林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ウィンドオーケストラ

2013-02-25 | 歌の翼に

東京国際大学の在校生と卒業生で編成された、「アミューズ・ウィンド・オーケストラ」の第17回定期演奏会があった。
家に居ては光熱費がかかるので、所沢ミューズ内のアークホールへ、寒風を突いて聴きに行った。

演奏会にあまり気が進まなかったのは演奏曲目の所為である。

     團伊玖磨・祝典行進曲/吹奏楽のための奏鳴曲「ソナタ」

     黛敏郎・マリンバ協奏曲

     芥川也寸志・交響三章(カプリチオ・子守唄・フィナーレ

などでは、よほどクラシック音楽に造詣が深くなければ、尻込みするのが当たり前。
事実、友だちを誘っても、むにゃむにゃ言われて断られていた。日本人の現代音楽は敷居が高いのさ。

ところが、見ると聴くでは大違い。

先ず、祝典行進曲。明朗、爽快、典雅。行進曲の傑作だね。
この行進曲は時々聴いたことがあるが、この日の演奏が一番良かった。
吹奏楽のための奏鳴曲。美しい旋律が繰り返され、初めて聴く曲なのに何故か懐かしかった。

シロフォン協奏曲。素晴しい。これは日本民謡を西洋音楽の手法で洗練させた名曲。
金丸寛のマリンバは猛烈な速度で正確に美しい旋律を叩き出し、まるでアクロバットのよう。オケも大健闘。
臙脂のシャツに黒ベストが洒落てたけど、捻り鉢巻に藍の印半纏、白パッチのイナセな姿ならもっと良かったよ。

アンコールは3曲。

團伊玖磨=夕鶴幻想。嫋々とフルートを吹く手弱女・佐藤裕美子(かな?)さんに拍手。
黛敏郎=NTVスポーツニュース・テーマ。吹奏楽らしい吹奏楽で頭上に青空が広がったみたい。客席から手拍子も。
芥川也寸志=交響管弦楽のための音楽Ⅱ。 聴いてるときは良かったが、この記事を書き始めると、どんな曲?

国際経済大学在校生とOBの演奏は、一度も音を外さずメリハリを利かせ大成功だった、(と思いますが.....)。
マエストロ寺島康郎のご感想を聞きたいものです。

 

結局、演奏会に行って良かったと思う。食わず嫌いはソンだ。

youtubeを聴いて。
出雲市中学生の演奏は感動的ですね。典雅さは大学生が勝ってたが、この元気さ果敢さも素晴しい。
NTVスボーツニューステーマと交響三章は、大学生の方が洗練された演奏で、ずっと良かった。

売れる以前の團伊玖磨は、映画音楽を作曲している。
有名になってからは「暗闇で見る映画は芸術じゃない」と映画から遠ざかった。
しかし、三船敏郎・高峰秀子主演の「無法松の一生」は洋画に引けをとらないスケールが大きい感動的な音楽だった。

久我美子・森雅之主演の「挽歌」で、越路吹雪が歌った主題歌は、芥川也寸志の名曲である。
全然流行らなかったのは、当時としてはセンスが良過ぎたのだろう。

誰かyoutubeに載せて下さいね。

130325



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