オセンタルカの太陽帝国

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信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

風雲児たち9。

2007年09月27日 15時37分51秒 |   風雲児たちindex.

風雲児たち9 【幕府鳴動編1】☆ (1985年5月1日刊)

   ~彦九郎が行く

表紙絵;正義の味方の彦九郎
◆裏表紙絵;
彦九郎の2人の妻

プロローグ (7ページ)
時期;天明元年(1781)
登場人物;仙台藩医
工藤平助、青木昆陽、野呂元丈、林子平、高山彦九郎、中川淳庵、前野良沢、大槻玄沢
エピソード◎工藤平助について(変な人、頭のいいアホ)

第一章 彦九郎暴れる  (25ページ)
トビラ;
工藤平助と前野良沢
時期;天明元年(1781)
登場人物;
工藤平助、前野良沢、大槻玄沢、峰子ちゃん玄沢の兄弟子たち、杉田玄白、建部清庵の5男伯玄、高山彦九郎、山賊たち、彦九郎の友人30名
エピソード
◎工藤平助は前野良沢が大好き/◎工藤平助は顔が広い(大槻玄沢の帰藩を延期させる)/◎『赤蝦夷風説考』について/◎杉田玄白、男子に恵まれない/◎建部清庵の息子を養子に/◎彦九郎、山賊を諭す/◎彦九郎、故郷の一揆を聞き参加に向かう/◎彦九郎は常に鎖かたびらを身につけている/◎彦九郎の友人30名あとを追う

第二章 彦九郎もてる (30ページ)
トビラ;彦九郎もてる
時期;
天明元年(1776)8月~11月
登場人物;高山彦九郎、悪人たち、悪人に襲われている女性その1、悪人に襲われていた女性その2、彦九郎の祖母、彦九郎の兄専蔵、友人たち30名、細谷村の代官筒井、林子平、仙台藩家老佐藤伊賀守
エピソード◎彦九郎、女性を助ける(数年前の話)/◎上州細谷村に着いたら一揆は終わっていた/◎彦九郎の兄、弟を憎む/◎彦九郎京に戻る(祖母の愛)/◎林子平、天明の大飢饉を予言→藩に長大な建白書→無視

第三章 江戸城大ゲンカ (30ページ)
トビラ;
仙台城(俗称青葉城)
時期;
天明元年(1781)~天明2年(1782)7月15日
登場人物;
林子平、みなもと太郎、(ヘイト)、新オランダ商館長チチング、司馬江漢、杉田玄白、大槻玄沢、荒井庄十郎、桂川甫州、中川淳庵、(ツンベリー)、前野良沢、田沼意次、田沼意知、白河藩主松平定信、薩摩藩主島津重豪、
エピソード;
◎林子平の建白書についてのみなもと太郎の考察/◎カピタンの江戸参府(おかしな慣習)/◎商館長チチングと中川淳庵の会話/◎ツンベリーと中川淳庵の往復書簡/◎日本の中のオランダ語達人ランキング/◎司馬江漢、銅版画の奥義に目覚める/◎司馬江漢主役になる! 苦悩の日々/◎印旛沼干拓工事/◎松平定信、ことあるごとに田沼にケチをつける/◎度重なる自然災害が田沼の政治のせいにされる/◎松平定信が田沼意次を嫌う理由(御三卿から東北の僻地の藩主に追いやられたから=言いがかり)/◎御三卿のシステムとその弊害について/◎天明の大地震

第四章 震災余波 (24ページ)
トビラ;潰れた家
時期;
天明2年(1782)7月15日~11月
登場人物;松平定信、田沼意次、田沼意知、兄弟子たち、杉田玄白、大槻玄沢、建部伯玄、建部清庵、前野良沢、高山彦九郎、林子平、彦九郎の2人の妻と3人の子、チチング、
エピソード;◎天明の大地震の被害/◎田沼を怨嗟する町人/◎息子意知山城守に出世、嫌われ者に徹する田沼/◎天文台を神田から浅草に移転/◎大槻玄沢江戸に帰還/◎大槻玄沢改名、建部清庵死去/◎高山彦九郎帰郷、2人の妻、2人の娘、1人の息子/◎彦九郎京へ/◎林子平長崎へ、オランダ船をスケッチ/◎英蘭戦争、チチング帰国できなくなる;日本研究の意欲に燃える『日本図説』『将軍列伝』『日本人の結婚と葬式』『日本王代一覧』『蘭和辞典』/◎オランダ、日本人に弱小国であることを悟られないように苦心する

第五章 彦九郎運動する (24ページ)
トビラ;林子平画
『蘭船蘭人図』
時期;天明2年(1782)9月~12月14日
登場人物;林子平、商館長チチング、長崎奉行柘植長門守、高山彦九郎、名前の分からない公家、彦九郎の同士たち、大黒屋光太夫、神昌丸の乗組員たち
エピソード;◎林子平とチチングの初対面/◎林子平、長崎で世界情勢を研究する/◎「蘭船蘭人図」を売って資金を調達/◎高山彦九郎、御所に向かって土下座をする/◎京都に勤王学校建設計画/◎出世いちじるしい田沼意知/◎遠州灘で神昌丸遭難

第六章 漂流者たち  (30ページ)
トビラ;
海と島と帆船
時期;天明2年(1782)12月14日~天明3年(1783)初春
登場人物;
徳川家康、大黒屋光太夫、神昌丸の乗組員16名(三五郎65歳、磯吉17歳、次郎兵衛?歳、小市31歳、作次郎?歳、藤助23歳、勘太郎?歳、庄蔵31歳、安五郎?歳、清七25歳、新蔵24歳、幾八42歳、九右衛門55歳、長次郎23歳、藤蔵?歳、与惣松?歳)、高山彦九郎、名前の分からぬ公家、工藤平助
エピソード;◎大型船の帆について/◎徳川家康の大型船建造禁止(500石船まで(のちに千石船まで許可)、帆は一本)/◎北前航路、羅針盤、漂流/◎天明2年12月の嵐は24隻の船を遭難させた(助かったのは1隻だけ)/◎漂流生活(みんなで伊勢に帰ろう)/◎学校建設、幕府の横やりで不許可/◎彦九郎、救民運動を開始/◎赤蝦夷風説考脱稿

●特別附録 読んでおもろい風雲児たち年表  (17ページ)

……「幕府鳴動編」の始まりです。
登場人物のほとんどはこれまですでに登場していた人たちばかりですが、主役と脇役の交代があるので、この巻は「人物紹介のやりなおし」「承前」みたいな構成になっています。ても、この漫画はそういう巻こそ一番楽しい。おもしろい登場人物ばっかり。そして、みんなが平和にギャグに興じている間にも、江戸後期の日本はどんどん取り返しの付かない方向へと転がり進んでいってしまうのです。あははははははは。

高山彦九郎、おもしろいなぁ。
ほんとにこんな変人(←彼は寛政の三奇人の一人です。林子平・蒲生君平と並んで)が後世に大きな影響をもたらすのかなぁ、と思うくらいの変人。奥さんが2人いてうらやましいのですが、漫画では2人とも顔が同じ(で仲がよい)のがおもしろいと思うのですが、私が描いたら同じ顔になりませんでした、みなもと太郎、なにげにすごいね。
大黒屋光太夫の初登場!
私は緒方拳の映画を観て以来の大黒屋光太夫という歴史人物の大ファンなのです。緒方拳の光太夫も凄いけどこの漫画の光太夫もスゴい。でも初登場の顔は、後の巻の彼の顔と全然違いますね。(ヒゲが生えてないから)。
この巻で一番好きだったのが、工藤平助でした。
こんなに豪快でおちゃめで絶対憎めないひとが、これまで全然目立たない存在でいたとは(第5巻にも出ているそうですけど)。のちに出てくる蒲生君平より遥かに奇人です。彼が前野良沢の家に遊びに行くときの、「まぁぁえのりょっうたっくく~~~ん♪」というコマが好きです。峰子ちゃんも寝転がってファッション雑誌読むような格好で赤蝦夷風説考眺めてるし。仙台藩に仕える工藤さんということは、天城湯ヶ島出身のわれらが工藤庄司行光のご子孫かなと思いきや、平助は紀州のうまれでのちに仙台に仕えたんですって。へえ。
あとは松平定信。みなもと太郎はこういうタイプの政治家が大嫌いなんですね。毒があります。ワイロまみれの田沼意次には愛があります。描き方が一面的すぎる、、、、 と言おうかと思ったのですが、のちに同じ様な改革をやった水野忠邦はすっごくおもしろおかしく描いているので、いいとするか!(田沼意次(相良)と水野忠邦(浜松)は両方私と同じ遠州人なので♪)

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