中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

小選挙区制について・・・つづき

2012-12-19 23:42:13 | 活動
さて、昨日もお話しました小選挙区制。

朝日新聞で「議席の大きなスウィングは望ましくない」という旨のインタビューに、
多くの方がそうだと答えたりということもあったようです。

これは述べたとおり、「そういう制度だから」というのが答えでもあります。

日本の場合にややこしいのが比例代表並立制であること。
ちなみに、議席の振り分けは、小選挙区300・比例180です。

比例代表制は少数政党も残した方が良いかという思惑で、小選挙区制との折衷案的に
ひっつけられたものです。

この選挙制度になったのは細川総理の時代で、8つの政党と1つの会派が一緒になって
非自民政権を作った当時のものでした。
内部でその政党同士がひっついて大政党になる構想はあったのですが(のちの民主党へ)、
そのままを望む政党もいたようで、少数政党にも配慮して並立制をとった経緯があります。

で、当時の構想通りに政権交代が起こるようになりました。
なので、こういったスウィングは予定されたものです。
(それが成功か失敗かは別にして)


その中で、今回の小選挙区の事例を見ると、制度上の自民大勝の一つの要因が見えてきます。

それは、非自民と浮動票を、民主・維新が取り合ったために、自民が漁夫の利を得たという
構図です。

この10区でも、民主+維新では、自民候補を上回る得票数となります。
(単純な計算ではありますが)

実は、2009年の時には、野党同士が選挙協力をして非自民票や浮動票が分散しないようにして
いました。
兵庫8区の田中さんなどが良い例ですね。

今回はそれが無かったことが自民大勝の一因となったように思います。
第三極のうちではできていましたが。

マキャヴェリの言う、「敵の敵は味方」(強い敵と対峙するとき)の論理です。
魏・呉・蜀の三国時代に、魏に対して呉と蜀が一緒になったようなもんですね。

ちなみに逆に「分断して支配せよ」(弱い敵と対峙するとき)という言葉もあり、これが
アメリカのアジア戦略でもあります。

わざと領土問題を残しておいて、日本とアジア諸国(ロシア含む)の仲を接近させない、
みたいな感じで。
まあ、これは余談ですが。


とはいえ、民主もまがいなりに政権党であったわけですし、思想も違うので、維新と選挙協力などは
有り得なかったとは思いますが。

維新としては、比例票の掘り起こしのために、小選挙区でできるだけ候補者を立てたいという
思いもあったでしょうし。

まあ、それで志をもって出た若い人が掘り起こした票が(しかも自腹での選挙で)、比例単独の
元たちあがれの人たちや石原さん・東国原さんらを当選させるという構図には、何となく可哀相な
気もしますが。。

東国原さんは、宮崎くらいで出れば小選挙区でも当選しそうに思いますけどね。
今回は応援にまわったということでしょうか。

何せ、維新の会は大量の新人議員を抱えたわけですし、橋下さんは市長の仕事で忙しいでしょうから、
石原さんらがどれくらい運営できるかに注目ですね。


今回の選挙の分析はこのあたりにして、今後は国政の行方をしっかりと見守り、チェックしていきます。
一人の国民として。
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