飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

道徳における教材の開発や活用1

2010年07月03日 06時36分38秒 | 道徳科
道徳は、年間1年生が34時間、2年生以上で35時間行われている。
その内容は、全体計画に基づいて作成された指導計画に記されている。
この年間指導計画は、年度当初に作成されたものなので子どもたちの実態は引き継ぎを受けた内容以外は考慮されていないことになる。
道徳は、学級における子どもたちの実態に基づいて行われるのが基本である。
だから、学習指導案には児童の実態が書かれているのである。
その実態をもとに最適な題材が選択される。

年間指導計画には、年間を通してねらいとする価値項目が網羅的にちりばめられている。
それは学級の発達段階や行事とのリンク、また、各教科、領域等との関連をふまえて配列されている。
網羅的に価値項目があることはかたよった価値項目だけを扱うことは問題があるのでよい。
しかし、その価値やねらいを達成する題材に関しては弾力的で創造的であると考える。

副読本にないから、年間指導指導計画にのっていないからという理由だけで積極的な教材開発を阻害してはならない。
そもそも年間指導計画のねらいがあり、そのねらい達成する題材を考えたとき、児童の実態に照らし合わせるとAよりもBの方が適切であるということは通常の考えから、問題があるとは考えにくい。

道徳学習指導要領には以下のように書かれている。

(「第3章道徳」の「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の3)
(3) 先人の伝記,自然,伝統と文化,スポーツなどを題材とし,児童が感動を覚えるような魅力的な教材の開発や活用を通して,児童の発達の段階や特性等を考慮した創意工夫ある指導を行うこと。
道徳の時間の目標の達成を図り,児童に充実感をもたらすような生き生きとした指導を進めるためには,道徳の時間の資料となる魅力的な教材を多様に開発し,その効果的な活用に努めることが大切である。

以上引用。

ここには「児童の発達段階や特性等を考慮した創意工夫ある指導を行うこと」「道徳の時間の資料となる魅力的な教材を多様に開発し、その効果的な活用に努めることが体制である」と書かれている。

この趣旨に基づいて教材開発は積極的に行われるべきだと考える。

saitani
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