欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

わたしの本当の生き方

2011-04-29 | message




本当に愛のことがわかるのは悲しみや苦しみの最中や乗り越えた時ではないですか?
人は本当に求めたとき、そのもののありがたさや強さ、自分の弱さがわかるのでしょう。
苦しみを受けること。悲しみのただなかにいることへの嫌悪を感じるのは無難に生きようとする、実は自分のエゴなのでは?
そこを越えていくことでわかること。本当に自分の求めているものやこの世界での位置、真実がわかってくるのは、実はその後からなのでは・・?
いろんなものが怖くてじっとしている、そんな端で立っている人にいつまでなっているつもりですか?
わたしの本当の生き方がほら、こうしてそこに流れているというのに・・。

バラの庭での約束

2011-04-29 | poem
あなたはそっといざなうようにわたしを窓辺へと連れていってくれました。
木のイスをひいて、そこへ座らせて・・。
やさしい日ざしがテーブルに降りています。
その中央には小さな瓶に一本の白いバラが・・。
わたしは何の感情もなく、テーブルを見つめていました。かさかさになった心になにも入って来なかったのです。

あなたは台所から白いカップに湯立ったミルクを入れて持ってきてくれました。
日ざしのあたるテーブルにおいて、向かいに座って・・。
ミルクのあたたかな湯気がわたしの気持ちをこのテーブルへと連れ戻してくれました。
なにも会話はありません。それでもここにいることになにかしら居心地の良さを感じはじめていたのです。

夢と現実のはざまをどれくらいさまよっていたでしょう。
それはまるで冬の淋しい森をいつまでも迷い歩き続けているような悲しいものでした。
それでもわたしは森を抜け出ることができたのです。そう、あたたかなミルクの匂いに導かれて。
気がつくと、あたたかな日ざしの降り注ぐテーブルの上であなたの手がわたしの手を包んでいました。
甘い匂いを放つコップと白いバラがまぶしいくらいにわたしの心へ飛び込んできたのです。

ぼんやりしているわたしの耳にあなたの声が遠く方から聞こえるように入ってきました。
"やさしい気持ちを持っている。悲しいことに世界は乾いた世界へと君をいざなってしまった。
しかし、僕はこうして君の帰りをいつまでも待ち続けている。
それは君との永遠の約束。バラの花咲く庭で語り合ったあの時の約束を今も忘れていない。
僕のそばで君のささやいてくれた言葉が。愛の証がこの胸には今も刻み込まれているから。"

遠くから響いてくるようなあなたの言葉。まるで星々の中からひとつの定めを探すような難解さでしたが、わたしは探しあてることができました。
心が迷わせ、導いたもの。気がついたわたしの目にはじめに映ったのは、わたしを見つめるやさしい瞳と口もとに広がるあなたの笑みだったのです。

ほほ笑みの起こす奇跡

2011-04-28 | poem


ほんのりとした雪の粒を手袋の上にのせて、あなたはやさしくほほ笑んでくれました。
涙のあとも消えないわたしの頬にそっと手をあててあたためてくれた。
雪はやみ、白銀の上には澄みきった夜空が・・。
まだ悲しみを流すことのできないわたしを、自らも悲しいはずなのにあなたは笑っていてくれた。
そんな気持ちがわたしという小さな生命を救ってくれたのです。

あなたのまなざしはすうっと吸い込まれるようで。
その瞳にはこれからの未来に向く勇気と力が宿っています。
すがるように弱々しいわたしの目をその瞳はずっと見つめ寄り添っていてくれた。
そんなやさしさがわたしの胸にも入ってきたのでしょう。希望の灯がともったのです。
ぴいんと張りつめるような冷たい空気、なにもないこの夜でさえあたたかく感じさせる、そんな愛がわたしの中にも・・。

ふたりの見上げる空に、尾を引くような流れ星が・・。
あまりにも早く輝きは灯され流れていきましたが、その大きな輝きがわたしたちの顔を明るませてくれたのです。
まるでほほ笑みが起こした奇跡のように。
わたしはあなたの体に手をおいて、ふたりでいることを確かめながら、これからの未来になにか明るいものを感じたのです。

愛の大切さ

2011-04-25 | poem



ひとつの明かりを見ているだけで、心は自然と落ち着いていきます。
胸の中に明るみが広がるように、あたたかみを感じられるのです。
愛を信じようとも確かめようともしました。
いろいろともがいてみたのですが、結局同じところに帰ってきたのです。
心が疲弊し立ち行かなくなっていたのかもしれません。
そして、わたしはまたここに戻ってきたのです。

今を生きていますが、なにかを求めて動こうという気力はなくなりました。
足りないものがなにかわからず目はきつくなるばかり。呼吸は浅くはやくなるばかりです。
しかし、心はなにが必要なのかわかっているのでしょう。
知らず知らずにうちにわたしはまたここへ誘われるように戻ってきたのですから。

ここにいるだけで気持ちが落ち着いてくるのはなぜでしょう。
静かで、だれもいない場所なのに・・。
ここにいることでなにかが満ちていくのを感じます。
かさかさの心に水気が戻ってくるような・・。
目をつぶり感じているのです。あたたかさを、喜びを。
そして、笑みさえとり戻したわたしが知るのは、やはり愛というとりとめもない不思議なものの大切さなのかもしれません。

そばにある愛情

2011-04-25 | poem


今日も市場にはたくさんの食材、花などがところせましと並んでいます。
店主のかけ声がいたるところから聞こえ、客も列をなして市場は大にぎわいです。
とある花屋の前で老人が立ち止まり、こう言いました。
"とてもきれいな花が並んでいるが、なんで人は花を買うんだろうね?"
母親の代わりに店番をしていた若い娘が笑みを浮かべて表へ出てきます。
"いらっしゃいませ。花を見ているととても心が和みますわ。美しい花がそばにあるだけでしあわせな気分なりますもの。"
"わたしにはただの花だが、娘さんのように感受性が豊かだとさぞ生活にも彩りがあるだろうねぇ"
"あら、おじ様こそとても良い暮らしを送っていらっしゃるようにお見うけしますわ"
"ありがとう。なかなか人の表向きだけではわからんことも多いもの・・"
娘のまなざしを照れくさそうに、老人は花に目をやります。
"ここの花屋さんは不思議と心を和ませてくれる。どれ、娘さんに選んでもらって家に持って帰ることにしよう"
"ありがとうございます。今ならやはりバラが一番人気ですわ。何本か束ねてお作りしてもよろしいですか?"
"お願いするよ。家に花など持って帰るのは何年ぶりだろう。きっとうちの者も驚くだろう"
"えぇきっと喜びますわ。この花が家に中に咲いているかぎり、おじ様の愛情がいつもそばにあるんですもの"

話しかけてくれたヒカリの言葉

2011-04-22 | poem
澄んだ夜空に輝く星々。
その大きな星のひとつがこの世界に舞い降りてきたのを知る人は少ないでしょう。
その人は、この世界の人に空のむこうにある大いなる力を信じることで人のなせることの大きさを心に焼きつけました。
それはこの世界にとってあまりにも大きな出来事でした。
衝撃とともに人の心に刻み込まれたもの。それは人としての魅力、可能性。そして、美しさであったのでしょう。
その人は言いました。
"愛に気づき、愛とともに生きる人は幸いです。
この世界にいることを理解し生きていくこと。人としての力や輝きをこの世界で示していけるように・・"と。
しかし、人々はその人の気持ちを受け入れるだけの大きさをなかなか持てませんでした。
ですが、その人の言葉、澄んだ輝きをもった行動の数々に、しだいになにかを感じはじめたのです。いいえ、思い出しはじめたと言った方がいいのかもしれません。
この世界で愛を表現していくのは難しいこと。
しかし、心の中に輝きを灯すことでいずれその光は世界にあらわしていけるという事実を知ったのは人々にとって新たな発見でした。
心の中にある愛をもう一度確かめるようになったのは、その人が人の中に愛の灯をともした、その証ということになるのでしょう。
もともと人の中にあったもの。ですが、それを呼び起こし、関心を向けさせるきっかけになったのはその人の偉業ということになります。
その人は夜空向かい祈りを捧げます。とても真摯に、うれしさを持つような顔で・・。
まるでこれから感受できる恩恵を確信しているかのように・・。
不安や悲しみの抜けきれないわたしたちの心とは大きく違なるものに映ります。
ですが、同じ心の延長線上にあるという希望もその姿には感じられたのです。
そして、人の心に芽生えつつあるもの。
その人は言います。
"愛に根づいた行動を起こしなさい。
夜空のむこうにおられる方が見ています。
信じることです。自らの中に希望が栄えていくことを。
そして、みなぎる力の中に愛を灯して。力や行動に愛が息づいていなければ、その人にはいずれ悲しみや暗がりがついてまわることになるのです。
心して祈り生きなさい"と。
祈りの最中、わたしの方に向かってそう話しかけてくれた、その言葉が今も耳の奥に響いているのです。

切実なる願いの成就

2011-04-21 | poem


その人の切実な願いを彼方におられるお方はどうあつかうのでしょうか。
願いを虚しい響きとしてそのままにしておくのか。それとも金色の愛によってかなうものとしてあつかうのか。
真摯な気持ちの輝きが空の彼方まで届くとしたなら・・。多くの星たちの輝きがそこに共鳴を示すなら・・。
願いは愛の恩恵としてその人のもとに返ってくるでしょう。
人の常識や良心だけではけっして推し量ることのできない神の御業。
誰ひとりとして叶うはずがないと思われる願いにも光があたることはあります。
しかし、それも願いがあってこそのもの。
希望を抱かぬうちはなにも生まれないということを、人はもっと知らなければなりません。

切実な願いを心にとどめ、彼方への希望として胸から放たれんことを・・。
多くの願いが示される中で、御業にたる願いとは・・。
神のまなざしをこちらへ向かせるだけのなにかをわたしたちはいつも胸に持つべきなのかもしれません。
それがこの世界で光を受けられる、その術であるのなら・・。

自らの殻を破る試練

2011-04-18 | poem
ある翼を折られた人が言うのです。
"こんな世界があるものか。
ここには真実もない、愛さえもなかったではないか。
これだけわたしは神に向いてきたというのに。願いを放ち続けていたのに・・。
ここにあったのは混乱と欺瞞、そして、見せかけの愛だけではなかったか。"
その人は歯ぎしりしながら、拳で強く地面をたたいたのです。

海の方から風が吹いていました。曇り空でありましたが、空は明るくおだやかでした。
その人の耳にはただ風の吹きすぎる音だけが聞こえていました。
ある時、その人の耳に遠くの方から声が聞こえてきました。
"この世界のうわべだけを見つめ、自らの小さな殻に閉じこもった者よ。
真摯な祈りを捧げもせず、ただ勢いのままに今のいたらなさを嘆き続けた者よ。
そんな小さな心では、なにも見えずなにも伝わりはしない。なにも与えられることはないだろう。
天からの大いなる恩恵でさえ、あなたの身をすりぬけていっていしまう。あなたが見過ごしたたくさんの大切なものと同じように・・。"

"この声は誰であるのか。どこから言っているのか"
その人があたりを見まわしても、明るい曇り空と風の吹く野原があるばかり。

"今ある自分を脱ぎ去ることもできないあわれな者よ。大いなる空に心をあわせられない淋しい者よ。
空のむこうには人の頭では考えられないほど大きなものがあるというのに・・。それを感じる心の広さも奥行きもない。
自分に限りを与えたのは他の誰でもない、あなた自身ではないか・・。
まわりに歩幅を合わせたつもりなのだろうが、それが自分の思慮分別と思っているのだろうが、大いなる愛がほどこした意図ではない。
あなたの壁はあなた自身がつくった偽りの牧場。そんな小さな場所に留まったままで、どんな大きなものを望んでいるのだろう・・。

小さな勇気すら持てない悲しき者よ。自らの殻を破るためになすべきこととは・・。
果てしない空を前に本当の歩みをはじめられる。
そこにある希望、歩みこそ、あなたの心が本当に望んでいる道。
歩みに不安や暗がりはつきものだが、そこにこそ大いなる愛の手助けはさしのべられる。
あなたの求める恩恵はそこにこそあるというのに・・。"

その人はぐっと拳を握り、そして、力なく肩をおとします。
しかし、そのすぐ後に、うつむいた横顔にさしかかるヒカリ。
雲の切れ間からあらわれた日ざしが、やさしいあたたかさを降らせてきたのです。

尖塔の先の夜空

2011-04-12 | poem


悲しい時に見上げる空はとても澄んでいるようにみえます。
その時には気づかないけれど、ピュアな励ましの思いがそこには広がっているような・・。
街のいろんな明かりで星はいくつかしか見えないけれど、そんな空にとどまっているもの。
人の築いたヒカリ。皆の祈りが空へ届くようにと、なにかを捧げるようなそんな形でたっているものがあります。

そこから放たれている祈りをいくつか感じとるうちに悲しみは不思議と消えていきます。
ひとりという小さな殻を抜け出せるからかもしれません。
人の祈りが夜空へ上っていく様を・・。
悲しみでぽかりと空いた心に、そんな希望がしみ込んでいくのかもしれません。

暗い路地を歩いていても感じられる明るみ。
人のいない道をこうして歩いていくのだけれど、夜空の星々が語りかけてくれるもの。
それは祈りとして人が放ったものの答えでしょうか。
あたたかな思いが胸の中に広がっていきます。
わたしの中に生まれてくる希望という予感。
歩いていくうちに、それは確かなものへと変わっていくのです。
今はほんの小さな灯ですけれど、これからの確かな思いとして・・。

胸の明かりは母の愛と同じようなカタチ。
尖塔の先の夜空を見上げながら、胸の灯は希望に変わっていくのです。新たな確信として、わたしの中にとどまっていくのです。

ささやかな幸福感

2011-04-11 | poem



人には静かな時間が必要なのでしょう。
なにも考えずにぼんやりと。日ざしの中でお茶を飲むような・・。
まわりの音に耳を傾けたり。ただ時間をやり過ごしていけるような・・。
頭の回転をつとめて止めていく必要があるのでしょう。
あまりにも酷使し続けているから。きしみや悲鳴が聞こえてくる前に・・。
人の頭ですもの。すこし都合良く考え過ぎてはいませんか?

目をつぶって、なにも思い浮かばないことってありますか?
細やかに動いていることが習慣になっているから。
そんなことでは灰汁(あく)が出始めてしまいますよ。
考えたくないようなことが頭の中をかけめぐっているように・・。
風の方向を探ってみませんか? 小鳥のやりとりに関心を持ってみませんか?
湯気のあがるお茶に鼻を近づけて、甘い味覚を体の中に・・。

頭や体をなにか都合の良いものと考えがちだから・・。
いろいろなことのその後、病気や支障が出るまでわたしたちはわからないものでしょうか?
心地いい時間を過ごしたのは、いったいどれくらい前でしょう?
嵐の後にすがすがしい空気が流れるように・・。
風邪の後にピュアな爽快感があるように・・。
そこまでいかなくても気づけるのではありませんか?
ささやかな幸福感。これからは見つけていけるのではありませんか?