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サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

ハリー・キュエルの引退

2014-03-28 19:34:16 | Weblog
ハリー・キュエルがAリーグの今シーズン終了後の引退を発表した。引退会見をみていたら面白いことに気がついた。自分のキャリアを振りかってみて、まずリーズでキャリアをスタートできたことの喜びをあげた。実際、ハリーは8シーズンも在籍してかなりの活躍をした。当時のリーズにはビツーカ、アラン・スミス、サウスゲイトなどがいて、いい若手が多かった。しかしリーズはその後財政破綻をして、まだ下部に低迷している。

次にガラタサライをあげた。5シーズンもいたリバプールのことは言及なし。怪我に泣かされてほとんど活躍できなかったリバプールのことはいい思い出がなかったのかも知れない。最後にAリーグのこと。ただしAリーグでは大した活躍はできなかった。

リバプール時代でもっと活躍できていれば、怪我さえなければハリーはさらなるビッグクラブでプレーできたかも知れない。昔、ポール・インスは自分の一番好きな選手はハリーだと発言していた。

会見では代表のことは言及しなかったが、代表初ゴールは1997年のフランスWCのイランとのプレーオフのテヘランでの第1戦である。その試合を1-1で引き分け、第2戦はあのメルボルンの悲劇である。

ハリーの先制点、その後のビドマー(だったと記憶しているが)で2-0でリードして、オーストラリアがWC出場を決めたかに見えた。しかし後半になりイランがバゲリのゴールで1点返して、残り10分くらいでアジジが同点ゴール。結局2-2でドローとなり、アウエーゴールで上回るイランが勝ち抜いた。

あの時のハリーは若干19才であった。ものすごい若手がオーストラリアにはいるものだと驚いたことを覚えている。代表ではかなり日本を苦しめた。もっとも日本相手にはゴールしたことはなかったが2011年アジアカップ決勝での川島と1対1となった場面は肝を冷やした。

35才で引退するわけだからそれなりの引退年齢だと思うが、カズはまだ現役にこだわっているわけだからすごい。

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