変な動画を見つけてしまったので思わず日記。
偉大なる聖ベートーヴェンが自身の渾身たる9作の交響曲のうち、最も自信ある作品として挙げていたのが珍品の『戦争交響曲』だった、というのは有名なはなしですが、その戦争交響曲を実際の軍楽隊の行進の中で演奏してしまったらどうなるかという、逆に「なんで今までなかったのか」という動画です。
私の長らくの愛聴版は1969年のカラヤン版なので、聞き比べてみてくださいね。わたくしはカラヤンは嫌いな人ではない。
戦争交響曲は明らかに愚作ですが、音楽史において、ショスタコーヴィチの3曲の「戦争交響曲」とプロコフィエフの3曲の「戦争ソナタ」に結びついたという点においては、決して無為だったというわけではないのですよね。ついでに言うと、私は愚者なので、ベートーヴェンの戦争交響曲が死にたくなるくらい大好きです。カラヤン盤で[12:41]のところから、「12分頑張ったからその分充分なパワーがもらえるよっ」と変な興奮感を覚えるのです。