1年生 国語科 「うみのかくれんぼ」
1 通読する。
「先生が一度読みます。
かくれんぼしている生き物は何かを考えながら聞きます。」
2 音読する。
「追い読みをします。
先生に続いて同じ所を読みます。」
「全員起立。
一度読んだら、座って黙読します。」
3 指示
文に番号をふらせる。
「まる読みをしながら文に番号をふります。
最初の部分だけを先生が読むのでみんなは番号を書きます。
では、鉛筆をもって始めます。」
・「うみには、いきものが……①
・なにが、どのように……②
・はまぐりが……③
・はまぐりは、大きくて……④
※⑪まで文頭に番号をふらせる。」
4 発問
「説明文には、読み手に聞いている『問いの文』があります。
何番が『問いの文』ですか?」
・②番「なにが、どのようにかくれているのでしょうか。」
5 発問
「なぜ②番が問いの文だと分かりますか?」
・「いるのでしょうか」と読み手に聞いているから。
・疑問の助詞「か」があるから。
6 説明
「そうですね。
問いの文には、疑問の助詞『か』がついています。
でもかならずついているとは限りません。
『〜でしょう。』と聞いている場合もあります。
『か』も『〜でしょう。』もついていなくても、内容が読み手に問いかけている文は『問いの文』です。
その場合は、自分で『〜でしょうか』という言い方に直してみることもすごく勉強になります。」
7-1 発問・指示
「②の問いの文を読みます。
『なにが、どのようにくれているでしょうか。』
そうですね。
この文ではいくつのことを聞いていますか?
・二つのことです。
※ここで意見が分かれたときには、数が多い立場の子から発表させる。
三つの立場がいたら、三つを板書する。
①なにが
②どのように
③かくれているのでしょうか。
修正発問①
「かくれているのでしょうか。」の言葉について、どんな質問をしていますか。
と聞いた方が、「なにが」「どのように」に着目できるかもしれない。
修正発問②
例を出す。
例文 たろうさんは、とうきょうへ いきました。
この例文が答えになるような質問を考えてみましょう。
①「だれが」、とうきょうへいきましたか。
②たろうさんは、「どこへ」いきましたか。
二つの質問ができました。
ということはこの文では二つの質問ができました。
これは、一度で聞くとどうなりますか。
「だれが、どこへ、いきましたか?」
となります。
この練習をした後に上記の発問をした方が理解がしやすいかもしれない。
7-2 発問・指示
「そうですね。
この文では2つのことを聞いています。
その2つの言葉をまるで囲みなさい。
どの言葉を囲みましたか。
発表します。」
・なにが…まるで囲む
・どのように…まるで囲む
8 説明・発問
「この問いの文では、『なにが』『どのように』隠れているのかを聞いています。
ということは、答えの文には、この2つのことが書かれているはずです。
答えの文はどれですか。
一つ見つかったら発表します。」
・③「はまぐりが、すなのなかにかくれています。」です。
9 発問
「『はまぐりが、すなのなかにかくれています。』
この文は、さっきの『なにが』『どのように』という2つの問いに答えていますか。
ちゃんと2つのことに答えているという人はパー、いや、答えていないと考えるひとはグーをあげます。
さんはい。」
・パー…少数
・グー…多数
10 指示
「グー、ちゃんと答えていないと考えた人は起立。
なぜ、答えていないと考えたのか、理由を発表します。」
・「はまぐりが」でなにが隠れているかは答えているけど、「どのように」が書かれていない。
11 発問
「『はまぐりが、すなのなかにかくれています。』という③の文には「なにが」ということと、あとひとつどんなことが書かれていますか。」
・はまぐりが隠れている「場所」が書かれている。
12 発問
「では、問の文の2つ目の質問、はまぐりがどのように隠れるのかが書いてある文は何番ですか。」
・⑤です。
・④です。←これは、どのようにではなく、はまぐりの体の特徴なので違う。
13 指示
「ノートを開きます。
ノートに次のように書きます」
※ノートがない場合は、プリントを用意する。
🔶1 なにが 2 ばしょ 3 からだのとくちょう 🔶4 どのように
とくいなこと
はまぐり すなのなか 大きくてつよいあし すなのなかにあしをのばして、すばやくもぐってかくれます
※ ここから下はあとの指示発問のあとに書かせる。
たこ うみのそこ からだのいろをかえる まわりとおなじいろになって、じぶんのからだをかくします
かに(もくずしょい) いわのちかく はさみでかいそうなどを かいそうなどをからだにつけて、かいそうにへんしんするのです
小さくきる
14 発問
「この文章の題は『うみのかくれんぼ』です。
この文章には何種類の海の生き物でてきますか。」
・3種類
15-1 発問
「3種類とは、詳しく言うと何ですか。」
・はまぐり たこ かに(もくずしょい) です。
15-2 発問
「かには、『かに』と書いた方がいいですか。
『もくずしょい』と書いた方がいいですか。」
・詳しいからもくずしょいの方がいい。
・「かにのなかまの」と書いてあるのでかに方がよい。
15-3 発問
「かにのなかまのもくずしょい」と書かれていますね。
では、あと「はまぐり」と「たこ」も同じ形に直してみます。
「〇〇のなかまの〇〇」と書き直します。
・かにのなかまのもくずしょい
・〇〇のなかまのはまぐり……〇〇には何が入る
→かいのなかまのはまぐり
・たこのなかまの〇〇〇〇……〇〇〇には何が入る
→たこのなかまのわもんだこ
※めんだこ・まだこ・みずだこ・いいだこ
15-4 説明
このように言葉には、まとめる言葉とくわしくする言葉があります。
これをきちんと分けて考えると正確に言葉を使えるようになります。
ということは「はまぐり」は詳しくする言葉で「たこ」は、まとめる言葉なので、まざっているので、かにでももくずしょいでもいいということになります。
16 指示
「表のはまぐりのとなりに、たこ、かに(もくずしょい)と書きます。
それぞれの、いきものの、『ばしょ・体のとくちょう(とくいなこと)・どのようにかくれるのか』を表に書きます。
できたら、先生に見せに来なさい。」
※できたらもってこさせて、早く出来た子に黒板に分担して書かせる。
わからない子は写させる。
17 指示
「となりどうし、きちんと書けていることを確認しなさい。」
18 発問
「この説明文の題は「うみのかくれんぼ」です。
出てくる、はまぐり、たこ、かに(もくずしょい)の3つの生きの物の中で一番かくれんぼが上手な生き物はどれだと思いますか。
また、そう思った理由は何ですか。」
①はまぐり派
・砂の中に隠れるので、まったく外からは見えなくなるから。
・たこやかには、まわりにまぎれてはいるけど、みえるところにいるから。
・かには海藻をつかうけど、はまぐりとたこは、自分の力で隠れることができるから。
・砂の中に隠れるはまぐりが、隠れるスピードが一番速いから。
②たこ派
・まわりがどんなふうでも、その場にあわせてからだの色をかえて隠れるから。
・はまぐりは砂浜でないと隠れられないし、かには海藻がある場所じゃないと隠れられないから。
・たこは海のどんな場所でもかくれんぼができるから。
③かに(もくずしょい)派
・かには海藻を使うので、海の中にあるものをうまく利用しているのはもくずしょいだけだから。
・
19 発問
「自分が考えた海の生き物のほうがかくれんぼが上手だと言いたい人はいますか。」
・私は、はまぐりだと思う。なぜなら、自分の得意なことをうまくつかって、砂にもぐるなんてはまぐりにしかできないから。
・ぼくは絶対、たこだと思う。だって、自分の体の色を変えられるのはたこだけだから。
・私は、かにだと思う。海藻を小さくきって、身につけるなんてすごいおしゃれだと思うから。
こんなおしゃれな隠れ方をするのはもくずしょいだけ。
※ここはどの生き物が一番隠れ方が上手かは、読み手がどの点に注目するかによって違ってくる。
主観が大きく影響するので、それぞれの考えが根拠をもって主張できればよい。
20 説明
「ふつうは、問いの文に対する答えの文は一つにまとめられています。
でもこの『うみのかくれんぼ』は問いの文に答えが2つの文に別れています。
例えば、『なにが、どのようにかくれているのでしょうか。』に対する答えの文は次のようになります。
はまぐり…③+⑤
たこ …⑥+⑧
かに …⑨+⑪
こんなふうになっています。」
21 発問
「問いの文にきちんと答えている一文をみんなでつくります。
『なにが』にあたることばなににしますか。」
・「うみのいきもので」まとめる。
・それでもいいけど、ここは3種類だから、こまかく、はまぐり・たこ・かに(もくずしょい)にする。
22 説明
「ここは具体的に言ったほうが、わかりやすいので具体的に三種類をいうことにします。」
23 発問
「『どのように』はどのようにまとめますか。
表の3と4をまとめることになります。」
・3は「からだのとくちょうととくいなこと」でいい。
・4はすごく長いので難しい。
・とても上手に隠れているので「上手に隠れています」でまとめてもいいと思う。
24 発問
「では、『はまぐり・たこ・かに(もくずしょい)』と『からだのとくちょうやとくいなこと』と『じょうずにかくれています』の3つをつかって、
一つの文にまとめます。
ノートにかけたら先生に見せます。」
※出来た子は、黒板に書かせる。
書けない子は写す。
・はまぐり、たこ、かに(もくずしょい)は、からだのとくちょうやとくいなことをいかして、うみの中で上手にかくれているのです。
25 説明
「このような説明文では、ほんとうはこのように答えの一文が文章の最後に来る必要があります。
しっかし覚えておきます。」
26 説明・指示
「みなさんはかくれんぼは好きですよね。
では、みなさんが、海の生き物のように見つからないように上手にかくれんぼをするとしたらどんなふうにしますか。
勉強したことをもとに考えてみます。
①わたしは(ぼくは)、(◯◯◯◯)にかくれています。
②わたしは(ぼくは)、(◯◯〇〇)がとくい(とくちょう)です。
③だから、(◯◯◯◯)に(◯◯◯◯)してかくれます。
この形をもとにしてつくってみましょう。」
27 指示
「できたら先生に見せます。
◯をもらった子は、黒板に書きます。(発表します)」
(1)ぼくは、森の中にかくれています。
ぼくは、落ち葉がすきでよく遊んでいます。
だから、落ち葉をたくさんあつめて、森の中で落ち葉のなかにうずもれて隠れます。
(2)私は、海の中にかくれています。
私は、泳ぎがとくいなので、遠くまでおよぐことができます。
だから、沖にある岩場のほうまで泳いでみつからないように隠れます。
(3)ぼくは、校庭にかくれています。
ぼくは、木登りがとくいなので高いところまでいけます。
だから、高い木の上に上り、みつからないように隠れます。
(4)私は、花畑にかくれています。
私は、花の模様についた服が大好きでたくさんもっています。
だから、ひまわりの花模様の服をきてひまわり畑に隠れます。
(5)ぼくは、家の中にかくれています。
ぼくは、ドラえもんが好きでよく押入れの中でのんびりしています。
だから、押し入れのふとんの中でのんびり、みつからないように隠れます。
※具体的に他の生物をインターネットや本で調べさせることもできる。
その実践にも意味はある。
時数の関係や言語の学習である国語の本来の目的からすると調べ学習ができないことも考えられる。
また、このような正確な読み取りをもとに型を理解して、準備のいらない活動をさせることがふさわしいのかもしれない。
ユニークな子供の発想で笑いがおきることを期待する。
saitani
1 通読する。
「先生が一度読みます。
かくれんぼしている生き物は何かを考えながら聞きます。」
2 音読する。
「追い読みをします。
先生に続いて同じ所を読みます。」
「全員起立。
一度読んだら、座って黙読します。」
3 指示
文に番号をふらせる。
「まる読みをしながら文に番号をふります。
最初の部分だけを先生が読むのでみんなは番号を書きます。
では、鉛筆をもって始めます。」
・「うみには、いきものが……①
・なにが、どのように……②
・はまぐりが……③
・はまぐりは、大きくて……④
※⑪まで文頭に番号をふらせる。」
4 発問
「説明文には、読み手に聞いている『問いの文』があります。
何番が『問いの文』ですか?」
・②番「なにが、どのようにかくれているのでしょうか。」
5 発問
「なぜ②番が問いの文だと分かりますか?」
・「いるのでしょうか」と読み手に聞いているから。
・疑問の助詞「か」があるから。
6 説明
「そうですね。
問いの文には、疑問の助詞『か』がついています。
でもかならずついているとは限りません。
『〜でしょう。』と聞いている場合もあります。
『か』も『〜でしょう。』もついていなくても、内容が読み手に問いかけている文は『問いの文』です。
その場合は、自分で『〜でしょうか』という言い方に直してみることもすごく勉強になります。」
7-1 発問・指示
「②の問いの文を読みます。
『なにが、どのようにくれているでしょうか。』
そうですね。
この文ではいくつのことを聞いていますか?
・二つのことです。
※ここで意見が分かれたときには、数が多い立場の子から発表させる。
三つの立場がいたら、三つを板書する。
①なにが
②どのように
③かくれているのでしょうか。
修正発問①
「かくれているのでしょうか。」の言葉について、どんな質問をしていますか。
と聞いた方が、「なにが」「どのように」に着目できるかもしれない。
修正発問②
例を出す。
例文 たろうさんは、とうきょうへ いきました。
この例文が答えになるような質問を考えてみましょう。
①「だれが」、とうきょうへいきましたか。
②たろうさんは、「どこへ」いきましたか。
二つの質問ができました。
ということはこの文では二つの質問ができました。
これは、一度で聞くとどうなりますか。
「だれが、どこへ、いきましたか?」
となります。
この練習をした後に上記の発問をした方が理解がしやすいかもしれない。
7-2 発問・指示
「そうですね。
この文では2つのことを聞いています。
その2つの言葉をまるで囲みなさい。
どの言葉を囲みましたか。
発表します。」
・なにが…まるで囲む
・どのように…まるで囲む
8 説明・発問
「この問いの文では、『なにが』『どのように』隠れているのかを聞いています。
ということは、答えの文には、この2つのことが書かれているはずです。
答えの文はどれですか。
一つ見つかったら発表します。」
・③「はまぐりが、すなのなかにかくれています。」です。
9 発問
「『はまぐりが、すなのなかにかくれています。』
この文は、さっきの『なにが』『どのように』という2つの問いに答えていますか。
ちゃんと2つのことに答えているという人はパー、いや、答えていないと考えるひとはグーをあげます。
さんはい。」
・パー…少数
・グー…多数
10 指示
「グー、ちゃんと答えていないと考えた人は起立。
なぜ、答えていないと考えたのか、理由を発表します。」
・「はまぐりが」でなにが隠れているかは答えているけど、「どのように」が書かれていない。
11 発問
「『はまぐりが、すなのなかにかくれています。』という③の文には「なにが」ということと、あとひとつどんなことが書かれていますか。」
・はまぐりが隠れている「場所」が書かれている。
12 発問
「では、問の文の2つ目の質問、はまぐりがどのように隠れるのかが書いてある文は何番ですか。」
・⑤です。
・④です。←これは、どのようにではなく、はまぐりの体の特徴なので違う。
13 指示
「ノートを開きます。
ノートに次のように書きます」
※ノートがない場合は、プリントを用意する。
🔶1 なにが 2 ばしょ 3 からだのとくちょう 🔶4 どのように
とくいなこと
はまぐり すなのなか 大きくてつよいあし すなのなかにあしをのばして、すばやくもぐってかくれます
※ ここから下はあとの指示発問のあとに書かせる。
たこ うみのそこ からだのいろをかえる まわりとおなじいろになって、じぶんのからだをかくします
かに(もくずしょい) いわのちかく はさみでかいそうなどを かいそうなどをからだにつけて、かいそうにへんしんするのです
小さくきる
14 発問
「この文章の題は『うみのかくれんぼ』です。
この文章には何種類の海の生き物でてきますか。」
・3種類
15-1 発問
「3種類とは、詳しく言うと何ですか。」
・はまぐり たこ かに(もくずしょい) です。
15-2 発問
「かには、『かに』と書いた方がいいですか。
『もくずしょい』と書いた方がいいですか。」
・詳しいからもくずしょいの方がいい。
・「かにのなかまの」と書いてあるのでかに方がよい。
15-3 発問
「かにのなかまのもくずしょい」と書かれていますね。
では、あと「はまぐり」と「たこ」も同じ形に直してみます。
「〇〇のなかまの〇〇」と書き直します。
・かにのなかまのもくずしょい
・〇〇のなかまのはまぐり……〇〇には何が入る
→かいのなかまのはまぐり
・たこのなかまの〇〇〇〇……〇〇〇には何が入る
→たこのなかまのわもんだこ
※めんだこ・まだこ・みずだこ・いいだこ
15-4 説明
このように言葉には、まとめる言葉とくわしくする言葉があります。
これをきちんと分けて考えると正確に言葉を使えるようになります。
ということは「はまぐり」は詳しくする言葉で「たこ」は、まとめる言葉なので、まざっているので、かにでももくずしょいでもいいということになります。
16 指示
「表のはまぐりのとなりに、たこ、かに(もくずしょい)と書きます。
それぞれの、いきものの、『ばしょ・体のとくちょう(とくいなこと)・どのようにかくれるのか』を表に書きます。
できたら、先生に見せに来なさい。」
※できたらもってこさせて、早く出来た子に黒板に分担して書かせる。
わからない子は写させる。
17 指示
「となりどうし、きちんと書けていることを確認しなさい。」
18 発問
「この説明文の題は「うみのかくれんぼ」です。
出てくる、はまぐり、たこ、かに(もくずしょい)の3つの生きの物の中で一番かくれんぼが上手な生き物はどれだと思いますか。
また、そう思った理由は何ですか。」
①はまぐり派
・砂の中に隠れるので、まったく外からは見えなくなるから。
・たこやかには、まわりにまぎれてはいるけど、みえるところにいるから。
・かには海藻をつかうけど、はまぐりとたこは、自分の力で隠れることができるから。
・砂の中に隠れるはまぐりが、隠れるスピードが一番速いから。
②たこ派
・まわりがどんなふうでも、その場にあわせてからだの色をかえて隠れるから。
・はまぐりは砂浜でないと隠れられないし、かには海藻がある場所じゃないと隠れられないから。
・たこは海のどんな場所でもかくれんぼができるから。
③かに(もくずしょい)派
・かには海藻を使うので、海の中にあるものをうまく利用しているのはもくずしょいだけだから。
・
19 発問
「自分が考えた海の生き物のほうがかくれんぼが上手だと言いたい人はいますか。」
・私は、はまぐりだと思う。なぜなら、自分の得意なことをうまくつかって、砂にもぐるなんてはまぐりにしかできないから。
・ぼくは絶対、たこだと思う。だって、自分の体の色を変えられるのはたこだけだから。
・私は、かにだと思う。海藻を小さくきって、身につけるなんてすごいおしゃれだと思うから。
こんなおしゃれな隠れ方をするのはもくずしょいだけ。
※ここはどの生き物が一番隠れ方が上手かは、読み手がどの点に注目するかによって違ってくる。
主観が大きく影響するので、それぞれの考えが根拠をもって主張できればよい。
20 説明
「ふつうは、問いの文に対する答えの文は一つにまとめられています。
でもこの『うみのかくれんぼ』は問いの文に答えが2つの文に別れています。
例えば、『なにが、どのようにかくれているのでしょうか。』に対する答えの文は次のようになります。
はまぐり…③+⑤
たこ …⑥+⑧
かに …⑨+⑪
こんなふうになっています。」
21 発問
「問いの文にきちんと答えている一文をみんなでつくります。
『なにが』にあたることばなににしますか。」
・「うみのいきもので」まとめる。
・それでもいいけど、ここは3種類だから、こまかく、はまぐり・たこ・かに(もくずしょい)にする。
22 説明
「ここは具体的に言ったほうが、わかりやすいので具体的に三種類をいうことにします。」
23 発問
「『どのように』はどのようにまとめますか。
表の3と4をまとめることになります。」
・3は「からだのとくちょうととくいなこと」でいい。
・4はすごく長いので難しい。
・とても上手に隠れているので「上手に隠れています」でまとめてもいいと思う。
24 発問
「では、『はまぐり・たこ・かに(もくずしょい)』と『からだのとくちょうやとくいなこと』と『じょうずにかくれています』の3つをつかって、
一つの文にまとめます。
ノートにかけたら先生に見せます。」
※出来た子は、黒板に書かせる。
書けない子は写す。
・はまぐり、たこ、かに(もくずしょい)は、からだのとくちょうやとくいなことをいかして、うみの中で上手にかくれているのです。
25 説明
「このような説明文では、ほんとうはこのように答えの一文が文章の最後に来る必要があります。
しっかし覚えておきます。」
26 説明・指示
「みなさんはかくれんぼは好きですよね。
では、みなさんが、海の生き物のように見つからないように上手にかくれんぼをするとしたらどんなふうにしますか。
勉強したことをもとに考えてみます。
①わたしは(ぼくは)、(◯◯◯◯)にかくれています。
②わたしは(ぼくは)、(◯◯〇〇)がとくい(とくちょう)です。
③だから、(◯◯◯◯)に(◯◯◯◯)してかくれます。
この形をもとにしてつくってみましょう。」
27 指示
「できたら先生に見せます。
◯をもらった子は、黒板に書きます。(発表します)」
(1)ぼくは、森の中にかくれています。
ぼくは、落ち葉がすきでよく遊んでいます。
だから、落ち葉をたくさんあつめて、森の中で落ち葉のなかにうずもれて隠れます。
(2)私は、海の中にかくれています。
私は、泳ぎがとくいなので、遠くまでおよぐことができます。
だから、沖にある岩場のほうまで泳いでみつからないように隠れます。
(3)ぼくは、校庭にかくれています。
ぼくは、木登りがとくいなので高いところまでいけます。
だから、高い木の上に上り、みつからないように隠れます。
(4)私は、花畑にかくれています。
私は、花の模様についた服が大好きでたくさんもっています。
だから、ひまわりの花模様の服をきてひまわり畑に隠れます。
(5)ぼくは、家の中にかくれています。
ぼくは、ドラえもんが好きでよく押入れの中でのんびりしています。
だから、押し入れのふとんの中でのんびり、みつからないように隠れます。
※具体的に他の生物をインターネットや本で調べさせることもできる。
その実践にも意味はある。
時数の関係や言語の学習である国語の本来の目的からすると調べ学習ができないことも考えられる。
また、このような正確な読み取りをもとに型を理解して、準備のいらない活動をさせることがふさわしいのかもしれない。
ユニークな子供の発想で笑いがおきることを期待する。
saitani