もうすぐ参議院選挙。
今回の選挙では、イヤな言葉だけれど、やはり格差の問題でしょうね。
年金の問題が大きく取り上げられているけれど、
その問題も含めて、「公正性」というものが大きく揺らいでいるのが
いまの一番大きな問題だと思います。
将来への展望のない地方の現実と、繁栄する一部地域。
経済って、変化する環境に合わせて、生きていく方法を考える
というような部分が、大きいと思うのですが、
残念ながら、いま暮らしている地域によって、
チャンスのスタートラインが大きく変わってしまった、という社会になっています。
こういう社会では、これまでの価値規範が大きく変わると思います。
これは必然なのだと考えるとすれば、
きちんとその哲学を明示する必要があります。
いまの安倍政権の選挙向けのスタンスは、そうではなく、
現実に地方を切り捨てて来た結果としての「好景気」を
地方にも、すこしは分けてやるよ、と傲慢に言っているように聞こえます。
口先でのごまかしとしか思えません。
比較的に若いのに、こころのなかの退廃ぶりが伝わってくる、
緊張感の欠如した相次ぐ閣僚の発言からは
格差の問題も、「しょうがない」としか考えていないと伝わってきます。
自分は人気があると思っているひとには
格差によって切り捨てられようとする地域の苦しさはわからないのでしょう。
いろいろな意味合いから、今回の選挙は
その結果が注目されるものだろうと思います。
ここまでの、格差を生み出してきたようなシステムに対して
国民の判断はいったいどんなものになるのか、
日本人の民主的なメッセージの結果が知りたいと思います。
このまま、格差を是認するのであれば、
どういう社会規範哲学がありうるのか、その方向も見たいと思います。
天気が良くてレジャーに行きたいとは思うけれど、
そういう棄権も狙っての日程かも知れません。
賢い民主主義のためにも、ぜひ選挙には、行きましょう。