くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ヴェニスの商人~東京千秋楽~

2007年09月30日 | 藤原竜也
恐るべしシェイクスピア。400年の時を経ても、心を打つ言葉の数々…。

“どんな鈍感な人も、堅物も、乱暴者も音楽を聴いているときは、心が改まる。音楽を聴く耳を持たない人、あるいはすてきな和音に心動かされない人は、謀反、陰謀、略奪に向いている。”

”いいものは必ず周りと調和がとれているものね。日中に聞くより、ずっとすてきに聞こえるわ。”

そう、どんなに忙しくても、嫌なことがあっても、悲しくても、美しい音楽に心動かされないようなゆとりのない心にはなりたくないわ。人間、ひとりじゃ生きていけないんだもの。音楽同様、人と人の和って大切なのよね。

“なるほど、外見は内実を写しはしない―。
世間はいつも見せかけに騙される―。
法廷では、どんな穢れて腐れきった訴えでも、品のよい声で味付けされると、罪悪がぼやけて見えてこない。宗教でも、どんなおぞましい間違いをしても、まじめな顔で祝福をし、説教をしてそれを認めれば、美しい飾りで忌まわしさを隠してしまう。”

こ狡い、バッサーニオが確信を語る。真実を見極めることの難しさと大切さを。なのに、シャイロックは、ユダヤ人として、モロッコ大公は有色人種として、アラゴン大公は老人として、差別される。とっても複雑な戯曲なんだな、ヴェニスの商人って。

主役陣、脇役陣を含めて実力者ぞろいのこの舞台、チームワークも抜群で秀逸な作品になったと思う。これだけの出演陣ならきっと世界にもひけをとらないだろう。

さて、千秋楽といえば、カテコで~す。
3回目くらいから紙ふぶきがちらちら~。それが途中からドッサドッサ降ってきた。そのうち紙テープも降ってきたと思ったら、ロビーで演奏している楽隊が登場。竜也くんが市村さんを促すと、市村さんが一瞬、踊りだす~。もっと踊って~。西岡パパは「これから藤原さんが一曲歌います」とか「英語であいさつ」とか竜也くんを担ぎ出す。さすが、TVのバラエティでも活躍されてるから、振るのが上手い。市村さんからも「バシッと決めてくださいよ~」なんて言われ、竜也くんは苦笑い。で、「これから大阪、兵庫、あ、兵庫ですか、もありますので、バッチリやりますんで…」なんてしどろもどろの挨拶。こういうの苦手みたいね。みんな盛り上がっているのにいまいちクールでそそくさと引っ込みたがっていた。市村さんや西岡さんを見習ってサービス精神ももう少し、身につけて欲しいわ~。

まだまだ、進化しそうで、来週の兵庫大楽も楽しみ~。


バトルロワイヤル

2007年09月30日 | 藤原竜也
めぐるめぐる、ネットの噂…。竜也くんの髭がなくなって、噂の映画もなくなったらしい。まだ、発表前だからほとんど公にならず、真相は闇の中。でも、いい企画が変更または中止になるのって、芸能界に限らずあることだよなあ。携わっていた当事者たちはやりきれない思いもあるだろうけど、世の中、複雑怪奇なのよね。どんな時も、当たり前のことを当たり前に考えられるように、頭だけはニュートラルな状態でいたいと思うけどなかなか難しい。「どうしてそんなことになっちゃうの?」って思うことが実に多いことか…。

そんな映画話のせいもあって、久しぶりにバトルロワイヤルを観たくなった。殺人シーンなどが物議をかもし出し、R15指定になった話題作。当時は観にいかなかったんだけど、映画好きな友人が「あれは、絶対、若い人にも見せるべきだっ!」と言っていたのを思い出す。

今、観ても、かなり衝撃作だよな。人間の理性と本性、10代特有の感性と残酷性。

“最期にええ友だちが出来てよかった”

殺し合いの果てに生まれた友情。どうしてこんな遠回りをしなきゃいけないのか。人間として大切なことを見失ってしまうのか。みんな、生きていたいのに。ミャンマーで日本人カメラマンを至近距離から銃撃した兵士がシンクロする。歪んだ正義にかきたてられ暴走していく。彼は、現実を伝えようとカメラを回していただけなんだよ。年老いた両親が日本にいたんだよ。人間って、結構、簡単に狂ってしまうものなんだな。悲しいな。

18歳(撮影当時は17歳?)の竜也くんは、やっぱり若くて、苦悩する演技が上手い。柴崎コウさんやエレンディラの美波さんも出ていたのね。なによりも、深作監督の迫力あるアクションシーンと映像が際だっている。これは、世界に通用する名作だってことが今さらながらわかったよ。

さて、雨の日曜日。「ヴェニスの商人」東京千秋楽を見届けに行こう。




バトル・ロワイアル

東映ビデオ

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最後の夏日

2007年09月29日 | 日常あれこれ
田んぼの稲刈りが始まり、刈られた稲が規則正しい三角に束ねられていく。日々、変わっていった田んぼの風景も、収穫の季節が終わると、また半月前の姿に戻っていくんだな。

かんかん照りで30度を超える夏日のなか、運動会の総練習。子どもが参加するところは前日にほぼ終わっているから、今日は、その続きで保護者競技の段取りなどを確認する。保護者のかわりに職員が綱引きをやった。もちろん私も参加したけど今の職場はみ~んな、若いのよね。日ごろは清楚?なお嬢様たちの力にビックリおばさんは息切れしてしまったよ。なんてったって瞬発力が違う。でも、楽しかった。久々に燃えたよ

一夜明けて、急激に気温が下がり、なんだか寒いくらいだ。また風邪をひかないように気をつけなくっちゃね。よく眠れるようになると疲れも出てくるからね。と思ったら、おや?なんだか腰が痛いぞ。それに腕も…。早速、朝から綱引きの筋肉痛だ~筋肉痛のときは動けってエアロの先生に言われたな。さ、午後からジョギングエアロやって整体に行ってこようっと

ヴェニスの商人~私的お気に入り場面~

2007年09月25日 | 観劇
オープニング仮面を被って颯爽と現れる竜也君、特徴ある動き方ですぐわかっちゃう。

仮面をはずして「はあ~~」と深い溜息をつくアントーニオ…。

グラシアーノがバサーニオをぐるぐるだっこで回す。

ランスロットがバサーニオに思い切りはたかれる。

ランスロットの「おいジェシカ~」

デディベアを持ってジェシカとお別れするランロット、かわゆい。

市村&藤原&西岡の3ショット場面!
バサーニオの「親切なんじゃないか?」という突っ込み。

「そこだぞ、モロッコ!」(全然、そこじゃない)

アラゴンじいちゃん、銀の箱前の「ほ~カッカッカッカッ」笑い!

アントーニオの不幸を聞いて「なになに?不幸?」と元気になるシャイロック

鉛の箱の場面。歌も素敵。

ジェシカとロレンゾーの「こんな夜はごっこ」

ポーシャに指輪を取られるところと指輪がないのがばれるところ。

スケッチ画のようなエンディング
さびしげに去るアントーニオ

思いつくままに並べてみた。その他にも素敵なシーンがたくさんある。押し付けがましくないところがまた心地よかったりする。昨日は寺島さんのお父上が観劇されていた。最初はかみかみだったポーシャも、今は華麗な台詞回し。後半もメリハリがついてきてますますパワーアップ。さすが、しのぶ姉さん、底力があるもんだ。やっぱり、ポーシャ役が出来る女優さんってそういない気がする。

さて、どうでもいいことだけど、蜷川さん観劇情報がめずらしくないのよね。竜也くんの舞台なのに。観るのが嫌なのかなあなんて変に勘ぐってしまう。だって、日本でシェイクスピアを演出できる人で蜷川さんの右に出る人、いないものねえ。案外、意地とプライドがあるのかな。自分に対してこだわりを強く持つのも芸術家なのかもね。

十五夜だな…

2007年09月25日 | 日常あれこれ

空が高くなって空気が澄んできた。すっかり秋の気配だなあ。
今日は、十五夜。保育園の給食は月見うどん、おやつはみたらし団子。
給食室の先生もいろいろ行事にちなんだメニューを考えてくれているのだ。量的には少し、物足りなかったけどさ。

秋になると、突然、ポテチが食べたくなる。

        

チョコレートも食べたくなる。

  
        

ついでにコーヒーも飲みたくなって…

         

眠れなくなって後悔する…。

風流な虫の音を聞きながら目はらんらん!ひたすら、カロリーオーバーを後悔しつつ明日はエアロに行こうと決心する。

ヴェニスの商人を読み返しながら、竜也バサーニオを思い出し、ウハウハする。

運動会のことを思うと、どうしようかと思い悩む。

総じてお気楽な秋の夜長…。結構、そんな時間が好きだったりする。

 


復活

2007年09月23日 | 日常あれこれ
身毒丸じゃないよ~、私の体調。
風邪薬とリポDでなんとか復調。ちょっとだるかったんだけど、一か八かでエアロをやってみたらますます好転。いつもの2本を無事に完走できた。でも、足が痛いよ~。回るエアロの可愛い先生、今日で、最後だったんだあ。惜しいなあ。なんでこんないいイントラさん、押さえておかないよってフロントに文句を言っても始まらない。10月から来る新しいイントラさんに期待しよう。

明日は、またまたヴェニスで~す。2階席なんだけど、この舞台、2階の方が絶対いい。昨日は高円宮妃殿下が観劇された模様。竜也くんも会ったのかしら~。
ところで、またまた竜也くん凝りずに髭を伸ばしてる~。ぴあの記事は良いのだけど、写真は今一だわ~。ま、年齢的にも、もう脱アイドルよね。ビジュアルなんてどうでもいい、演技力で勝負!っちゅう気概は感じるし、あんたならそれでOKかもしれないけど、持って生まれた美貌も時には大切にしてよ。ご両親から頂いたもんだもの。まだまだ武器になるって。

身毒を受けたのは、やっぱり、アメリカ公演というのが大きかったのね。海外進出は明確な目標だね。絶対、実現させて欲しい。加えて、竜也くんにとって、身毒丸という作品は特別で、身毒とすでに一体化してるのね。それほどの役にめぐり合っちゃたんだね、しょっぱなから。大事にしている身毒を25歳なりにどう演じるのか私は結構、期待しているのよね。A席だけど楽も取れたし。どうやって、有給をとろうか、今から思案中~。


果物作り

2007年09月23日 | 保育園
もうすぐ、運動会。私が担当している3歳児って、身体的にも精神的にもまだ発達途上にあるから、何かを見せるというのが難しい。そこで…、その分、衣装や小道具で補ってあげなきゃいけないこともある。幼稚園だと、保護者が衣装作りをするところもあるそうだけど、保育園の保護者は仕事を持っているので、頼むことはめったにない。だから、保育士がせっせっと製作する。昔の保育現場っていろいろなものをよく作っていたな。天井飾り、窓飾り、壁面装飾に誕生表。季節が変わるごとに次はどういうのにするって製作に追われていた。最近は、まず子どもの保育が第一ということでだいぶ、緩和されたり簡略化しているけど、やはり行事となると作り物が増える。

久しぶりに、こんな果物を作って見た。親子競技で好きな果物を木にかけてもらおうかなあと思って。仕事を家に持ち込んじゃったよ。でも、保育園で大きな木を製作しなきゃいけないから間に合わなくなっちゃう。それに記録を書くより頭を使わず気楽にできるこういう仕事の方が好きだ。

この間、先輩と「若い頃のほうがよくいろんなものをよく作っていたよね」という話になった。思えば、あの頃は、作る物が多くてもなかなか保育園で作る時間なんかなかったよなあ。まず先輩より先に雑用で動かなきゃいけなかったし。だから、遅くまで残ったり、朝早く来たり、それでも出来なかったらせこせこ家に持ち帰って作っていたもんだ。誕生カードなんか凝りだすと大変なことになっちゃってさ。今は…、作る前にまずあるものを使うことを考える。何年か前のものを探したりする。やっぱり、守りに入っているというか、なるべく楽をしようと思っているかもしれないな。

今年は、異動である意味、今までがリセットされてしまったから、1年目の気分。作ればいいってもんじゃないけど、精一杯、自分も発揮していかなきゃならないわけで、ひとつひとつのことを大事にしていかなきゃって思う。

子どもたち、喜んでくれるかな?泣かないで、運動会に参加できるといいな。

お彼岸

2007年09月22日 | 日常あれこれ
♪おはぎがお嫁にいく時は
 あんこときなこで化粧して
 まあるいお盆に載せられて
 つい~たとことは応接間♪

その昔、小学校の先生が教えてくれた、友達賛歌の替え歌で歌う“おはぎの歌”。
保育園でもおやつにおはぎが出たので歌ってみた。子ども達は「なんじゃ、この変な歌は」という感じでポカーンとしてた。外国籍の子が多いから、お彼岸はあまり身近ではないのだ。だから、「夜の長さと昼の長さが一緒になる日だよ」と教えた方がわかりやすい。でも、手作りのおはぎはとてもおいしくてガツガツだべていたけど。

暑さ、寒さも彼岸までというけど、今週は暑かった。それなのに明け方は少し、ひんやりするから、なんとなく、喉が痛いよ。用心して風薬を一服飲んじゃった。やっぱり夏の疲れって出てくるものなのね。10月は運動会に兵庫遠征、箱根と続くから鋭気を養なっておかなければ…。

この季節になると、昔住んでいた家の近くにたくさんの彼岸花が咲いていた光景を思い出す。地表からにょっきり伸びた茎に花火を逆さまにしたような真っ赤な花は、なんか毒々しいなあと子どもながらに思ったものだ。

彼岸花の色は血の色で、死者の血を吸って咲いている…なんて、漫画かなんかで読んだ気がする。すっかりオカルトの世界だわ。

赤とんぼ、夕焼け、からすうり…、どうして秋は赤から始まるのだろう。

夏が戻る

2007年09月17日 | 日常あれこれ
あれ?朝から蒸し暑いなあ。猛暑がもどってきちゃったよ。でもさすがに風は涼しい。暑いんだけど、お盆の時とは違って、空が高いよ。いつの間にか、蝉が泣かなくなって、秋の虫の音が聞こえてくるし。

午前中、エアロに出て、がんがん走る いつも、働いている時間だから、結構、動けちゃった。楽しかったなあ。スポクラも休日営業で、午後はお気に入りのプログラムもなかったので、余力を残して1本で終わりにする。明日からまた仕事だしね。

帰り道、早々と、“ヴェニス大楽”に向かう新幹線のチケットを購入。どうせ、買わなきゃならないのなら、お金がなくならないうちにと思ってさ。持っていると何かと使っちゃう私だから。さて、これで一安心。

この秋は、兵庫遠征が一大イベントだと思っていたんだけど、ひょんなことから友だちと箱根へ行くことが決まった。2週続けて、大出費。これで、年内赤字は決定だわ~。ま、一生懸命働いているから、良しとしよう。人に迷惑かけているわけじゃないし。でも、去年は、竜也君、お芝居が3本に、映画もあったからなあ。それに比べたら、今年は“ヴェニス”が貴重な1本だもの。おっかけますよ、どこまでも~。

ハプニング

2007年09月16日 | 藤原竜也
14日の「ヴェニスの商人」で、アラゴンじいちゃんのズラがとれるという大ハプニングが起こった模様。すごいね、ネットって。こういう情報も瞬時に入ってくる。15日ソワレを観にいった私は、なぜか、アラゴンじいちゃんの場面でドキドキ~。また、とれちゃったらどうしようって。そうしたら、倒れたじいちゃんを起こすお付の人が何気にお祈りポーズしてたよ。わあ、この主従の関係、感動的だわ~。お祈りがきいて、今回は外れなかったし。良かった、良かった!

ところが、2幕になって…、裁判官に扮したポーシャがバサーニオの指輪を欲しがり、グラッシャーノが届けた場面で、指輪が舞台下へ落っこちてしまった。「あっ!」と一瞬、素になる寺島ポーシャ。機転を利かせた小林グラッシャーノが「ちょっと待っててくださいね」と舞台下の指輪を拾い上げる。思わず、「良かったわ~」といアドリブをかます寺島ポーシャが面白かった。

これで終わりかと思いきや、ラスト、ポーシャへの言い訳で地団駄を踏んだ、バサーニオから、カシャンと何かが落っこちた。カフスボタンかと思ったけど、どうも胸につけていたポーシャの肖像みたい。これはやばいっとすかさず拾い上げていたもの。その前の裁判の場面でも手袋を投げ捨てちゃったバサーニオ。でも、この手袋、この後、ないと困る。役人役の人が拾って持っていたけど、いつ渡すんだろうってやきもきしちゃった。結果、後方へ下がりながら、ちゃんと渡していたけど。

お芝居と現実の世界が交差するハプニング。小道具ひとつでも芝居の流れを変えかねないものね。そんなハプニングの処理も芝居の流れのひとつとして処理していく俳優さんて、やっぱり頭の回転がよくないと出来ないわね。