オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

オセンタルカについて。

2006年07月05日 20時56分16秒 | 今週の気になる人

せっかく新カテゴリを作ったのに、いきなり二週間放置。もったいないので、何か記事をおいときます(^O^)
ここは実在、非実在織り交ぜて、私の愛する人を次々挙げていく場所です。

ということでまず、この日記のタイトルになっている「太陽帝国」の主のオセンタルカについて。オセンタルカというのは、『ルーンクエスト』という米国産のゲームに出てくる歴史上の人物(神)です。オセンタルカというのが本来の名前だったのですが、やがて“光の帝国”を作ったあとにナイサロールと改名し、さらに敵たちによって“欺く者”グバージと呼ばれる事もありました。その複雑な神性が魅力的な神様です。

 

まずは、基本的な資料である『グローランサ神名録』にあるナイサロールの説明。

ナイサロール(オセンタルカ)
“輝けるもの”、“啓発者”、“啓発の神”
「曙の時代」の末期、定命の者たちの傲慢さも極まり、完全な神を創造しようとするに至った。彼の誕生のおり、恐怖の前兆が全世界をゆるがし、一世紀も続く大いなる闘争が幕を開いた。
現在ではナイサロールは信仰されていない。“破壊者”アーカットが神を殺し、ばらばらにしてしまったのである。その破片は全世界に散らばった。ナイサロールの物語はよく知られており、定命の者たちの物語で繰り返し語られている。しかし、大部分の者はこうした物語の一部を知るのみである。
生きていた頃のナイサロールの姿は現存していない。ペローリア人の写本によれば、彼はあぐらを組んで地面から浮かび、輝きながら瞑想していたという。

これじゃ正直意味が全くわかりませんね。
要は、「ルーンクエストで歴史上最も有名な英雄がアーカットという人物で、それに倒されたのがナイサロール」だということです。以下の文章に出てくるナイサロールとオセンタルカとグバージは同一人物です、たぶん。

『グローランサ入門ブック』には、グローランサ世界の歴史として、「現代」(1621年)に先立つ1000年前の「第一期」の出来事として、次のように書いてあります。これは、グローランサに生きている者ならば誰でも知っている歴史的出来事だとされます。

第一期(曙の時代)
グローランサの現代史は最初の「曙」とともに始まる。定命の者たちは、このときからほぼ全世界的な暦を刻み始めた。よって、どの種族も生命が再誕生したその奇跡的瞬間について、彼らの祖先が作った話や歌を知っているのである。
初期の頃は、人類も急速に増加してはいたが、まだ古き種族が優勢であった。しかし、人々は徐々にその居住地を広げ、古き種族の砦にも侵略の手を伸ばしていった。
この時期には、世界はまだ神々の戦争から完全に回復してはいなかった。年とともに神々と生き物の隔たりが広がって、多くの者が死ぬようになってはいたが、その分裂はまだ大きなものではなかった。この頃、多くの勢力がまだ固まっていないエネルギーを形にしようと、実験を繰り返していた。こうした古代の実験の結果は、しばしば今日まで伝えられているが、最も壮大なのはナイサロールの創造である。
ナイサロールとは、彼の信奉者のために“黄金時代”と呼ばれるようになる統治をおこなった。一方、彼を信奉しない者は、奴隷になるか追放された。宣教師たちは広く、遠くの地方まで彼の力を伝え、ナイサロールの信仰は大陸中に広まった。トロウルとドラゴニュートだけが大勢で反逆したが、彼らは戦闘で敗れてしまう。トロウルが呪いをかけられたのはこの時である。この呪いというのは、トロウルから健康なウズコの代わりにトロウルの変異体であるトロウルキンが生まれるというものである。
“混沌の征服者”アーカットは、ナイサロールへの反逆を誓った、いわば宿敵であった。彼はナイサロールを“グバージ”(裏切り者)と呼んでいた。アーカットは魔術の研究をしていくうちに、ナイサロールと戦うための新しい魔術をいくつか発見した。彼は国を横切っていく途中、多くの見方を得、多くの敵を作った。そして、彼はナイサロール/グバージが実は混沌の手先であり、混沌の陰謀により古くからの神々の盟約が破棄され、この世界がもうすぐ破滅するかも知れないということを暴露する。アーカットの75年に渡る人生は戦いの連続であったが、彼の戦いによって大陸の様相は変わっていく。そしてついにグバージは破れ、かつては信仰の中心であったドラストールは、混沌のドラゴンが徘徊し、鼻を突くような匂いの漂う汚穢所となったのであった。

と、こんな感じです。どうです? ルーンクエスト/グローランサで遊ぼうとする物は、まず最初にこのようなぶっきらぼうな文章を読まされるのです。ここにはナイサロールの正体が暴かれていますが、ここに出てくるアーカットという人物がこのゲームでは「史上最大の英雄」とされている関係で、それに対するナイサロールはただのラスボス扱いにされているんですよね。文章も中途半端だし、正直言ってこの程度の記述と設定は、そこらの出来の悪いファンタジー作品の中にも、掃いて捨てるほどあります。

でも、ルーンクエストというゲームの凄さはここから始まるのでした。
ルーンクエストは「人間とは何か」「悪とは何か」「文明とは何か」「信仰とは何か」ということを正面切って真面目に取り上げているゲームですし、そこらの哲学書を読んでいるよりも遥かに人間学と歴史についての勉強になります。ナイサロールはただの悪の存在ではなく、英雄というのはただ英雄であるわけでもない。初めて読んだこの文章で絶対愛着など沸くはずもなかったこのオセンタルカ/ナイサロールという存在に、のちのちになって初めて愛を抱いたとき、このルーンクエストというゲームは私にとって、一生をかけて追求していくべき、かけがえのないゲームとなったのでした。(・・・つづく)

最近、このルーンクエストというゲームは十年の沈黙を破って本国アメリカで新ゲームととして生まれ変わる準備をしているそうで、噂によるとこれまでの赤い月の帝国の時代ではなく、500年前の「ワームの友邦帝国」と「神知者たちの海洋帝国」の時代を舞台にしているようで、その時代にはナイサロールの信徒たちも、今までとは違う活躍やもっと重大な役割を担っていたと思われるので、どう描かれているのか楽しみです。


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