またまた、枝葉末節なことを言っている。
岐阜県知事と岐阜市長!
「暫定税率維持」声高に 知事ら街頭アピール
3月末に期限切れとなる道路特定財源の暫定税率維持を求め、古田肇知事や中村慈県議会議長ら県内6団体の代表が14日、JR岐阜駅の歩行者デッキで市民にアピール活動を行った。
参加したのはほかに、県市長会長の森真各務原市長、同副会長の細江茂光岐阜市長、県市議会議長会長の浅井武司岐阜市議会議長、県町村長会長の稲葉貞二養老町長、県町村議会議長会長の林輝美養老町議会議長。
古田知事は「この歩行者デッキも道路特定財源で整備されています」などと訴えながら、通行人にチラシを配り、理解を求めた。
県によると、暫定税率が廃止された場合、2005(平成17)年度決算ベースで131億円の減収となり、道路行政が成り立たなくなるという。
↑成り立たなくなるか、どうか廃止してからにして欲しい。
首長が国交省の維持団体・支援者になってどーする(喝)
そんな事だから裏金造りに専心するようになるのだ。(w)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080214/200802141420_4057.shtml
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集英社「週刊プレイボーイ」 1月21日号
今、一番先に取り組まないといけないのは格差問題だ!
――まず、年末の消えた年金問題に関する福田総理の「公約違反というほど大げさなものかどうか」という発言にはビックリしました。
小沢 本当にそうだね。福田総理以外にも、町村官房長官の「選挙中だから簡素化してものを言った」とか、舛添厚労大臣の「言った覚えはない」とか。そもそも小泉元総理が「この程度の公約を守れなくても大したことはない」と発言したんだから。あの時も僕は、「こんなバカげたこと許せるか」って言ったんだけれど、テレビや新聞はほとんど取り上げなかった。
――あれは、たしか国債発行30兆円の枠を守るという公約でした。そして今回は年金問題ですよね。
小沢 まったく国民を冒涜しているね。約束したことを守らないというのは、政治家というよりも人間としていけない。日本の一番偉い人がそれでは、日本がよくなるわけないでしょ。
――特に今回は年金という国民の生活に密着した問題なので、国民の怒りもダイレクトに跳ね返ってきてますよね。
小沢 特に若い人たちは、もっと怒らなきゃいけない。僕らの世代はまだ年金の給付を受けられるけれど、若い人たちの時はどうなるんだ、ということだからね。年金は強制加入だから、保険料を支払ったらちゃんと年金として返しますと、国が約束をしているのに、年金はどうなるかわからないというんだから、話にならない。
――ここ数年で国民の生活に対する怒りや不安はすごく膨らんでいます。それなのに福田総理は新テロ法案をめぐって国会を再延長する。国家安全保障も大事ですけれど、その前にやることがあるだろうと思うんです。
小沢 安全保障は本来、国民の生活を守ることが目的ですよ。国内で国民の生活を守れないで、対外的な防衛もヘチマもないでしょ。だから我々民主党は、安全保障も市場原理、自由競争もいいけれど、まずは国民の生活を守る仕組みをきちんとつくると言っているんです。
――では、今、一番先に取り組まなきゃいけない事案は何だと思ってますか?
小沢 一番は、ひと言でいえば格差問題。日本は戦後、総中流社会と言われたように、ほとんどの人がある程度の生活をできるようになった。ところが小泉政権以降は、市場原理・自由競争・生産効率第一主義になって、弱いものは置き去りにしてもしようがないという政策を続けてきた。政府・自民党は経済が全体として成長すれば底上げになると言っている。なるほど平成18年も19年も経済は伸びたが、しかし大部分の人たちの所得は伸びていないよね。企業はものすごい利益を上げているけれども、労働者に還元されていないんです。
――週プレ読者の怒りはまさにそこにあります。20代~30代の人たちを見ていると、定職があればまだいいほうなんです。フリーターだったり、ネットカフェ難民と呼ばれるような、その日暮らしを余儀なくされている人が本当に多くて、そういう人たちが希望を持てない社会になっているんじゃないかと思うんです。
小沢 本当にそうですよ。正規雇用が増えているというけれど、非正規雇用も増えている。日本の社会は、いまだかつてないような“不平等社会”になっちゃったね。ものすごく貧富の差が激しくなった。
――でも、このままの状態が続くわけですよね。
小沢 国民も本当にイライラすると思います。日本人はおとなしいから、ハッキリと意見を言わないけれど、今度という今度はきちんと意見を言わなきゃいけない。その意見を言うための機会は何かというと、選挙なんですよ。それしか機会がない。とにかく選挙で政権を1回変えてみること。それで、やっぱり自民党のほうがよかったというのなら、また自民党政権にすればいいんです。
――今は自民党の支持率が下がって、民主党とほぼ同じぐらいになってますからね。
小沢 でも、自民党は選挙しないと言っているんだから、国民がどう思ったって、今すぐ選挙とはならないでしょう。解散権は総理にあるんだから、どうしようもない。国民が声をあげないで、このまま解散しなかったら、あと2年間我慢するしかない。
――2年ですか…。
小沢 でも、あと2年このまんまだったら、日本はメチャクチャになっていると思う。2年の間に朝鮮半島や中国で政治・経済情勢が大きく動いたら、日本の経済はダメになる。
――経済がダメになりますか。
小沢 日本は景気がよいと言っているけれど、国内の需要によって安定かつ成熟した経済システムができているわけではない。アメリカや中国にモノを売って、輸出で儲けているだけですよ。ところが、そのアメリカの経済がおかしくなっているし、中国はバブル。両方がコケちゃったら、日本はすぐにダメになります。
――年末に中国を訪問していましたけれど、中国の政府の方とは、そういう話をされたんですか。
小沢 各論は双方の議員がやったけれど、僕は以前から機会あるたびに共産党の幹部の人たちにも、このままでは共産党政権は絶対につぶれるって直接言っています。ひとつには、市場経済と共産主義独裁というのは、原理的に合うはずがない。市場を自由にすればするほど、国民は必ず政治的な自由を求めるようになる。ふたつめに、共産党の腐敗がはなはだしい。それで貧富の差が極端だ。これでは絶対に持たないと。
――そういうことは同じようにアメリカの人たちにも言うんですか。
小沢 アメリカの人たちには、アメリカはわがまますぎるって言っています。アフガン侵攻だって、イラク侵攻だって、アメリカ独りで始めて、後から日本に頼むとか、他の国々に頼むとか言うわけでしょ。アメリカ独りでできないんだったら、最初からみんなでやろうって協力を求める努力をしなさい、ということですよ。筋違いもはなはだしい。
――でも、小泉さんはそれに乗って、すぐにイラク派兵の法案を通した。
小沢 だから日本人はバカにされるんです。
民主党はガソリン税を下げて、高速の通行料をタダにする!
――ところで、まだまだガソリンが高騰していますが、2008年最初の山場はガソリン税ということになるんでしょうか。自民党はガソリンの暫定税率を10年延長することに決めました。
小沢 国民のほとんどが下げろと言っているのに下げないんでしょ。暫定税率を取っ払うと、ガソリンは1〓25円下がるんですよ。軽油は17円下がる。それから、高速道路の通行料が高すぎる。だから、僕は高速道路は無料にしろと言っている。同時に、高速道路をネットワーク化する。地方の道路はクマやサルしか通らないなんて道路審議会は言っているけれど、それは高速道路がつながっていないからなんです。全部の高速道路をネットワーク化して無料にすれば、流通経費はかなり下がるでしょう。僕の地元(岩手県)ではサンマやイワシなんかがたくさん獲れて、本当に安い。それが東京に来るとすごく高い。一匹数百円ということもある。それは輸送費が高いからですよ。輸送費の多くはガソリン代と通行料でしょ。
――そうしたことが自民党と民主党では、対立しているんですけれども。
小沢 だから自民党は、1月召集の通常国会で、予算審議をする前に関連法案を強引に通しちゃおうとしている。
――予算の前にですか。
小沢 そう。ムチャクチャなことですよ。予算に関連する法案なのに、予算審議もやらないで、その法案だけを先に通すなんてバカな話はないでしょう。
――じゃあ、どうしたらいいですか。
小沢 それはやっぱり、国民が立ち上がって声をあげるしかない。
――民主党に一回政権を渡してみろと。
小沢 そうです。民主党に任せろと。選挙しなくてもいいから、とにかく民主党に政権を渡せ、というぐらい強いことを言わないとダメだろうね。自民党はとにかく政権にしがみついていたいだけなんだから、それくらいでないと政権を手放そうとしない。
――そういえば、小沢さんは民主党には政権担当能力がないっていうようなことも言っていたような気もしますが。
小沢 いや、僕は政権担当能力がないと言ったんじゃないんです。政権担当能力がないといつも批判される、ということです。その不安を払拭するためにも、現実に政権を運営してみるのもひとつの方法だって言ったんです。
――じゃあ、政権担当能力で一番大事なものは何ですか。
小沢 今の自民党はね、役人の言う通りにしているわけでしょ。だから、民主党が政権を取っても、今の自民党と同じことは最低限できるんです。だって、役人に任せておけばいいんだから(笑)。簡単な話でしょ。でも、それ以上の国民の期待に応えるには、ビジョン、理念、見識というものを持たなければならない。
――ビジョン、理念、見識ですか。
小沢 どんな社会にしたいかだ。「我々はこういう社会をつくりたい、だからこういう改革が必要なんだ。君たちも協力してくれ」と。そうじゃないと役人は言うことを聞かないし、使いこなせない。
――じゃあ、その民主党のビジョンとは何ですか。
小沢 官僚主導の、官僚任せの政治から脱却して、国民主導の政治を確立することです。国民の代表である政治家が、実際に政治を行うことだね。
――最近は防衛省汚職事件など、官僚のいいかげんさが目立ってますからね。
小沢 自民党が長い間権力を持ち続けたから、政治も行政も腐り切っている。日本人は、役人はうるさいことをいうけれども、仕事はきちんとやってくれると信じてきた。いわば〓お上信仰〓だね。ところが、長い間、権力を持ちすぎた結果、頼りの役人まで腐っちゃった。
――役人に緊張感を持たせるためにも政権交代が必要だと。
小沢 その通り。そのためには、政治家は何よりも、今の役所の流儀、やり方を突き崩すだけの理念を持っていないとダメ。役人というのは基本的に、今までやってきたことをずっと踏襲することしかできない。だから、それを変えようとする場合、役人が納得するような理念や見識をちゃんと持っていないといけない。
――通常、ビジョンといえば国家観とか国のあり方についての基本的な考え方をいう場合が多く、民主党はよく、その部分がバラバラだ、党内で分かれているといわれますが、そのあたりはどうでしょうか?
小沢 ぜんぜん分かれていないですよ。
――そうですか?
小沢 分かれていないけれど、民主党もまだ〓55年体制的な体質〓を引きずっていることは事実。それに、ある意味で自民党に比べると幼稚、よく言えば純粋ですね。
――というと?
小沢 だから世間体を繕う方法を知らないんです。自民党だって党内はごちゃごちゃで、対立もいろいろある。でも、ある意味大人で、みんな権力がほしいから、党内でゴタゴタがあっても、世間的にはまとまっているような顔をしていることができる。それが経験から来る、権力を維持するための大人の知恵なんだろうね。
――自民党は体裁の取り繕い方を知っていると。
小沢 いろいろな場所でみんながワイワイ発言する。それ自体はいいことなんですよ。みんなが自由に発言できるというのは、とってもいいことです。ただ、いつでも、ところかまわずワーワー言っていると、民主党がまとまっていないように見えるわけですよ。まだまだ繕い方が下手なんだね。でも、それは一面、それだけ政治に対して真剣に考えているということなんです。それも生かしていきたい。
――そういうお話を伺っていると、民主党がまるで学校のように見えます。小沢さんが先生で多くの若い議員たちが生徒…。先生の苦労は尽きないですね。
小沢 僕もくたびれちゃった(笑)。
――くたびれたなんていわずに、2008年は民主党が自民党をやっつける年にしてください。お願いします。
小沢 ありがとう。がんばります。
岐阜県知事と岐阜市長!
「暫定税率維持」声高に 知事ら街頭アピール
3月末に期限切れとなる道路特定財源の暫定税率維持を求め、古田肇知事や中村慈県議会議長ら県内6団体の代表が14日、JR岐阜駅の歩行者デッキで市民にアピール活動を行った。
参加したのはほかに、県市長会長の森真各務原市長、同副会長の細江茂光岐阜市長、県市議会議長会長の浅井武司岐阜市議会議長、県町村長会長の稲葉貞二養老町長、県町村議会議長会長の林輝美養老町議会議長。
古田知事は「この歩行者デッキも道路特定財源で整備されています」などと訴えながら、通行人にチラシを配り、理解を求めた。
県によると、暫定税率が廃止された場合、2005(平成17)年度決算ベースで131億円の減収となり、道路行政が成り立たなくなるという。
↑成り立たなくなるか、どうか廃止してからにして欲しい。
首長が国交省の維持団体・支援者になってどーする(喝)
そんな事だから裏金造りに専心するようになるのだ。(w)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080214/200802141420_4057.shtml
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集英社「週刊プレイボーイ」 1月21日号
今、一番先に取り組まないといけないのは格差問題だ!
――まず、年末の消えた年金問題に関する福田総理の「公約違反というほど大げさなものかどうか」という発言にはビックリしました。
小沢 本当にそうだね。福田総理以外にも、町村官房長官の「選挙中だから簡素化してものを言った」とか、舛添厚労大臣の「言った覚えはない」とか。そもそも小泉元総理が「この程度の公約を守れなくても大したことはない」と発言したんだから。あの時も僕は、「こんなバカげたこと許せるか」って言ったんだけれど、テレビや新聞はほとんど取り上げなかった。
――あれは、たしか国債発行30兆円の枠を守るという公約でした。そして今回は年金問題ですよね。
小沢 まったく国民を冒涜しているね。約束したことを守らないというのは、政治家というよりも人間としていけない。日本の一番偉い人がそれでは、日本がよくなるわけないでしょ。
――特に今回は年金という国民の生活に密着した問題なので、国民の怒りもダイレクトに跳ね返ってきてますよね。
小沢 特に若い人たちは、もっと怒らなきゃいけない。僕らの世代はまだ年金の給付を受けられるけれど、若い人たちの時はどうなるんだ、ということだからね。年金は強制加入だから、保険料を支払ったらちゃんと年金として返しますと、国が約束をしているのに、年金はどうなるかわからないというんだから、話にならない。
――ここ数年で国民の生活に対する怒りや不安はすごく膨らんでいます。それなのに福田総理は新テロ法案をめぐって国会を再延長する。国家安全保障も大事ですけれど、その前にやることがあるだろうと思うんです。
小沢 安全保障は本来、国民の生活を守ることが目的ですよ。国内で国民の生活を守れないで、対外的な防衛もヘチマもないでしょ。だから我々民主党は、安全保障も市場原理、自由競争もいいけれど、まずは国民の生活を守る仕組みをきちんとつくると言っているんです。
――では、今、一番先に取り組まなきゃいけない事案は何だと思ってますか?
小沢 一番は、ひと言でいえば格差問題。日本は戦後、総中流社会と言われたように、ほとんどの人がある程度の生活をできるようになった。ところが小泉政権以降は、市場原理・自由競争・生産効率第一主義になって、弱いものは置き去りにしてもしようがないという政策を続けてきた。政府・自民党は経済が全体として成長すれば底上げになると言っている。なるほど平成18年も19年も経済は伸びたが、しかし大部分の人たちの所得は伸びていないよね。企業はものすごい利益を上げているけれども、労働者に還元されていないんです。
――週プレ読者の怒りはまさにそこにあります。20代~30代の人たちを見ていると、定職があればまだいいほうなんです。フリーターだったり、ネットカフェ難民と呼ばれるような、その日暮らしを余儀なくされている人が本当に多くて、そういう人たちが希望を持てない社会になっているんじゃないかと思うんです。
小沢 本当にそうですよ。正規雇用が増えているというけれど、非正規雇用も増えている。日本の社会は、いまだかつてないような“不平等社会”になっちゃったね。ものすごく貧富の差が激しくなった。
――でも、このままの状態が続くわけですよね。
小沢 国民も本当にイライラすると思います。日本人はおとなしいから、ハッキリと意見を言わないけれど、今度という今度はきちんと意見を言わなきゃいけない。その意見を言うための機会は何かというと、選挙なんですよ。それしか機会がない。とにかく選挙で政権を1回変えてみること。それで、やっぱり自民党のほうがよかったというのなら、また自民党政権にすればいいんです。
――今は自民党の支持率が下がって、民主党とほぼ同じぐらいになってますからね。
小沢 でも、自民党は選挙しないと言っているんだから、国民がどう思ったって、今すぐ選挙とはならないでしょう。解散権は総理にあるんだから、どうしようもない。国民が声をあげないで、このまま解散しなかったら、あと2年間我慢するしかない。
――2年ですか…。
小沢 でも、あと2年このまんまだったら、日本はメチャクチャになっていると思う。2年の間に朝鮮半島や中国で政治・経済情勢が大きく動いたら、日本の経済はダメになる。
――経済がダメになりますか。
小沢 日本は景気がよいと言っているけれど、国内の需要によって安定かつ成熟した経済システムができているわけではない。アメリカや中国にモノを売って、輸出で儲けているだけですよ。ところが、そのアメリカの経済がおかしくなっているし、中国はバブル。両方がコケちゃったら、日本はすぐにダメになります。
――年末に中国を訪問していましたけれど、中国の政府の方とは、そういう話をされたんですか。
小沢 各論は双方の議員がやったけれど、僕は以前から機会あるたびに共産党の幹部の人たちにも、このままでは共産党政権は絶対につぶれるって直接言っています。ひとつには、市場経済と共産主義独裁というのは、原理的に合うはずがない。市場を自由にすればするほど、国民は必ず政治的な自由を求めるようになる。ふたつめに、共産党の腐敗がはなはだしい。それで貧富の差が極端だ。これでは絶対に持たないと。
――そういうことは同じようにアメリカの人たちにも言うんですか。
小沢 アメリカの人たちには、アメリカはわがまますぎるって言っています。アフガン侵攻だって、イラク侵攻だって、アメリカ独りで始めて、後から日本に頼むとか、他の国々に頼むとか言うわけでしょ。アメリカ独りでできないんだったら、最初からみんなでやろうって協力を求める努力をしなさい、ということですよ。筋違いもはなはだしい。
――でも、小泉さんはそれに乗って、すぐにイラク派兵の法案を通した。
小沢 だから日本人はバカにされるんです。
民主党はガソリン税を下げて、高速の通行料をタダにする!
――ところで、まだまだガソリンが高騰していますが、2008年最初の山場はガソリン税ということになるんでしょうか。自民党はガソリンの暫定税率を10年延長することに決めました。
小沢 国民のほとんどが下げろと言っているのに下げないんでしょ。暫定税率を取っ払うと、ガソリンは1〓25円下がるんですよ。軽油は17円下がる。それから、高速道路の通行料が高すぎる。だから、僕は高速道路は無料にしろと言っている。同時に、高速道路をネットワーク化する。地方の道路はクマやサルしか通らないなんて道路審議会は言っているけれど、それは高速道路がつながっていないからなんです。全部の高速道路をネットワーク化して無料にすれば、流通経費はかなり下がるでしょう。僕の地元(岩手県)ではサンマやイワシなんかがたくさん獲れて、本当に安い。それが東京に来るとすごく高い。一匹数百円ということもある。それは輸送費が高いからですよ。輸送費の多くはガソリン代と通行料でしょ。
――そうしたことが自民党と民主党では、対立しているんですけれども。
小沢 だから自民党は、1月召集の通常国会で、予算審議をする前に関連法案を強引に通しちゃおうとしている。
――予算の前にですか。
小沢 そう。ムチャクチャなことですよ。予算に関連する法案なのに、予算審議もやらないで、その法案だけを先に通すなんてバカな話はないでしょう。
――じゃあ、どうしたらいいですか。
小沢 それはやっぱり、国民が立ち上がって声をあげるしかない。
――民主党に一回政権を渡してみろと。
小沢 そうです。民主党に任せろと。選挙しなくてもいいから、とにかく民主党に政権を渡せ、というぐらい強いことを言わないとダメだろうね。自民党はとにかく政権にしがみついていたいだけなんだから、それくらいでないと政権を手放そうとしない。
――そういえば、小沢さんは民主党には政権担当能力がないっていうようなことも言っていたような気もしますが。
小沢 いや、僕は政権担当能力がないと言ったんじゃないんです。政権担当能力がないといつも批判される、ということです。その不安を払拭するためにも、現実に政権を運営してみるのもひとつの方法だって言ったんです。
――じゃあ、政権担当能力で一番大事なものは何ですか。
小沢 今の自民党はね、役人の言う通りにしているわけでしょ。だから、民主党が政権を取っても、今の自民党と同じことは最低限できるんです。だって、役人に任せておけばいいんだから(笑)。簡単な話でしょ。でも、それ以上の国民の期待に応えるには、ビジョン、理念、見識というものを持たなければならない。
――ビジョン、理念、見識ですか。
小沢 どんな社会にしたいかだ。「我々はこういう社会をつくりたい、だからこういう改革が必要なんだ。君たちも協力してくれ」と。そうじゃないと役人は言うことを聞かないし、使いこなせない。
――じゃあ、その民主党のビジョンとは何ですか。
小沢 官僚主導の、官僚任せの政治から脱却して、国民主導の政治を確立することです。国民の代表である政治家が、実際に政治を行うことだね。
――最近は防衛省汚職事件など、官僚のいいかげんさが目立ってますからね。
小沢 自民党が長い間権力を持ち続けたから、政治も行政も腐り切っている。日本人は、役人はうるさいことをいうけれども、仕事はきちんとやってくれると信じてきた。いわば〓お上信仰〓だね。ところが、長い間、権力を持ちすぎた結果、頼りの役人まで腐っちゃった。
――役人に緊張感を持たせるためにも政権交代が必要だと。
小沢 その通り。そのためには、政治家は何よりも、今の役所の流儀、やり方を突き崩すだけの理念を持っていないとダメ。役人というのは基本的に、今までやってきたことをずっと踏襲することしかできない。だから、それを変えようとする場合、役人が納得するような理念や見識をちゃんと持っていないといけない。
――通常、ビジョンといえば国家観とか国のあり方についての基本的な考え方をいう場合が多く、民主党はよく、その部分がバラバラだ、党内で分かれているといわれますが、そのあたりはどうでしょうか?
小沢 ぜんぜん分かれていないですよ。
――そうですか?
小沢 分かれていないけれど、民主党もまだ〓55年体制的な体質〓を引きずっていることは事実。それに、ある意味で自民党に比べると幼稚、よく言えば純粋ですね。
――というと?
小沢 だから世間体を繕う方法を知らないんです。自民党だって党内はごちゃごちゃで、対立もいろいろある。でも、ある意味大人で、みんな権力がほしいから、党内でゴタゴタがあっても、世間的にはまとまっているような顔をしていることができる。それが経験から来る、権力を維持するための大人の知恵なんだろうね。
――自民党は体裁の取り繕い方を知っていると。
小沢 いろいろな場所でみんながワイワイ発言する。それ自体はいいことなんですよ。みんなが自由に発言できるというのは、とってもいいことです。ただ、いつでも、ところかまわずワーワー言っていると、民主党がまとまっていないように見えるわけですよ。まだまだ繕い方が下手なんだね。でも、それは一面、それだけ政治に対して真剣に考えているということなんです。それも生かしていきたい。
――そういうお話を伺っていると、民主党がまるで学校のように見えます。小沢さんが先生で多くの若い議員たちが生徒…。先生の苦労は尽きないですね。
小沢 僕もくたびれちゃった(笑)。
――くたびれたなんていわずに、2008年は民主党が自民党をやっつける年にしてください。お願いします。
小沢 ありがとう。がんばります。