サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

香川は先発で復帰

2012-12-30 10:07:22 | Weblog

途中交代で出てくるかと予想していたが、過密日程、ルーニーの故障もあり香川は先発で復帰した。2ヶ月のブランクもあるのにいきなりの先発で復帰とは驚いた。しかし香川の出来はよくいえばまずまず、悪く言えば可もなく不可もなくだった。

これまでならファン・ペルシーとルーニーが入るポジションにウェルベックと組んだ。右にヴァレンシア、左にヤング。マンUの場合は2トップでは一人が前で張り付いて、もう一人が下がり気味になる。香川はウエルベックの場合はこの役割分担がどうもあいまいで、しかもポジションがかぶる場面が多かった。

また2ヶ月ぶりだから仕方がないことだが、周囲から香川にボールがあまり出てこない。これは香川が怪我をする以前とほとんど変わっていないので、香川のポジションや動きに問題があるかも知れない。

ファン・ペルシーが後半途中から香川と交代して出て来たが、動きはファン・ペルシーのほうが断然よかった。これは前半と後半では相手の動きも違うし、同点の追いつきたい相手が前掛かりになっていてスペースが出来ていたこともある。しかしファン・ペルシーはボールをもらうと、単にワンツーをするだけではなく自分からシュートコースを作ってシュートまでもっていける。

これに対して香川の場合はボールをもらっても他の選手をまず動かすことから始める。そしてボールに絡めなくなる。これは香川だけの問題ではないが、ドルトムントの頃は強引にシュートコースを作り出していたし、だからこそゴールも量産できた。簡単にいえばもっとシュートに積極的だった。

この試合の香川はボールをボールをはたいているだけで、いてもいなくても同じような存在である。これから出場時間が増えていけばもっとよくなるのだろうが、マンUが現在のシステムを続行しルーニーが復帰してくれば香川のポジションは左右のMFしかない。しかしサイドバックも兼ねたようなこれらのポジションは香川には不向きであるし、ヴァレンシアとヤングのほうが本職である。

ファン・ペルシー、ルーニー、チチャリート、ウエルベック、ヴァレンシア、ヤングなどとポジションを争い、かつもっとすごい補強があればさらに厳しくなる。復帰できたとはいえ、現実はかなり厳しい。


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