林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

銀杏を蒔く

2013-02-26 | お節介

景観間伐などと綺麗ごとをいいながら、埼玉県が乱暴に皆伐した杉林の跡の大斜面に、銀杏を蒔いてきた。
銀杏は栗坪の行灯じぃが拾い集め、臭い果肉を高麗川で洗い流し、「八宝菜に入れてよ」とくれたものの一部である。

発芽するかどうかは、銀杏任せだから分からない。

もし発芽しても、土砂崩れに巻き込まれるかもしれないし、心無い作業員が構わず刈り取ってしまうかもしれない。
何しろ西武鉄道さんの社有地だから、それは仕方がないことだ。

だが、一本でいい。

運よく順調に成長し、雄大な円錐形をつくり、春は煌く新緑を、夏には涼しい日陰を、秋は黄金色の葉を散らしてくれる姿を想像するのは楽しいことだ。

 

その頃には、森生はどこかの地面に埋まっているはずだ。
大斜面に屹立する大銀杏を見るために、宗旨を変えて、千の風になるのもいいかな、と思う。

130226



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2 コメント

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金色に光り輝いて (むかご)
2013-02-26 11:44:52
何十年か後 斜面に一本だけ生き残ったイチョウの大木が・・
何故 ここに一本だけイチョウの木が立っているのか
誰にもわかりません。だけど、森生さまの心がそこにあるんですね。
できることなら、この自然の状態が永遠に残されて欲しい ですね。
宗旨替えしなくても千の風になってイチョウの木の葉っぱの上で
一休みしてくださいませ。宗教の宗旨などどんなものでも構わない
真心こめて送ってもらえれば無宗教でも、とむかごは常に考えてますけど。
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何も残したくはないけれど (森生)
2013-02-26 20:35:14
むかごさま
葬式も 墓も要りません
いつの間にか 煙のように消えて 遺骨は粉にして できれば相模湾に散骨してもらいたい
海が無理なら このあたりの山野でも構いません

何も残したくはありませんが 銀杏とか 欅とか あるいは山桜の大木を一本 残せれば幸せです
誰が植えたか はどうでもいいことです
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