林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

手仕事屋きち兵衛

2009-06-10 | 歌の翼に

スコットランドの小さな村で、猫と暮らしていたスーザン・ボイルおばさんが、一躍、世界の有名人になった、のはご存知のとおり。
確かに「ファンタスティック」な事件だった。

決勝戦では「夢やぶれて」優勝を逃し、2位になったのも、ご存知かも。
その後、騒がれ過ぎて錯乱。入院してしまった、のをご存知かな?
退院したボイルおばさんの他の歌を聴きたいですね。

 

ところで、まるで対照的に、明るくいい声でしみじみ歌う「手仕事屋きち兵衛」という国産おじさん歌手をご存知だろうか?

昔聞いたシャンソン」や「青葉城恋歌」で有名なさとう宗幸は仙台に定住しているらしいが、声が似ている手仕事屋おじさんは長野県で木彫業を営んでいる、とか。
そしてこの人を何度も紹介しているブログが「エムズの片割れ」です。

手仕事屋きち兵衛おじさんの歌を何曲か載せているので、鬱陶しい雨の日に聴いて下さい。こちらも「ふぁんたすてぃっく」です。
手始めに08年1月28日記事「わすれ雪」からどうぞ。ヘンな名前の由来が分ります。

このブログの筆者は「とうとう還暦になっちゃったオジサン」。エムズ夫人の旦那さん、とか。
JASRAKの許諾まで取り、懐かしく、珍しく、美しい歌やお経を紹介して下さっている。
全体に趣味が良く、贔屓にしているブログです。

「昔聞いたシャンソン」はカラオケ用の前奏しか見つかりません。
手仕事屋おじさんに是非歌って頂きたい歌ですが.......。

そういえば、以前ご紹介した手仕事木工家具の親方も、お勧めしたい人です。
フルートを演奏ほか、なんでも出来るサマンサ夫人の旦那さんです。

▲挿絵は「そうだ 物置を改造して 書斎にしようっと」五味太郎画(絵本館)。


岡田ジャパン

2009-06-09 | うわごと

    

岡田ジャパンが優勝した。......んじゃなくて、カザフスタンにとりあえず勝ったんだ、とか。
報道では、今度もまた優勝しそうで、結構結構っ。

技術的なことはタラレバ評論家に任せるが、以前から気になっていることがある。
監督が試合中に、リュウとしたスーツ姿でいることである。およそ場違いな服装ですね。

そりゃあサッカーは、階級制度を引き摺ってるイギリスのスポーツだ。
監督は馬車馬のような選手よりエライ、といわれれば、そのとおりだ。
だからトルシェ氏やオシム氏などお雇い外人なら構わない。

でもね、岡田監督は生粋のジャパニーズだろ。
祝勝会でビールかけられスーツ台無しにしたのは、選手たちに反感を持たれてる証拠。

後発ジャパンが世界に追い付き追い越したのは、社長が菜っ葉服着て、現場で労働者諸君と汗水流したからじゃないのかぇ?

岡田監督、スーツを脱いで、今度こそ優勝してね。


痴漢にされないために

2009-06-09 | 知ったかぶり

冤罪はつくづく恐ろしいものだ。
例え検事や裁判官が土下座して謝っても、失った人生は戻りはしない。
警察官と検事、誤審をしたりDNA再鑑定を遅らせた裁判官たちに、老後を安楽に過ごさせてはいけませんね。

 

身近にある恐ろしい冤罪は電車内で「痴漢」と決め付けられることだろう。

面倒なので不運と諦めて、とりあえず認めることにすれば、数日の留置で済むらしい。
「話せば分る」なぞと格好をつけて警察に行き、そこで「冤罪だ」と釈明しても、警察はムキになり無実の人を痴漢にすることが多い、とか。

不肖森生は既に人畜無害であり、ともすると座席を譲られるコーコーヤに落ちぶれた。
満員電車に乗ることもないから痴漢にされる心配は無い。
しかし現役のお父さんは、多少その気もあるだろう。明日も無事、とは限らない。

何にもしていないのに、このヒト痴漢デス、と名指された時に、どう対処するか。
エムズの片割れ」を読んで下さいね。

挿絵は「あしたも無事に生きられますように.......」五味太郎画(絵本館)。


よし 運転手になろう

2009-06-08 | 風に吹かれて

「西武電車フェスタ2009」は愉快だった。

子どもたちは夢中。




パパやママ、じーじばーばも、ウキウキ。




休日出勤で実は疲れた工員さん。子どもたちに注目されて得意そうでもある。




電車の運転手になりたくなった子どもが大勢いただろう。


カーブ続きで、初志貫徹できなかったパパやじーじの感慨はいかばかりか。


記念撮影が済んだら、最終臨時電車で工場から飯能駅へ。
ライオンズもガンバってね。


  

                 


電車工場見物

2009-06-08 | 風に吹かれて

西武鉄道が年に一日、鶯や杜鵑が鳴く「武蔵丘車両検修場」を見せてくれる。
公園の作業で草臥れてはいたが、なんせ年一回の機会だ。
高麗駅近くまで坂を下り、また辛い坂道を歩いて上がり、そろそろ帰り支度の会場に。

大型送迎バスや臨時電車が工場に直接入って来る。
広大な工場内は親子連れで、まだ溢れかえっていた。子どもの多くは小学校3年生くらいまでの男の子。親以外の大人はいわゆる鉄ちゃん系。


西武は、沿線乗客サービス、と言うかもしれないが、足代はお客持ち。
食い物屋からお土産屋、私鉄他社売店、要らなくなった車両部品や車掌鞄まで売り出していて、結構いい商売だった、かも。



会場は大宮の鉄道博物館より広いのではないか。
機械や車両部品類の展示は、普段の工場のままだから間が抜けているし、あっと驚くものは特に無い。まぁ展示が本業じゃないから仕方がないね。




けれども、地味な普段とは全く異なる晴れ舞台に、工員さんたちは一生懸命。
子どもたちに羨望の眼で見詰められ、なにやらホクホクと嬉しそうで親切。
幼い子たちの興奮しているサマを見るのも、意地悪な森生には嬉しい。そのサマは次の記事に特集しますね。

以下は、来年是非、という方のために西武のチラシの一部を展示します。
毎年同じですが。



アベリアの海で

2009-06-08 | お節介

突然の夏日。迷ったが、半年振りに隣の団地の公園整備作業に参加した。
参加者はいつもの半数以下、と寂しい。

体育協会が主催した日和田山ハイキングに流れたらしい。
あっちを選んだ連中は木陰に避難している。軟弱なヤツラだ。

作業は背の高さに伸びたアベリアの大刈込だった。
植え込みは広い。時々アベリア海で溺れそうになる。

まともに陽射しを浴び、急傾斜の足場での作業はきつく、ハイキングの方が楽だ。
足元の小石がゴロゴロと崩れて何度も転び、脛にまた痣を作った。

こっちは参加人数が少ないので意気が上がらない。
みんな黙々と働き、少し雑な作業にはなったが、凡そ半分はまぁ綺麗になった。
作業の後を確めると(▼)、疲れが日和田山に飛んでった。

参加人数が少ないとサボれない。写真なんか撮ってらんない、のだった。
.......ふぅ。

                          

仲間がアベリアの和名を教えてくれた。
「花園衝羽根空木(はなぞのつくばねうつぎ)」だそうだ。
調べたらそのとおりでした。


盛りヘア

2009-06-05 | 重箱の隅

「まちかど情報室」(6月3日)によると、女性たちの間で「盛りヘア」という髪型が流行している、とか。結構結構っ。
男は眼鏡をかけると男前、女は髪を盛り上げるとそれなりに、と昔は言われていた。

今、男は眼鏡を外し眉を描き、いろんな髪型を楽しむ時代になった。
百花繚乱、百鬼夜行は結構だが、それは学生や水商売の世界。固い会社の勤め人には、自由な髪型はできない相談だろうね。

ところが国営放送の男アナの髪型がだらしない。特に土日朝7時が。
オチャラケ芸能専門局なら、もっと奇抜な髪型がいいが、彼は単なる寝癖ですね。
櫛を何本も買える給料を貰っているはずだ。上司は注意しておやり。

定年を迎えると上司もお客もいない。髪型なんか、もうどうでもいい。
好みを言ってられない気の毒なお方はヒゲを蓄え、ゆとりのある爺さまは長髪、丸坊主と勝手気儘になれる。
その所為か高嶺者には、手入れが要らない短髪が多いようだ。

自分も会社を辞めた夏、涼しくなるだろう、と思いスポーツ刈りにした。
が、短髪は陽射しが頭皮に直接当たり、脳味噌が沸騰してしまった。無毛の方々のご苦労はいかばかりか、と同情させられた。

現在、有難いことに、まだ髪型を楽しめる毛の余裕はある。
冬は頭の芯が冷えるから長髪、夏は頭を洗うのにラクなので短髪にしている。

噂によるとアデランスが業績不振。ハゲタカが手を出し、揺れているらしい。
日本人もやっと諸外国並みに、ハゲを恥ずかしく思わなくなり、高額なカツラを買わなくなったことが遠因ではないだろうか。

カツラはハゲ隠しではなく、いろんな髪型や髪色を楽しむ帽子の一種にすればいい。
麦藁帽子程度の安いカツラを色々冠って、飯能や池袋を歩いてみたいものだ。

   

二つの太鼓橋は盛りヘアグッズ「セレアップヘア」です。ご注文はアマゾネスさんへどうぞ。
こんなモノでは、100年経っても、サントリー美術館に収蔵されませんね。
髪の盛り上げ方は「盛りヘア」で、徹底的なご研究をどうぞ。
     


楽しい悪口

2009-06-05 | 林住期

先輩に呼び出されて川越に集まった。
蔵通りはつばさ、つばき、と唾ばかりなので、博物館食堂に避難し、食事をした。

古くから親しい人たちとの話題は、昔馴染の噂と元経営者や上司の悪口が多い。
あの孔子サマだって、雨の温泉で朋友との楽しみは共通の知人の悪口、とのたまわったそうなので、われら凡人に遠慮は要らぬ。

ただ、内容のいちいちに就いて、ここでご報告することには差障りがある。
また、呆けてしまった先輩が、あの人もこの人も、と続々なのが痛ましくも恐ろしい。

ユカイな共通の悪口は、あの朝ドラ「つばさ」だった。
観光バスで押し寄せるイナカモノには面白いかも知れないが、多少なりとも川越を知ってる人生のOBには、受け入れ難いバラックドラマ、がマジメな結論だった。

博物館食堂はハゲ杉苔の中庭に面し、枯れ水琴窟を眺めながら永遠に喋っていられる。
値段は安いし、近くの本丸御殿駐車場は平日無料であり、ここは穴場である。
豚肉生姜焼きは美味く、長~いケンケンガクガクは楽しかった。

  


誰もいない山

2009-06-04 | 高麗便り

桜が咲く頃から、時間を変えて、何度も多峰主山に登っている。
だが、馴染になった人たちとはまだ再会していない。

山に咲く花々は今年も、同じ場所で咲きはじめた。
ご同輩たちは行く先を変えたのか、風になってしまったのか。



天気は下り坂。空気が湿ってきたようだ。
杜鵑が今年も鳴いている

花は上から空木(うつぎ=卯の花)と小紫陽花です。


庭師以上

2009-06-03 | 庭いじり

庭師を雇いあれこれ指図できる身分ではない。
自分が庭師になるしかない。

だが脚立の上で以前のような軽業が出来なくなった。
だんだん無理が出来なくなっている。

それで背の高い木は今の内に、てっ辺を切ってしまうことにした。
木々がすっかり小さくなり、わが猫額亭庭園が広くなった、ように見える。

大量の枝葉は切り刻んで別に棄てた。
ホンモノ庭師ならここまで大胆にはやるまい。

庭師を超え、庭六になったぞ。
と、ちょん切ったてっ辺を当分鑑賞するつもり。

犠牲になった木は杉、黐、藪椿、山茶花、花水木、柿、柘榴、椎、辛夷など。


切通し

2009-06-03 | 拍手

数年前に開通した切通しだ。天覧山や多峰主山へ行く登山口がある。

土手を殺風景なコンクリや石垣にせず、躑躅を植えた。
雑草は最近取り除いたようだ。

こういう気配りをする行政に拍手。


端っこフリーウェイ

2009-06-02 | 歌の翼に

病院にある三ツ星れすとらんで、深川丼定食を食ったらカンカン照りである。
困ったことに、隣席のカーじぃが、「また車で送ってやる」、という。

スポーツカーはこの前乗せて貰って懲りているので、腰を痛める、脳挫傷の恐れがある、足が弱る、と欠点を並べてやった。

    「なら、今度はオープンカーにしてやるゼ」

とジェームズ・ボンドのように、天井を見る見る後ろの荷台に収納してしまった。
ありゃりゃ、これなら胴長で突っ張ったままラクに乗り込めるわな。



    「折角だからドライブしよう」

と高麗神社までの農免道路を往復し、おまけに山の上の小洒落た西武団地を一周してくれた。

炎天だったけれど、たるんだ頬をなぶる風がキモチ良い。
ココロはまるでユーミンの中央フリーウェイであるな。

ギャルでもオバンでも贅沢言わずに手を振ってやろう、と構えていたが、町にも団地にも人影はま~るで無かった。
左に見える巾着田に競馬場は無く、汚い馬小屋だけが見えた。
なんせサイタマの端っこフリーウェイだもの、致し方無いわさ。

     「オープンカーはやっぱ湘南ビーチだね、あさって行くべぇよ」

と森生が提案したにもかかわらず、破れジーパンじぃは気が乗らないようだった。

    「飯能駅前くらいでいいんじゃないの」

だとよ。ふんっ、お互いさまだぁ。......だけど、欲しいなぁ、オープンカー。

     
                                          農免道路」とは、農水省所管のワケあり道路のこと。

                090602


遺作展

2009-06-02 | 色めがね

昨年2月に急逝した小島喜八郎先生の遺作展がある。
場所は埼玉県立近代美術館で、会期は7月14日から19日の由。

展示内容は初期作品から、草の連作、風の連作など油彩など大作が中心になるようだ。
本当は水彩画の小品が好きだけれど、草連作中4作品が同美術館に既に収蔵されており、いかにも小島先生らしい作品だ。

主催者は遺作展開催に当たり寄付金を募っている。
いい思い出を作ってくれた小島先生に感謝し、喜んで協力しよう。
遺作展が今から楽しみだ。

飯能や日高の風景を瑞々しく描いた先生の作品は、今もみんなに愛されている。
例えば、「伊勢屋」に飾ってある「伊勢屋さん」です。▼
この店には他に2点、飾ってありました。

▲挿絵は上から「シャスターデージー」(草連作)、「7月の森にて」(風連作)。小島喜八郎画。
個展(わたなべ画廊)絵葉書から転写しました。