三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【日本の敷地に合う2.5間×6間住宅 外観は?】

2019年03月06日 06時53分45秒 | Weblog


さて先日書いた札幌・棟晶さんの「新住協」モデル住宅外観篇。
平面プラン、さまざまな検討の末にたどりついた
2.5間×6間の総2階というものです。
階段の面積の関係で30坪を若干切る間取り。
長さ的には5:12という寸法感覚になる。
わたし的にはとくに短辺方向のプロポーションに興味を持っていた。
この新住協モデルについては、
わたしもその検討過程に参加していたこともあって、
また、ある住宅計画で「もっとも合理的」という間取りを考えて
そのときには3間×6間の総2階にたどりついた経験もあって
強く興味を持っていた次第です。

新住協のモデルらしく、いま日本で提供されている
普遍的な「住宅敷地」というものをまずは想定した。
この点については、完全な「一般解」というのはありえないけれど、
「最大公約数」的に間口と奥行きを想定して
その敷地に対して「クルマを2台駐車できる」ことを必須にした。
そうした検討の結果、間口5間で奥行きが10間、
もしくはそれよりも奥行きが小さい、という約50坪の敷地を想定した。
東西南北の方位などのことも考えれば、
ある程度は一般性があると想定したのですね。
そこに並列で2台駐車させてなおエントランスを確保する、
さらに少しは菜園・庭の敷地も確保するために
こういった「細長い」プランが一般解に近いのではないか、
というように想定されたのです。
ということでわたしは3間×6間の総2階、シンプルな三角屋根
というプランにたどりついたので、対比的に
2.5間×6間の総2階という実際的なボリューム感に興味が強かった。

悪くはないな、というのが率直な印象。
屋根勾配の掛け方にはまだバラエティがありそうですが、
外壁素材は好ましく木質が張られて、窓の配置も
全体として落ち着きがある。
三角屋根形状の見える壁面の色合いがアクセントになる。
ここでは濃いめの紺が選択されていたのですが、
外壁の塗装色合いとのマッチングも「悪くない」印象ですね。
こういう建物が住宅街に配置されても、周辺との調和は
容易に計られる安心感があるように思われます。
さぁ、みなさんはどんな印象を持たれるのでしょうね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【過密地住宅「カーテンなし... | トップ | 【3間×6間「北海道スタンダ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事