているのか、それを知るための試練であるのでしょう。
悲しみとともにある人生などありません。苦悶の果ての疲れきった生き方などしなくて良いのです。
導きはあらゆる状況を通じてやってきています。
そんなひとつひとつの示しを真摯に大切に受け止めて。
愛に根ざしたしあわせな生き方とはそういう考えからはじまっているのです。

これからの礎

2010-05-25 | poem


悲しかったあの時、その声は聞こえてきました。
暗闇のせまる頃、家々の明かりはだんだんと強くなっていました。
僕はどこに行っていいのかわからずに、ただ泣いていました。
夕闇の奥から黒さが広がっていき、やがて、星々の空が。
あの日あの時、僕の耳に聞こえてきたのは、とてもやさしい愛の響きでした。

"あなたの胸には明るみがともっています。
だれに添うでもなく、明るみはそこでともり続けているのです。
その灯を見つめなさい。あなたの愛の灯です。
その灯が絶えるまでは、あなたの道を生きなさい"と。

泣きつかれた僕の背中を、やさしい手がさわった。
僕は今もその人とともにいますけど、それでもあの時聞こえたやさしい声は耳の奥にしっかりと残っています。
どこからか聞こえてきたやさしい声。僕はその声のやさしさと真実性にこれからの礎を与えられたのです。
遠い愛のある響きでした。
今もその声は僕を導いてくれている。自らの灯が絶えるまでと、そう思い、今もこうして生きているのです。

愛の輝き

2010-05-18 | poem
わたしが乞うているのはうすっぺらいしあわせなんかじゃない。
心が希求しているもの。それは深い愛に他ならない。
暗闇の部屋。窓のむこうには枯れ枝をゆらす北風が。
時折、その強さに建物の屋根が音を立てる。
どれくらいここにいるのか。それもわからぬくらいわたしは途方にくれて、ここにいる。
漠然と心の求めているものを受けとるために。
だれが持ってくるわけではない。どんなに大きなものかもわからない。
わたしはただ、ここにいて、心は落ち着つかしている。
心がここにいることを求めている。この場所でなにかを待っているのです。

祈り、乞うものは何なのか。
しかし、それでも期待感は満ちていくのです。
この場所へ来るまではただ不安と力のなさを感じていたのに。
わたしはここにいて、心はなにかを待ち望んでいる。
膝をつき、ひたむきに祈っている。彼方の明るみを心は感じはじめている。

わたしはふと目をあけ、上を見上げてみました。
すると、壁につけられたステンドガラスが明るんでいるのです。
そして、そのステンドガラスの合間から、細かな輝きがわたしの方に向かっているのでした。
まるでダイヤモンドのような純粋な輝き。
それを目の当たりにして、わたしはふたたび祈らずにはいられませんでした。
小さな輝きはわたしの方へと向かっていました。
目をつぶっていても、それを感じられるのです。
そこには確かに深い愛が刻まれていました。
この世界では触れることのできないかもしれない、不思議なあたたかみをわたしは感じられていました。
ただ、そこで動くことなく。わたしは今この時を満たされていました。

誰もくることのない建物。冬の日ざしはやわらいで空から舞い降りていました。
わたしはひとり暗がりの中で、ステンドガラスから入ってくる光に意識を注いでいました。
ヒカリがわたしに向かい、そして、なにかを伝えていました。
わたしは長い時間、それを聴いていました。
わたしの求めていた深い愛が、心の深いところで満ちていました。
それは生きる力となり、わたしの希望となって、わたしの底の方から勢い良く溢れ出しているのでした。

"愛はすべての輝き。
灯された力はこの世界での明かりとなり、生命の力となって、なにかをなす礎となるだろう。
今この時にも愛はすべてのものの心に降り注がれている。
その純粋な力はけっして汚されることなく、この世界での明るみとなっていく。
求めなさい、愛のヒカリを。あなたの求めるものは確かにここにある。"

旅人が教えてくれた星空の話

2010-05-17 | story
 子供の頃、わたしが眠りにつけず、リビングのソファーに寝そべって、夜風に揺らされている葉の音を聞いていると、廊下を通りかかった旅人のお兄さんがわたしのいる部屋に入ってきて、笑みを浮かべてこう言った。
「どうしたんだね。もうこんな時間なのに。眠れないのかい?」
 わたしがうなずくと、旅人のお兄さんはわたしのとなりに座って。
「長い旅をしているとね、とても寂しくなるときや不安になる時がある。それは場所がそういう雰囲気をかもしだしている時もあれば、一日のどこかで心にひっかかっている事柄がある時もある。」
「そんなときはどうしてるの?」
「テントの外に出て、空を見上げるんだ。そこには多くの星たちが輝いている。それをじっと眺めていると、なにか不思議な感じが僕の胸にくるんだ。それはとてもあたたかい勇気に満ちたもの。そして、その空に思いの丈をあかし、素直な気持ちをとりもどすんだ。
 人はいろいろなことから心のどこかで強がっていたり、変わっているように思い込もうとしていることがある。そんな歪んだ心では本当のひっかかりが見つかりにくんだ。だから、夜静かな空を見上げて素直さをとりもどすんだ。こんなに多くの星が僕の頭上には広がっている。そんなおびただしい数を僕たちは理解することができない。だから、祈り、乞うんだよ。この大いなる空を司る大きな力に自らをゆだねてみるんだ。そうすると、とても心が満たされていくんだ。そして、今ある自分に勇気がわいてくる。この世界で疲れた気持ちをリフレッシュさせてくれるんだ。
 雨や曇りの日には星は望めないけど、そんな時はいつも見ている星たちを雲の向こうに感じるんだ。慣れてくればいつでも星たちに会えるようになる。大きな力をいつも感じられるようになるのさ。これは僕の旅で培った、最大の恩恵なのさ」
「僕にも星たちの力を感じられるようになるかな?」
「それは大丈夫さ。僕だって旅に出る前は知らなかったことだから。昼は騒々しさや働きで大いなる力を感じるのは難しいけど、夜更け静かな時間にはそれが直で感じられるんだ。自分は一人なんかじゃないって、子供の頃母親に見守られているような心強さを今も感じられることができる。そう、大いなる力はいつも僕たちとともにいるのさ」
そう言って、旅人のお兄さんは笑った。
 わたしもなんだか心が軽くなった気がした。このお兄さんはある年冬のあいだ家(うち)に泊まり、あたたかくなると北へ旅立っていった。
 わたしはこの旅人のお兄さんからいろんなことを教わった。その中でもこの星空の話は今でも心が萎えそうな夜に心に浮かぶ話なんだ。

わたしのヒカリ

2010-05-11 | poem
この空の下にいてヒカリのあたたかみを感じられずにいた。
今はこうして暗闇の中で動けずにいるけど、そこで見つけたものはわたしに向けられたヒカリ。
どんなに輝かしいヒカリがわたしを包んでいたとしても、それを感じられる心でなければ気づかず時は過ぎていく。
今こうして暗闇の中にわずかにさし込んでいるヒカリ。それはわたしの希望。
細いヒカリが斜めに降りて、わたしの手のひらをさし示す。
手のひらにあるあたたみをわたしは感じている。
いくら時間が過ぎようと、暗闇のむこうにどんな変化が起きようと、そんなことは今のわたしに関係ない。
ここにあるヒカリに含まれているもの。それを感じることが今のわたしのなすべきこと。
この時はわたしにとっての充実。
わたしはこの時によって、自分に注がれている愛を、わたしの中にある愛を再確認できるから。

日ざしのなかにあるものを感じ取っていくと、はるか昔からここに含まれている愛を人の心がどう受け取ってきたかがわかる。
鋭敏な神経をこの日ざしに含まれているやさしさに向けることができるなら、人はこの世界と調和して愛を育みながら生きていける。
しかし、このヒカリに目をむけず、ただ世界に意識をむけるなら、いつか冷たい悲しみの淵に追い込まれるかもしれない。
日ざしの中の愛はなにかを伝えている。
大きすぎる愛は人の心に届きすぎ気づかないものにしてしまうから。
暗闇に追い込まれ、はじめて気づくこともある。
そこで知りえたものがこれからの指針。
手のひらの中にある明るみをまだ見ていようと思う。

愛が身近にあることを感じられない心で人はどこに行こうというのだろう。
愛を指針に生きていける。愛を育み、そこから発するものが次なる明るみへと導いてくれる。
そんな生き方を忘れてしまった人たちが、今もこの街で途方にくれさまよい歩く。
そして、暗闇に入り、気づくのだ。
この世界の真なる性質を。あたたかな胸に育まれる愛を。
影の強いこの場所にいて、絶望を思いながら、やがて気づく。
希望のヒカリがここにさし込んでいることを。
愛の存在を。これからの導きを。
すべては知り得ようという心の希求が、今のわたしをヒカリに近づけてくれている。

誓いの言葉

2010-05-09 | message


あなたがこの世で示したいものは、何ですか?
気持ちの発露をこの大地で示していける。
そんな希望を抱いて生まれてきたのではないですか?
日常に埋もれて、自らの意思まで放棄している。
朝日に勇気をもらい、夕日にねぎらう気持ち。そんな世界の恩恵をないがしろにして、身動きできずにいる。
そんな悲しみの沼に埋もれているのは、誰ですか?

希望とは?
生まれてくる時に誓ったこと。
あなたの本当の意思は・・。
もう一度思い出して下さい。
愛を指針にして生きていた頃のことを。
その頃あなたの気持ちは、今のような疲れきった覇気のないものではなかったはずだから・・。
もう一度思い出して下さい。
空を降り立ち、この世界へ出て行く時、あなたの誓った言葉を・・。

黄色い希望

2010-05-08 | poem
見上げた空はうす曇りの空。そんな灰色の世界の中に小さな希望を見つけたのです。
それはどこかの子供が手放したかもしれない風船。
はるかうす曇りの空に消えていく黄色い風船でした。
わたしのまわりに行き交う人々。そんな中でひとり立ち止まり空を見上げていたのです。
尖塔のむこう、黄色い風船は空へと誘われていくように揺らめいていました。
空に光はなくて、ぶ厚い雲が渦巻いている。そんななかの小さな希望でした。
雨は降っていませんでしたが、大地はもうすぐ雨脚がくるのを知らせていました。
生温い風が足もとを流れ、人々の足は早まるばかり。
そんななかでの黄色い希望でした。
わたしはひとり強がるつもりもなく、また悲しみも湧いてきませんでした。
ただ、うす曇りの空に誘われるように黄色い風船が消えゆく姿を目に焼きつけようとして。

やがて黄色い希望は灰色の空へと吸い込まれていき、わたしだけがそこに残りました。
雨粒はまだ落ちていませんでしたが、もうすぐ訪れる雨模様を知らせるように生温い風が強くなっていました。
人々の足も止まることなく、わたしを避けながら流れています。
わたしは尖塔を見上げ、その先にある希望に目をむけました。
灰色の空の前にあるクロスの証に光が舞い降りてくることを信じて。
すると胸の中にぼんやりした明かりが灯りはじめたのです。
わたしの中に灯がともった。そのことにわたし自身が気づけたのです。

あたたかくなる心の中。さらに声が響いてきたのです。
"愛を育む者の中に灯るヒカリ。
そのヒカリをこの世界に放ちなさい。
この世界を照らし出し、真の明るみを広げていくのです。
雲の切れ間から光がさし込み、やがて、大地全体を照らし生き物を育んでいくように。
人の心に愛を育まれる。そんなあたたかさを、ここに示すのです。"
立っているわたしの中に響く声。
この時、涙が出るほど純粋な気持ちを味わうことができたのです。
今は空に消えてなくなった黄色い希望がこの胸の中で育まれている、そんな透き通るような希望が伝わってきたのです。

雨粒がこの顔に落ちる前にわたしの中に宿るヒカリに気づけたこと。
人々の流れの中での出来事。
わたしはその時確かに感じることができました。
雲の切れ間からヒカリがさし込み、わたしたちを照らしてくれるように。
そんな大きな愛があの空にもこの胸にも存在しているということを。
今は見えなくなった黄色い風船が大きな愛とわたしをつなげてくれている。
わたしは笑みを浮かべながら、それを真摯に感じていたのです。

ペルソナ

2010-05-06 | prayer


気負う必要なんてどこにもない。悲しい時はそのまま悲しみの沼にひたっていてもいい。
それでもあなたの自我がいつか明るみへと引き上げてくれるから。
どんな時もやさしさを失わずにいる、そんな強い人にあこがれ追い続けてきたけど。
そんなペルソナに憧れなくても、自然なあなたの振る舞いが光を発していくから。
そう、追い求めていかなくても、光はその胸にいつも留まっているから。

真夜中の星空を見上げて

2010-05-04 | poem
真夜中に目が覚めて、ふとカーテンを開けて夜空を見上げる。
そこにはおびただしいほどの星たちが広がっていて、静かに明るい。
みんなが寝静まった夜にもこうしていつも輝きが放たれているんだと。
世界はまだ広いんだと実感できる時。

自分の頭で考えることは限界があると。
イライラする中で悲しい思いを処理できずにいる。
そんな心のもやもやを星空はすうっと持ち去ってくれる。
見上げた空はそんなに神秘的でも潤いに満ちているのでもなかったけれど。
たしかにそこにあるのは大きな力、威厳のひとつだということはなんとなくわかる。

考えるよりも祈りに変えて伝えた方が良いと。
おびただしい輝きを見上げながら、こうつぶやく。
"星よ、星たちよ。
どうかこのわたしに小さな勇気を与えて下さい。
この世界で生きていく、小さな強さをこの心に刻んで下さい。"と。

この世界をシビアに現実的に受け入れて生きていくこと。
でも、心のやさしさや幻想性をともに携え生きていく人もいる。そんな人は素敵。
"子供じみた思い。いつまでも子供のままでいられるわけじゃないんだよ。"
と、そんな言葉が聞こえてきそうだけど。
子供のような目線を失わずに、子供とともにうなずきながら星を見上げられる人になりたい。
そうそう、あの星の輝きは・・って、子供にやさしく語ってやれる、そんな感性を失わない大人になれれば素敵だね。