くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

チェ・ゲバラ

2009年04月18日 | 映画
場末にある地元の映画館、スクリーンも小さいしシートも古ぼけているけど、このひなびた感じが良い。就職したてのころ、ここで映画をよく観ていた。チェッカーズとか、マット・ディロンとか、ケビン・ベーコンとかハリソン・フォードとか…。なんじゃい、この一貫性のない並びは。あの頃は、入れ替え制とかもなかったから、途中から入って2回観ちゃったりもした。平日夜なんか、灯りがついて回りを見渡すと誰もいなくなっていたなんてこともあったっけ。

チェ・ゲバラを観に、久し振りにこの映画館へ行ったらやっぱりあの頃と変わらない雰囲気で妙に嬉しかった。週末だからお客さんもそこそこ入っていたが、隣に荷物を置いても両サイド2,3席以上は空いているというくらいのガラガラ度で快適だった。

ゲバラは生涯、戦う人だったんだね。安住を捨てて、自ら、厳しい内戦の地へ飛び込んでいく。貧しい人々のために、思想の改革のために。彼にとっての正義は革命だった。ゲリラ戦を観ていてふとビン・ラディン氏を思い出した。彼もまた、自らの“正義”のために今なおどこかで戦っている。不平等の中から、平等への闘いが生まれれば、平等社会の自由競争から格差が生まれる。難しいね、世の中って…。

山中で捉えられたゲバラが監視兵と言葉をかわすラスト場面が印象的だ。若い監視兵の「共産主義者でも神を信じるのですか?」という問いに「人間を信じる」というゲバラ。その翌日、処刑よる死が訪れる。ゲバラが死に絶えていく目線を映像が辿るところがリアルで哀しい。麻布にくるまれたゲバラの遺体がヘリにのせられて去っていく。もの悲しくも不思議と明るく乾いた南米音楽が流れてエンディング。

アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア…、実は、10数年前から保育園に南米の子どもたちがいる。生活ができないから日本に働きにきている。治安も悪い、人身売買もある、インフレで通貨が日々かわるなどという話を昔、おかあさんたちから聞いたことがある。日本はいいと。彼らは、日本人がやらないような厳しい労働をして国に仕送りをしていた。そんな日本も今は働き口がなくなってしまい大変になってしまったけど。

南米がたどってきた歴史って私はほとんど知らない。太古の昔、マヤ文明を作りだした神秘の土地柄。これを機に、まずは原作を読んでみようかな。

新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)
チェ ゲバラ
中央公論新社

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