怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

夫は物を壊す

2016年11月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
数年に一度、トイレの水が流れっぱなしになる。
こういった場合のために、日本で修理の方法の本を買って持ってきている。
だが、修理大好きな義父を目の前に、彼を無視するわけにはいかない。
早速頼んだのだが、さすがの彼も今回は苦戦したようだ。
 
何が原因だったかというと、水道水中の石灰分がトイレタンクの内部にひどくこびりついていたからだそう。
湯沸しポットも使うたびに白いものがたまっていくくらいなので、普段は清掃できないトイレタンクは大変なことになっていただろう。

夫に頼まれ、目覚まし時計をセットしておいた。
まず、私が半時間ほど彼より早く起きて、朝食を用意する。
私が目覚まし時計で起きたのはいいが、スヌーズ機能を解除するのを忘れた。
階下でトーストを用意している間に、目覚まし時計が数分ごとに鳴ったようだ。
止め方がわからなかった夫は電池を外した。
 
ところが、電池を外した勢いなのか、時計の針を回す小さなつまみまで取ってしまった。
部屋中を探したのだけれど、見つからなかった。

夫が使わない下の階のトイレは全く故障しない。
今回の目覚まし時計つまみ紛失で、なんとなく思った。
夫が使うと物が壊される・・・

この目覚まし時計は日本で買った優れもの。
コチコチと音がしないので寝室に良い。上のボタンを押すと、電球がついて真っ暗な朝でも時刻を見ることができる。
ここで同等な目覚まし時計を500円程度で見つけられるとは思えない。
ああ、夫よ、もう少し、丁寧に物を扱ってくれよ、と怒鳴りたくなるところを押さえた。
そう、この時計500円で買ったものね。500円の損失でガタガタ言うのは止めておこう。
トイレも、なんだかんだ言って、義父が直したじゃあないか。
義父にとってこうした仕事ができることは喜びだ。息子が次々と破壊するものを直していくのは喜びかもしれない・・・

さあ、前向き、前向き。

ううっ、目覚まし時計!つまみがないと時刻調整できない!
ここで探すのは困難だし、品質も悪いだろうから、帰省までがまんだっ

予想したよりピアノを弾く人はいる

2016年11月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
黒米入りおにぎりを一気に4個食べたドイツ人L子さんのために、この日は普通の白いおにぎりを作った。
いくつ食べるかそっと観察していたら、今回は3個だった。
食べているところを「おにぎりアクション2016」に応募するために撮影させて欲しい、と思いながら言い出せずにいた。
ああ、小心者の私!
彼女がピアノを弾いているところを撮影したい、と言うことは簡単にできたのに!


ピアノを弾けるドイツ人が予想していたよりたくさんいることに驚いたものだ。
すでに2,30年以上前から国際コンクールの上位入賞者には東洋人ばかりが並んでいることを考えると、ピアノをたしなむ人々の絶対数が東洋の方が多いと思っていた。
ピアノを子供の教育のために買い与える経済力と気力があるのも欧州より東洋だろう。
日本在住時に読んだりテレビなどで観たりする欧州情報は、街並みや家屋、休暇システムなどは日本より優れていそうに感じたが、物資一般に関しては、なんだか貧しげな印象だった。
収入のほとんどを税金として支払い、普段の生活は日本より質素というイメージで、実際、義両親の生活ぶりは本当にそうだ。
今朝も夫の朝食を作るため、トーストを天板に並べながら、何度も使っているオーブンペーパーの真っ黒なところにビンボー臭さを感じた。
紙ぐらい、いくらもしないだろう、替えていいかっ!?
と、イラっとしたけれど、すぐにこの嫌な気分を退散させた。紙ぐらいで朝から気分悪くなるのは損だもの。

そういう多くの国民が質素な生活をしている中で、ピアノを習う、習わせる気力、経済力のある家庭に育ったと思われるL子さん。
いったいどんな両親なのかな。
実際、60、70歳代のドイツ人にも、ピアノをたしなむ人は多い。
L子さんの弾くこのピアノの持ち主は60歳代で、お祖母さんから譲り受けた品だとか。

そいえば、南米にもピアノを所有する人々がかなりいたことを思い出す。
多くは、欧州からの品で、非常に古いものばかりだった。
先祖が欧州から移住するときに一緒に持ってきた、みたいな。

なんでも新しい方が価値がある、と感じるのはどちらかというとやはり東洋人だ。
金が回りやすいのは東洋かな・・・
L子さんが弾くのを聴きながら、ピアノのことから金回りのことまで発想が至ってしまった。