オセンタルカの太陽帝国

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信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

今日買った本。

2007年02月17日 14時50分16秒 | 小説・漫画

近所に今日、新しいブックオフがオープンしました。
そんなすぐ近くにブックオフがあって嬉しいかどうかはともかく、一応眺めに行ってきました。さすがに品揃えが微妙で、歴史関係では見るべき本はほとんど無かったのですが(ブックオフだからあたりまえです)、どうも新古本で大半が占められているようで、並んでいる本がとてもキレイ。中にはスペンサーの妖精の女王とかライバーのファファード&グレイマウザーの新訳本とか、欲しかったけど買いそびれていたものが大量に並んでいて、どれもが綺麗だったのですが、実はわたくし本についてはやっかいなこだわりを持っていまして、新刊に付いている「オビ」の無い本は古本でも買うのがイヤなのでございます。そんなのあっても無くても本の中身には関係ないのにね。
ブックオフの野郎、どんな綺麗な本でも邪魔なオビは全部はぎとって捨てくさるのです。
というワケで私はブックオフでは趣味的な本はほとんど買わず(買えず)、ここで買うのは新刊書店でもオビの付いている恐れの無い古いボロボロの本ばかり。難儀な事だ。
というわけで、今日の戦利品はすべて105円でした。

うわぁい。
私はこの武田勝頼という人物が大好きなのですが、学校の図書館でこの小説を見つけて、途中まで「おもしろい~」と思いながら読んだことある。ところがその後手元に置こうと思って捜してみても、なかなか本屋では見つからず、そのうち大河ドラマのせいで同じ作者の「武田信玄」の方ばかり本屋に山積みされるようになって、悔しいったら。しかし半年程前に、ようやく単行本版の第一巻を古本屋で見つけて購入。
・・・・・そして読まずに放置。
いいんですもんね、私が読みたいのは悲劇の長篠の後の物語。態勢を立て直そうと必死にあがきながら、それを果たせずに死んでいった、涙涙の物語なのです。しくしく。だから、長篠の戦いを描いた第2巻は別に無くてもいいので、ゆっくり探そうっと。
ちなみに、単行本(ハードカバー)版の表紙はイラスト(切り絵)がえらくかっこよかった。

三島の大社の近くに「いいなり地蔵」という有名な史跡があって、この日記でもそれを取り上げようと思っていろいろ資料を集め、半年ぐらい前に2度ほど行って写真もいっぱい撮ってあるのですが(ただし地蔵の本体は頑丈なお堂に収められているので見る事ができません)、それがなかなか果たせぬうちに、その三島のいいなり地蔵を題材としている小説を見つけました。

わたし的なこのお地蔵についての関心ポイントには、

・「いたいけな少女が暴君に切られる」という話なので、ちょっとロリっぽいイラストを描いてみようと思ったこと
・その「暴君」とは、私が比較的好きなとある戦国武将の末裔であること
(残虐無道な殿さまに地元の少女を斬られてしまった、というおとぎばなしっぽいお話なのに、当の非道の大名の名前が特定されているところが面白い。…明石藩の藩主なのですが)
・「いいなり地蔵」という名前の語感
・それで地蔵が建てられた逸話に関して、異なる結末がいくとおりか語られていること

などがあったのでした。
ちょっといまパラパラとめくってみたところ、三島の伝説で私がまとめようとした身も蓋もない昔話とはちょっと違う、仰天の切り口でこの事件を取り上げているみたいです

これにも勝頼殿の最期を描いた小品が収録されています。

 

私は南北朝時代が好きで、とりわけたったひとり九州で暴れ回った悲しい少年武将・懐良親王が好きだーーー、とかなり前から叫んでいたのですが、はずかしながら懐良親王が主人公である小説が存在しているとは知りませんでした。反省。
よむぞーーー。と思ったけど、私、北方謙三の小説は何冊か買った事がありますが、そういえば最期まで読んだ作品はひとつも無い、、(^_^;) 『破軍の星』も『楊家将』も『水滸伝』も途中で放置、、、、 トホホホホ

上のの続編ですって。3代将軍義満の頃の南北朝の物語。

 

藤原氏が権勢を掴み始めた時期の、藤原良房とその養子・基房の時代を丹念に描いた小説だというので、買ってみました。
もちろんわたくしの関心は、応天門の変で伊豆に流された伴大納言・伴善男が杉本苑子の筆でどれだけかっこよく描かれていかということに注がれております。善男は学習マンガなどではたぐいまれなる才子としての像な割りに策に溺れた小物としての描かれ方しかされておりませんものね。わくわく。
杉本苑子は藤原氏の勃興期から衰退期にかけての一連の作品をてがけているんですね。(藤原不比等と悪左府に興味あり)。その筆は永井路子とは別の感じの丹念で情景を夢想しやすいいい感じなもので、なかなかいいと思いました。そういえば、私は細川ガラシャを描いた文章も杉本苑子のものが一番いいと感じましたっけ。

 

あらすじを読んでもさっぱり物語が掴めないんですけど、毛利と九州三国と幕府とスペイン・ポルトガルと明国と清国の興亡を絡めた歴史ロマン? 陳舜臣、さすがです。

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