飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

夏の思い出 琵琶一

2015年08月21日 20時19分05秒 | 趣味
8月17,18日と念願だった琵琶一を決行した。
今回は友人二人と一緒にチャレンジすることにした。
天気予報では、両日とも天気があまりよくない。
雨もしくは曇りである。
降水確率も70%以上と雨は覚悟しなければならない。

早朝にこちらを立ち、琵琶湖畔の近江八幡駅についたのは11時近くだった。
すぐに駅近くにコインパーキングに車を入れ、湖畔に向かって走り始めた。
降っていた雨もスタート時点では止み、青空さえ覗いていた。

近江八幡を出発し、彦根城がみえるあたりから雨が非常に強くなった。
バイクは激しく水しぶきをあげ、横を走るトラックからも水を浴びるような降りだった。

米原を過ぎ、長浜につく頃は再び雨も止み、曇り空となった。
ここで少し時間をとり、長浜の古い町並みを散策した。

二日目は、天気予報が外れ、晴天に恵まれた。
朝、三人で湖畔を散策したが、とても気持ちがよかった。
晴天の中でもライドは爽快そのものだった。

二日間のチャレンジを終え、琵琶湖をあとにするときに今読んでいる小説の一節を思い出した。

はじかれたように、ぼくたちも思いきり手をふった。
おばあさんは肘を曲げ、ゆっくりと、ぼくたちに手をふっている。
顔は見えないけれど、きっとにこにこしているに違いない。
それは、言いようのないほどさびしい風景だった。
夕日に染まった畑の真ん中に、ぽつんと置き去りにされた小さな箱のような建物。
その箱の中にぎっしりとつまっている何かを、ぼくはもっとしっかりつかみたいと思った。
でも、それはどんどん遠ざかってしまう。
時間を止めることができないように。

平成27年度の夏の終わりの思い出。
それは単なる琵琶一チャレンジ以上の思い出を残してくれた。
非日常の中にある輝きと言ってもいいかもしれない。

多くのトラブルもあったが、それ以上に多くのものを心に残してくれた二日間だった。
気持ちは小学生の頃の、夏休みに感じていたちょっと切ないような記憶と同じである。

近いうちに再び、訪れたい。

saitani

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