写真は、先週日曜日に行ったガラスのピラミッドにあるレストラン
「フレンチレストラン ランファン・キ・レーヴ」の待合室の暖炉。
たいへんセンスのいいデザインで、大好きです。
こちらに伺うといつもこのそばの席に座りたくなるのですが、
今回は早く着いたこともあって、
お店の方が、気を利かせて薪に火を入れてくれました。
見ていると、薪も立派な広葉樹を使っているようです。
針葉樹だったり、場合によっては建築廃材というケースもあるわけですが
その辺にもこだわっているようで、
きちんとリクエストして、樹種を選んでいるのだとか。
燃えるときに発生する香りが樹種で違いがあり、
そういった部分でも「味わう」楽しみが募ってくる。
で、しばし暖炉の炎に癒される時間。
こういうゆらぎの感じられる空間の癒やし力はすばらしい。
なにか、根源的なパワーをもらえる気がします。
目を落とすと、薪をくべる場所の手前側は
手斧で削いだような風合いの自然石が使われている。
人類のDNAはこのようななかで長い時間を過ごしてきたような
そんな炭素年代的な悠久のときを感じさせられる。
石器時代、大型動物の肉を求めて
はるかなジャーニーを続けてた人類にとって
夜になって、炎を燃やして休む時間は
単純で根源的なやさしさを生み出してくれたに違いない。
欧米でも暖炉を囲んでもてなすというのが
最上のもてなしであると聞きます。
日本でも、いろりの炎は、ながく「家族」の一体性を象徴してきた。
やはり人類が持つ、DNA的な部分に訴求してくる文化なのでしょうね。