読書感想文。

メインは読んだ本の記録です。

「神の手・下」を読んで。

2010-09-13 20:12:42 | 作家さん/か行
久坂部羊さんの「神の手・下」を読了しました。

読了後も安楽死について自分は賛成なのか反対なのか、結論は出ませんでした・・・。
『安楽死』について自分では思い至らなかった意見も出て来て、ますます悩みました。
重い内容ではありましたが、深く考えさせられる作品で、満足度は90%です。

「医師が患者のためを思って延命治療をやめれば、患者を見捨てるのかと糾弾し、治療を続けて悲惨な結果になると、今度は無理な延命治療だったと非難する。結果だけを見て非難するのはおかしくないですか。」

先生って大変なんだろうな・・・と思います。

「ALSでも末期がんでも、頑張ってたら、いつかいい治療法が開発されて、安楽死なんか求めんでもええ時代が来るかもしれへんやないですか。安易に安楽死を認めたら、医師や研究者は、新しい治療法の開発に消極的になってしまいかねません。どんなに苦しくても、みんなで耐えて、励まし合うて、だれもが胸を張って生きていける社会を目指したほうがええに決まってるやないですか」

これは今までに自分が想像つかなった説です。
理想論ではそうかもしれないけど・・・・・・。

そう言えば、会社で受けた健康診断の結果が出ました。
あまりよろしくない数値がてんこ盛りで、かかりつけの病院に報告するのが恐いです。

それでは、また。