流れ星が舞い散る夜に不思議な声を聞いたのさ。
橋のたもとに立っている不思議なヴァイオリン弾きの少年。
美しい声で、音色にまけない素敵な詩を口づさんでいたんだよ。
"星が願いをかなえてくれる。
星が願いをかなえてくれる。
人の心にある美しい宝石が、星のきらめきと共鳴して、願いはかなうと言われているのさ。
素直な気持ちで話しかけてごらんよ。そうさ、満天の星空にむけて。
マリア様のようなやさしい愛が、君のもとにも届くから。"
"ちょっと、君。ほんとうに願いはかなうの?"
橋の下から顔をのぞかせた老人。少年は友達のような親しみの笑みをうかべて。
"疑いの心はこの世界の悲しい習慣だよ。
心が泣いてはいませんか?
理屈にしがみついて、かた苦しい生き方を選ぶのかい?って。"
少年はそう言うと、ふわりと星に近づいて、まるで父親か母親に話しかけるように、
"星がいろんな言葉を授けてくれるんだ。
愛され育まれているんだよ、僕たちは。
暗い気持ちが生まれるのは愛から目をそむけているから。
上を見てごらんよ。満天の星たちが僕たちを出むかえてくれるのさ。"
老人も不思議な顔で空を見上げている。
"あのきらめきは僕たちへの愛情のしるしさ。"
"これはけっして夢の話じゃないんだよ"
消えていく少年の声が、だれの耳にも届いたある夜ふけの話。
橋のたもとに立っている不思議なヴァイオリン弾きの少年。
美しい声で、音色にまけない素敵な詩を口づさんでいたんだよ。
"星が願いをかなえてくれる。
星が願いをかなえてくれる。
人の心にある美しい宝石が、星のきらめきと共鳴して、願いはかなうと言われているのさ。
素直な気持ちで話しかけてごらんよ。そうさ、満天の星空にむけて。
マリア様のようなやさしい愛が、君のもとにも届くから。"
"ちょっと、君。ほんとうに願いはかなうの?"
橋の下から顔をのぞかせた老人。少年は友達のような親しみの笑みをうかべて。
"疑いの心はこの世界の悲しい習慣だよ。
心が泣いてはいませんか?
理屈にしがみついて、かた苦しい生き方を選ぶのかい?って。"
少年はそう言うと、ふわりと星に近づいて、まるで父親か母親に話しかけるように、
"星がいろんな言葉を授けてくれるんだ。
愛され育まれているんだよ、僕たちは。
暗い気持ちが生まれるのは愛から目をそむけているから。
上を見てごらんよ。満天の星たちが僕たちを出むかえてくれるのさ。"
老人も不思議な顔で空を見上げている。
"あのきらめきは僕たちへの愛情のしるしさ。"
"これはけっして夢の話じゃないんだよ"
消えていく少年の声が、だれの耳にも届いたある夜ふけの話。