くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

南へ

2011年03月27日 | 観劇

作・演出:野田秀樹
出演:妻夫木聡、蒼井優、渡辺いっけい、高田聖子、チョウソンハ、藤木孝、銀粉蝶、野田秀樹 他



NODA・MAPで観劇を再開。今の事態を予測したわけではないだろうけど、設定が実にタイムリー。舞台は火山観測所で、山が爆発するかしないかで大騒ぎになっている。地震も頻発する。記憶をなくした青年の中で、かつての大噴火が蘇る。

でも作品自体は災害がテーマではなく天皇制みたいだった。不確かなもの、虚構なものに、時代は流されていく。偽の情報に踊らされ、洗脳されて染まっていく。なんか、戦前の日本軍国主義が天皇を神とあがめて動き出すのとマグマがリンクしているように感じられた。決してあらがえない力。自然の力と同じくらい思想の力も恐いのだ。最近の野田さんはテーマが大きい。世相や事件を取り上げながら、さらりと皮肉り、人類の課題みたいなのを突きつける。恐い作品だった。

妻夫木くんは、なんか堤真一さんを彷彿させる。癖のない演技でナイーブな青年を演じる。映画も舞台も変わりなく自然体なのだ。蒼井優ちゃんは元気でパワフルな女の子キャラがハマッている。松たかこさんのピュアさと宮沢りえさんの強さを両方兼ね備えている感じがする。このコンビ、ばっちり野田さん好みだろうなあって思う。最近の野田作品にはこういうコンビがハマるのかもしれないね。私の一押し、渡辺いっけいさん、今回もすごい。チョウソンハさんの躍進ぶりもまばゆい。春琴で認められたから俄然、クローズアップされて強い役柄だった。

義援金のご協力と、家路を急ぐ人のためにカーテンコールはこれにて失礼させていただくと、最後に野田さんからご挨拶があった。各劇場、公演中止になるなか、「劇場の灯を消すな」と演じ続ける強い意思は、十分すぎるほど観客に伝わったと思う。はい、そのお言葉通り、わずかだけど、募金をして家路についた。

お・ま・け
観劇前、品川駅のコーヒーショップで「モロッコライス」を食べた~


真ん中に、ジャガイモと人参がど~~ん!ボリューム満点でおいしかったよ。


活気

2011年03月26日 | 日常あれこれ

暗い町にも慣れてきた。停電も土日はなくなった。余震もここのところ減っている。少しずつ、世の中、活気を取り戻してきているよね。デパートもコーヒーショップも人でいっぱい。間もなく新年度だものね。

私も一区切りがついた。不思議と深い感慨はないんだよね。写真を撮って、履歴書を書いて動き始めた時点で、気持のふんぎりはついていた。来週からいよいよ新しい職場だけど、今までと同じ保育士の仕事だから自分にとっては現状が継続していくという感じだ。振りかえる暇なんてない。振りかえるのはもっと後でいいかな。

今度はJR線を利用するので、スイカの定期券を買った。ペンギンくんこんにちは!これからは、チャージもこっちに統一しなきゃ。パスモはどうしようかなあ。京都で買ったイコカもある。わお、何気にICカードが増えているよ。落ち着いたら、また京都に行きたいな。イコカは大事にしまっておこう。で、スイカ用の定期入れを新しくしようとあれやこれや探してみた。上り方面だからラッシュもあるかもしれない。だからバッグにつけておけるのがいいかなあって。試しにコーチをのぞいたら、新作のかわいい柄物がでていたけど一万円もする。なして、皮じゃないのにこんなに高いんだろう。実質、束の間無職の私には分不相応だと思い直し、下の階のワゴンセールで1050円のを買った。



はい、“simple is best ”どす!通勤バッグは茶系が多いからベージュにしてみた。一応、皮製だよ~。

仙台の彼女からメールが来た。

「私の町なくなりました

あまりにも重くて悲しい一文…。彼女の前に立ちはだかる厳しい現実に、私はなんて返していいのかわからない。どんな言葉も無力。
でも…、生きていてくれて良かった。まだ若いんだもの。きっと立ち直れる。みんなが応援しているから。

この震災で、日本人が気付いたこと。
ひとりじゃないこと。
助け合うこと。
思いやること。
節電にしても当たり前のことを、忘れていたんだよね。
そして、この国がなくなるのはいやだってこと。

正念場の日々は続くけど、前を向いて行こう!


ありふれた日常に感謝!

2011年03月21日 | 日常あれこれ

先週は停電の都合で、ジムも休みになっていたが、連休中は営業してくれた。トレッドミルもスタジオも電気の恩恵にあずかっていることを身にしみながら…、ガンガン走らせて頂きました~。エアロをして10キロ走って、ピラティスにも行ってへろへろ~。でも、だらけた腹筋に「活!」を入れられたし、気持も楽になった。なんかニュースを見るたびに落ち込むことばかりなんだもん。原発の方もわずかながらも好転していると信じたい。消防も自衛隊も、今まであまりで知らなかった特殊部隊が出てきて、日本の国力を頼もしく思った。我が老親たちが、あの大戦からのし上がって築いてきたものは、これしきのことで揺るがないよね。今回、リーダーシップを発揮している、枝野さんにしても、消防隊長にしても同世代なんだよなあ。戦後の生ぬる~い社会で育った無気力世代だけど、今こそ立ち上がらなきゃいけないね。働き盛りだもの。

久しぶりに、竜也君のDVDも見ちゃった。竜也ファンには評判がよくなかった「インシテミル」だが、特典映像の中にある新人大野拓郎君の撮影回顧録がなかなか面白い。初めて現場に入る新鮮な視線、共演者たちに圧倒される様、そして演じるということに目覚めていく。その中で、主演の竜也くんは当然ながらたくさん登場している。現場に臨む姿がプロフェッショナルでかっこいいのだ~。おどおどしている大野君に対し、どっしりとした落ち着きがある。監督との話し合い、演技の組み立て方、テンションの持って生き方など、竜也君はなかなか職人気質なのではないかと思う。武田君との激しいアクションシーンで肋骨を痛めた瞬間も出てくる。ファンは会報で知っているからなおさら痛そうに感じる。極めて冷静を装っているけど「ムサシ」を控えてどんな心境だったんだろう。ついでに大瀧マネさんもクランクアップ近くに登場する。撮影が遅れて「ムサシ」の稽古に間に合わなかった頃だ。あの後、蜷川さんのもとへ走ったんだろうね。

大野君はさすがホリプロに選ばれただけあって、確かにかっこいい。育ちの良さや素直でまじめな人柄が感じられる。演技の方はまだまだ未知数だね。素材はいいからこれからの努力次第だろう。ブログも書いているし、話すこともしっかりしているからキャスターなんかも出来そうだなあって思った。

さて、今日は、寒いから厚着をして巣籠りしている。
明日から、また節電します。


計画停電

2011年03月18日 | 日常あれこれ

過疎地区でド田舎の我が家と職場近辺、それが関係あるのかないのかはよくわからないが、計画通り順調に停電している。

昨日は、初めて2回、合計きっかり6時間電気が消えた。1回目は午前中だったから給食がパンになった。2回目は夕方から夜にかけての時間帯だ。遅番で子どもを見ている最中、5時30分にぱっと消えた。さすがに夕方から真っ暗になると寒いし淋しいもんだ。今週は、皆さん早めのお迎えを協力してくれているが、6時を過ぎるとどっぷり日も暮れてしまう。2歳児の男の子が一人になってしまって不安気だ。懐中電灯をつけておやつのおせんべいを食べながらおしゃべりをしていたらお母さんが飛び込んできた。ほっと安堵の表情を見せながらも早速、懐中電灯で遊びはじめる。全く子どもはげんきんなもんだ。

帰り道は鉄道が止まっていたのでバスに乗るが予想通りの渋滞で動かない。経由駅で動き始めた地下鉄に乗り、家まで再びバスに乗り継ぐ。そうこうしているうちに停電が終わり、帰りつくころは町が明るくなった。がっ、道路がまだ渋滞中でバスが動かない!なして~~?みんなが降りたのでつられて降りて歩いていたら、なんとガソリンスタンド渋滞だった。その先はがらがら~。みんなガス欠なのね~。これは切実よね。しかしガソリンスタンドは閉まっているんだよ。はたして買えたのかしらね。
 
さて…、今日も2回停電の予定。早朝から電車が止まり、途中駅から職場まで歩いた。歩道は人でいっぱい。み~んな元気に歩いていた。今日も、給食はパン。でも給食の先生が考えてくれて中にはさむものをガラリと変えてくれた。午後も停電だからおやつはお菓子になる予定。なんでもいいよね。食べられるだけ幸せ~と思っていたら、停電がなくなった。ということで急遽、おいしいスパゲッティが出てきて子どもも大喜びだった。

地震からやっと一週間、なんか長かったなあ。お昼寝後のあの時間になると、また揺れてないかあたりを見回してしまう。やっぱりあの瞬間は恐かった…。電気がついて、やっと久しぶりにいつもの夜がもどってきた感じがする。電車も動くし、町も明るい。ジムに行ってエアロも出来た。明日も停電が中止になるそうだ。ほっと一息の連休が始まる。願わくば、被災地の状況も原発も落ち着いて欲しいものだ。

町が停電になって、改めて思った。今まで、なんと電気の無駄遣いをしてきたことかと。エスカレーターだってなければないで階段を登ればいい。ドアも手で開ければいい。店の電気だって見える程度のもので充分買い物は出来る。案外いいこともある。電気が消えるとなると、何時までに洗濯機を回してとか、何時までご飯を焚いてお風呂を沸かすとか毎日あれこれと段取りを考える。つまり、頭を使って老化防止になる。電車が止まってしまうと歩かなきゃいけない。これは、絶対、体に良い。こんなんでへばってる場合じゃいかんよ。自転車、徒歩は脂肪燃焼効果絶大、体脂肪が落ちてメタボ予防になる。暖房だって、たくさん着れば案外、なくても大丈夫。冷え性の私もたくさん着て寝たらあんかも要らず朝までぐっすりだった。

停電が終わっても…、我が家近辺は薄暗い。“陰影礼賛”、これぞ日本文化を見直す時ね。
はい、日本国民、みんな自分が出来ることをやってますよ!
少ない本数の電車には、辛抱強く並んで整列乗車している。地下鉄が動き始めた時の人の波、混乱が起きないように、順路を決めて誘導する、駅員さんと交通局の段取りは素晴らしかった。みんなが心のどこかで危機感を持っている。これは、みんなで乗り越えなきゃいけないって。

子どもたちには“未来”がないといけない。“希望”もないといけない。

この国の踏ん張りどころだ。絶対に負けない!


世界がひとつになるまで

2011年03月13日 | 日常あれこれ

かれこれ6~7年前になるだろうか。「ロミオ&ジュリエット」の大楽は仙台だった。チケットがだぶってとれてしまい、ファンサイトの掲示板に掲示させてもらったろころ、仙台在住のお嬢さんが引き取ってくれた。当日、仙台駅で待ち合わせた彼女は目が大きくてとても可憐な人だった。チケットと東京駅で買ったクッキーを気持ちばかりとお渡しした。公演終了後、彼女からメールが来て「素晴らしかったね」と感動を分かち合ったものだ。

その後、しばらくして、「ムサシ」初演のチケットが取れないかと問い合わせがあった。平日でもOKとのこと。ピアの先行でたまたま取れたので勤務先に送付させてもらった。その時の住所が、亘理町だったことを思い出した。ニュースによると甚大な津波被害がでているところだ。大丈夫だろうか。メールを送ってみたが返事がない。電話が混戦しているからだろうけど心配だ。

無事に逃げていて欲しい。もしかしたら、出張とかに行っているかもしれないし、そういえば、あれから異動になっているかもしれない。とにかく生きていて欲しい。

世界各国からも続々、救助隊が来ている模様だ。こんな時だけど、こんなことがないとわからないのがいけないのだけど、今、まさに世界がひとつになる時なのだ。全ての力が合わされば、自然の力にも立ち向かえる。希望を捨てずに頑張らなくちゃね。



心に残るつぶやき
世界から届いた日本への祈り


いまだかつてなかった事

2011年03月12日 | 日常あれこれ

昨日、無事に卒園式が終わり、ほっとした気分だ。いつも通り、子どもたちは元気に登園してくる。良いお天気だから園庭で遊んだ。空を見上げると、とんびが一羽、ゆるやかに輪を描いて飛んでいる。「春だなあ」と思った。

給食を食べて、昼寝になる。卒園式や外遊びで疲れたのか、いつもより寝付きが早い。保育室がしばし静かになる。2時30分になり順次、子どもたちが起き出してくる。週末だからシーツやパジャマ袋を持ちかえる日だ。寝ている子どもを起こして、ベッドを片付け、机を出しておやつの準備をする。いつものごとく…、寝起きが悪い子は着替えずにぼうっとしている。そんな子に声をかけて着替えさえていたら、雑巾を洗いにいっていた保育士が「地震、地震」と保育室に飛び込んできた。

「えっ?」と上を見ると、電線やライトがゆさゆさゆれている。大急ぎで寝ぼけ眼の子どもたちを全員、机の中に入れた。揺れはどんどん起きくなる。耐震構造の保育園はまるで海の上の小舟のように揺れている。しっかり机の足を持って子どもたちを待機させる。しかし揺れている時間が長い。治まる気配がない。もうかれこれ10分くらい揺れている。いまだかつてこんなことはなかった。これは、相当大きな地震に違いない。そんな中で子どもは無邪気なもので、机の下が飽きてきて友達にちょっかいを出す。寝ぼけ眼だった子は揺りかごに揺られるように床につっぷして寝ている。保育士はひきつっている。とにかく、早くおさまって、これ以上揺れが大きくならないでと祈った。

少し揺れが小さくなり、このまま園内待機という指示が出た。とりあえず、着替え途中の子を着替えさせて上履きを履かせる。と、再び大きな揺れが襲ってくる。机の中に出たり入ったりの繰り返し。保護者からの安否確認の問い合わせや、市からの連絡や電話がひっきりなしになる。迎えに来た保護者やラジオからぼちぼちと情報が入り始め、改めて大災害発生を知る。大津波警報がでてサイレンが鳴り響く。緊急事態だ!とにかく子どもたちはクラスごとにまとめ、お迎えが来るごとに人数確認をする。合間に急いでおやつを食べさせた。

今日は、このまま保育園かなあと思ったが、お迎えのめどが立ち子どもも減ってきたので、いつも通り上がっていいとのこと。でも、電車はどこも動いていない。歩いて帰る人、迎えを頼む人と皆、家までの足を手配している。私は、バスが動いていたので、3本乗りつぎ、2時間以上かかって家にたどりついた。

改めて、ニュースを見ると、想定外のことが起こって日本列島が大変なことになっていた。余震かと思った地震は違う震源のものだったし、明け方には甲信越地方が揺れた。1~2日のうちに3回も大地震が起こるなって今までなかった。あちらこちらが連動しているのが不気味だ。次は相模湾かもしれない。これが自然の力なのだ。何かに怒っているようだ…。津波は全てを呑み込んでしまった。誰が想像しただろう。こんなことが、こんな穏やかな春の日に起こるなんて。どうか、揺れが早くおさまって一人でも多くの人の命が救われますように。

今は、祈ることしかできない。


目がかゆい~っ!!

2011年03月06日 | 日常あれこれ

本日、昼の花粉情報によると神奈川東部は極めて多い飛散量で、m3中、1845個だって~
うう、目の前に花粉の粒がちらばっているのね。案の定、目がかゆくてたまらん。一日4回の点眼薬をさしているが全然、効かなかった。今年は、一体、何個まで上昇するんだろう。アイコンシェルの情報が楽しみだわ~。(←逆切れ

花粉降りしきる中、横浜まで上級救急講習へ行ってきた。一日がかりだったがお陰で防災センターに缶詰で助かった。周りの人も花粉に反応してぐしゅぐしゅやっていたが、屋外よりはましだ。今日が仕事じゃなくて良かった~。

心肺蘇生法は初級と同じだったが、加えて小児の救急法、三角巾の使い方、搬送法、その他の応急処置などの講義や実技があった。盛りだくさんで時間があっという間に過ぎていった。結構動いて汗もかいたし、楽しかった~。

じゃじゃじゃ~ん、こちらが修了証だよ~ん。



初級はシルバーだがこちらはゴールドにキラキラ~なのだ。裏には再受講記録欄がついている。要は継続が大事ってことね。
これで安心せずに定期的に受講してかなければ…。

気がつけば…、髪の毛がかなりやばいことになっている。掻き揚げると、根元が白い。トップもプチ富士山状態。いつも行く美容院は予定が合わず予約がとれなかった。今週は「卒園式」があるのだ。曲りなりも保護者の方を招いてのお祝の席に、あまりボサバサで白髪丸出しなのも恥ずかしい。で、帰り道、ダイヤモンド地下街をさまよっていて見つけた美容院に飛び込んだ。「待ち時間0」って看板が出ていたんだもん。客層も、美容師さんも何故か年配の方ばかり~。イケメンのチャラ男くんがいるよりなんか落ち着く。“オカマ”(パーマを掛ける時かぶるやつ)もあって昔懐かしい雰囲気なのだ。

「何かご要望はありますか?」と聞かれ、「はい、若く見えるようにして下さい」と答えている私…。そこは、さすが熟練の美容師さん、カットが上手でカラーもトリートメントも丁寧にやってくれた~。色目も春らしくピンクベージュだって~オホホ。お話しているうちに、実は近くに住んでいることが判明。ジモティな話題で盛り上がった。去年あたりから、人との縁を感じることが多いな。職場も横浜になるから、しばらくこちらにお世話になろうかなあ。