欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

Moon

2006-04-01 | poem
月は冴え冴えと、漆黒の太陽のように、夜空を澄んだ青色に変える。
強いほどの白色で、月は夜に絶大な存在感を示している。
冴え冴えとした月は、静かに街を見下ろす。

街はネオンや外灯の明かりの中で、冴え冴えとした月を望みつつ、眠りの時を迎えている。
こんな時間になっても、まだ活動している人々には、この月は異様な輝きに映るだろう。
今宵は多くの生き物たちが、その生命力をおおいに鼓舞するだろう。
今宵は純粋な愛が、その純粋さゆえに切実な意味を帯びてくるだろう。
こんな冴え冴えとした月のもとで、多くの人々が静かな活力に目覚め、明日からの糧にしていくだろう。
人のぬくもりも持てず、夜の街をさまよう青年の胸にも、この冴え冴えとした威力が感じられるだろう。
不純とわかっていながらも、純粋なものとして求めてやまない悲しい人々にも、月の冴え冴えとした威力が降り注がれるだろう。
孤独な身の上にも関わらず、けなげな愛情を胸に毎日を明るく過ごそうとしている老人の心にも、この冴え冴えとした月の威力が降り注がれるだろう。

冴え冴えとした月のもとで、愛情は真の純粋さに変わる。
冴え冴えとした月のもとで、人のぬくもりは真の愛情になり他人にも伝わっていく。
こんな冴え冴えとした月のもとで、希望は自らの求めたカタチとなり、今より現実のものとなる。