読書感想文。

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「灰色の虹」を読んで。

2011-01-13 21:42:26 | 作家さん/な行
貫井徳郎さんの「灰色の虹」を読了しました。

暗い終わり方しか予想できない内容で、読了後は気分が沈みました。
ただ読み応えは十分で、満足度は85%です。

「父がもっと違う性格であれば、自分もまた別の明るい人生を送れたのではないかと恨んだのだった。/だがそれは言いがかりに過ぎないことも、心の片隅で理解していた。自分を形成したのは父の血ではなく、雅史自身である。」

私もこんなようなことを考えたことがありました。
人間の性格なんて、親からの影響だけで決まるわけじゃないのに。

しばらくは今作の余韻を引きずってしまいそうです・・・。

それでは、また。