欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

少年の見上げる夜空

2010-06-21 | poem


孤児 (みなしご)の少年が見上げた夜空は彼が今まで味わったことのないような安らぎの感覚に満ちていました。
夜空の黒は奥深く、月や星々は切れるような鋭い輝きをおびています。ですが、空全体から感じられるものはあたたかな母親のような愛でした。
少年は裸の心でその星空を見上げます。
すると、なにかが胸の中へ降りてくるような感覚をおぼえたのです。
真夜中のこと。寝床ではいたたまれず、ただ夜の明るさを求めて裸足で飛び出てきた道での出来事です。

彼は心を裸にしていました。すうっと入ってくるやさしい感覚に身をまかせていました。
地上は真夜中の静けさ。それはまるで星々のささやきを聞き入っているかのようです。
不思議な静けさの中で少年は愛をたしかに大きな愛を感じていました。

"見上げなさい。たしかにそこには大きな愛があるから。
あなたの中に生きる愛。生きていくうえで削られすり減っていくような愛の固まりが、今も何のけがれもなく、そこには残っています。
悲しい時つらい時、夜空を見上げなさい。そうすれば、あなたの中に安らぎはとどまるから。
今見上げている美しい星々の輝きのように。あなたの中に宿る愛は鋭い輝きを放ち続けている。
ヒカリを見いだし、明るみへと向かう道。
星々の輝きは迷うあなたの気持ちをいつも励まし、癒し、導いてくれるから。"

悲しい瞳

2010-06-06 | poem


こちらを見ているまなざしの奥にとても静かな悲しみが横たわっている。
それはあなたの瞳を通じてこちらになにかをうったえかけている?
たとえ悲しみが癒え、そこに新たな活力や喜びが戻ってきたとしても、まだ拭いきれない悲しみがにじんでいそうで。
わたしの胸の愛が安らぎとなれればいいのに。
あなたの中に巣くうもの。現実の中で培ったいろいろなしがらみや思い、そして、今までの人の罪・・。

頭上の青い空はあなたになにを呼びかけていますか?
頬をなでていくさわやかな風はあなたになにを語りかけていますか?
生命の灯はあなたの中で燃え盛っている。
静かにやさしい、あなたの悲しいの瞳の中にもその灯がうかがえるから。

わたしは祈ります。愛があなたの胸に届くように。
遠い星々からメッセージがあなたの心に降りて、ヒカリに向いていけるように。
それは希望となってあなたの中で強い愛となりうるものだから。

その瞳の奥にある悲しみはすべての人々の心の中に息づくもの。
これまでの過ちや罪を根ざしているものだから。
この胸の愛をあなたの瞳の奥へ伝えます。
やさしい響きをあなたの耳に語りかけます。
人の心に愛がどれほどの変化をもたえすものなのか。
わたしも希望を謳い、ともに癒されようと思います。