委員会視察一日目（北本市）

今日から建設経済常任委員会の視察です。
初日の今日は埼玉県北本市、テーマはデマンドバスについてです。



デマンドバスとは、予約制の乗り合いバスです。
北本市の場合は自宅まで迎えに来てくれ、目的地までは一律300円となっています。

利用者は登録をすれば良いだけ。
基本的には病院や駅への運行が多く、利用者は高齢者が7割だそうです。

年間の利用者は、平成24年度で18,772人。
予算的には2500万ほどで、収支率は16.1％、純粋な市の負担は一人当たり1100円ほどです。

とはいえ、市の仕事としては登録の受付のみです。
東大のシステムを使っているのですが、予約・配車・車の維持管理はすべて事業者がやります。
なお、車はハイエース（８人乗り）が２台、プリウス（４人乗り）が１台です。

やはり最大の課題は乗車率・稼働率のUPにより収支をあげていくことでしょうか。
一人当たり1100円は結構高いように感じます。
とはいえ、北本市としては市長の方針もあり今後も維持していくそうです。

特に今後の高齢化社会を見据えると、現在の人口構成で推移すればデマンドバスの利用は増えて
来ることが予想されます。

そうした観点から、ある程度の財政支出は覚悟するのも一つかもしれません。
（当然、効率と収支率は見ていかねばなりませんが）

加古川は北部地域の公共交通に課題があります。
業務的にほとんど負担はないので、財政負担をどこまで許容できるかが、壁となりそうですね。

あとはタクシーやバスなどの事業者さんの理解。
ちなみに北本市では、特に事業者からの反対はなかったそうです。


北本市のシステムややり方も検討すべきものだと感じました。

明日は市川市と千葉市を視察します。