欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

長い戦いの終わりに

2008-02-28 | poem
疲れきった私たちにわかっていたことは、これで戦いが終わったということ。
だれもが顔もあげられないほどに疲れを感じていたが、雲のあいだからさし込む日ざしに、この平原や遠くの山々の静けさにやすらぎを感じはじめているのだ。
長い戦いは終わった。
そして、私たちは生き残ったのである。

私たちはこれからの使命をおびている。
それをだれもが感じているから、ひどい疲れの中でも失意のまなざしを持つ者はいなかった。
だれもこんな戦いを望んでいなかったから。
もう戦いは終わったのだ。
もうだれかに刃をむけることもなくなったのだ。

あたたかい日ざしの中で、だれかの口にした言葉ーー。
"この光にあたるたびに、私はこの日のことを思い出す。
だれもが望んでいたおだやかさがここにある。
この光とここにいる仲間たちの気持ち、そして、かけがえのないおだやかさを、これからもこの胸に刻んでおこう。"

愛が満ちていること

2008-02-27 | poem
荒廃した町に緑が覆いはじめたのです。
見渡すかぎり破壊された土地に草々が、そして、花が見うけられるようになってきたのです。
荒れはてた心にやさしさがしみ込んでいくように。
私たちの目にもこの星の愛が見えるようになってきたのです。

思えば建物の煙を消し去ってくれたのもにわか雨でした。
静かにさぁっと雨雲が吹き消していったのです。
その後雲の切れ間からのぞいたヒカリ。そして、町をかこむように虹のアーチがかかったのです。

緑は私たちになにを教えているのでしょう。
にわか雨や虹。そして、あらわれては消える太陽や月も。
すべては私たちになにを語っているのでしょう。
私たちがなにを考えようとしても、人間以外のあらゆるものに、いや、人間を含めたあらゆるものに愛が溢れていると思えるのです。
私たちのまわりには愛が満ちている。そうとしか思えないのです。

町を包むように緑が広がっていく。
花や虫や、その他いろんなものたちがこの土地にあらわれるようになったのです。
人間が建て破壊した物とは違って、そのものたちは生命の躍動に満ちあふれています。
すべてのものには愛が満ちていること。
それを忘れてしまった私たちに、緑やあらゆるものたちがこうしてなにかを語りかけてくれているのです。

弱さは

2008-02-27 | message
"やさしさを持ったことも天のおぼしめしです。
弱さを持ったことも。
弱さはいつくしみや共感をたやしくします。
そんな弱さを持って歩まれることを、天はあなたに望まれているのです。"

あなたという人

2008-02-25 | poem
かなえられないものはありません。
あなたはここにいるのです。
越えられない壁もありません。
それはあなた自らが作った壁なのですから。
あなたの手が、足が、あなたの内なるものが、あなたを助けてくれるでしょう。
信じていることです。あなた自身を。
誓うことです。あなた自身がなにかを行い、しあわせになっていくことを。

真摯な願いは天に届きます。
あなたはなにかのメッセージを送り続ければいいのです。
あなたがなにをなすべきか、そのヒントはあなたのもとにやってくるでしょう。
信じていることです。あなた自身を。
誓うことです。あなたがなにかを行い、しあわせになっていくことを。

そんなあなたは、まわりの人をも明るくしていけるのです。
あなたの姿を見て、しあわせへの道がどういうものかをみんなは知るのです。

あなたはそういう存在です。
なにもためらうことはありません。
あなたとはそういう人なのですから。
なにかを求め、それを受けとりながら、しあわせになっていけばいいのです。

安らぎの光

2008-02-23 | poem
少女は祈りを捧げた後の就寝の時刻になっても、目をつぶることができなかった。
となりの人に気づかれないように、そっと窓辺に行って、夜空を眺めているのだった。
少女もどうしてこうするのか自分でもよくわからなかった。
ただ、狭くてなにもない部屋にいると、胸が苦しくなるのであった。
窓の外になにがあるわけでもなかった。ただ木々と夜空が見えるだけなのに。
その夜は月が出ていた。星のまたたきも輝いていた。
少女はじっと月を見上げ、冴え冴えとした月の面を不思議そうにいつまでも眺めていた。

"天にまします我らの父よ。
もし願いが叶うなら、私をここから出して下さい。
愛のある、あたたかな場所へと私を導いて下さい。"
少女は何度も心の中でそう祈り続けていた。

少女が大人になって、とある国の公爵夫人になることを、その時の少女は知る由もなかった。
心の純粋さが、この後の少女にいかに力を与えてくれたかということを、その時の少女は知る由もなかった。
月あかりの下で祈っていた、その願いが叶えられ人生が開けていくということを、その時の少女は知る由もなかった。
なにもない狭い部屋の中で過ごした日々が、その後の少女にいかに励みとなり強みとなっていったか、そして、いかに愛を与える原動力になっていったかを、その時の少女は知る由もなかった。

少女はいつも人に気づかれないように窓辺に行き、夜空を見上げていた。
いつも天に向かって、健気な思いを投げかけ続けていたのだ。
そんな少女を包むように、光の安らぎがいつも舞い降りていた。
その時の少女には安らぎの存在などまだよくわかっていないのだった。

丘の上の主人

2008-02-22 | poem
"悲しくなったら、いつでもここにおいで。
夜になっても、このドアは開けておくから。
ここから入って、あの部屋に行って、祈りをささげればいい。
そうすれば君の思いは天に届くからね。

淋しくなったら、ここにくるといい。
ここにいる人たちはみんな優しい心を持っているよ。
みんな君のことを愛してくれる。
この家にきて、愛とやすらぎをもらって、町に戻るといい。

君にも君だけの使命がある。
それをなしとげるために君は生きている。
悲しいこともあるさ。苦しいこともある。
でも、そこに目をとどめなければ、それほどでもないことに君は気づくだろう。
あとは愛や安らぎを心の中に育てていけばいい。
そういう生き方を、この家にきておぼえるといいよ。

悲しくなったり、淋しくなっても、この家は君のためにある。
自分の胸には愛と安らぎが根づくことを誓いなさい。
けっして苦しみに執着してはいけないよ。
愛に向きなさい。やすらぎに関心を寄せなさい。
君が君らしく生きるためにね。"

月明かりに浮かぶ小舟

2008-02-21 | poem
見るがいい。あの小舟を。
月明かりの広がる水面を迷うことなく進んでいく舟を。
海はきまぐれ者である。
やさしい表情をみせたかと思うと、すぐに怒りをあらわにする。
その変幻たるや恐ろしいものがある。
しかし、見るがいい。あの小舟を。
美しいヒカリに照らされながら、舟は迷うことなく進んでいく。
恐れもあるだろう。行き着くまでの不安もあるだろう。
しかし、小舟は進んでいくのだ。

あの姿を見るがいい。
あの姿に生きていくお前自身を重ねるがいい。
お前もあの舟同様に、目的の港へと進んでいかねばならぬ。
人生のあらゆることはこの海を渡るようなものである。
その時その時なにかを感じ考えていかねばならぬ。
自身でこれからの航路を切り開いていかねばならぬ。

見るがいい。あの小舟を。
凛としたあの姿を。
お前もあのように生きていかねばならぬ。
目的の港へとむかう動かしえぬ意思とあらゆることを対応し助けを受けられるという信仰が、お前の胸にも確かにあるのだから。

ロウソクのむこうにいる人

2008-02-20 | poem
つらなるロウソクの炎のむこうにあなたを見かけたのです。
あなたは威厳をたずさえたまま、愛あるまなざしをこちらに向け歩いていかれる。
私は後を追ったのです。
しかし、ロウソクのむこうに行った時には、冷たい壁があるだけでした。
あなたはどこに行かれたのでしょうか?
もしかして、私のことを嫌っておられるのでしょうか?
私の足もとには真っ赤な花びらが数枚散らばっていました。

私は花びらをひろい集めました。
そして、部屋にある小瓶に入れ、そこに置いていたのです。
するとどうでしょう。
それからというもの、部屋に入ると胸がスッと軽くなるのでした。
私の部屋にやわらかな安らぎが訪れたのです。
これはとても不思議なことでした。
しばらくの間、あなたがそばにいてくれていると気づくまでは、私はこの不思議をただいぶかっていただけなのです。

人の集い

2008-02-19 | poem
"心やさしい人になりなさい。
子供の頃に感じていた気持ちを、今に思い出しなさい。
あなたがまだ無垢だった頃の。天の意思とつながっていた頃の、あなたを思い出しなさい。

善きことを知る人になりなさい。
黙って、諭さず。
やさしいまなざしを持つ人になりなさい。
善きことはあなたの心が知っている。
心に導かれて、善きことをなす人になりなさい。

痛みのわかる人に。
澄んだ気持ちを失わない人に。
理を踏める人になりなさい。
そうすれば、あなたのまわりにも同様の人たちが集いはじめるのだから。"