くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

沖田総司伝私記

2007年05月05日 | 新選組
新選組同好会「碧血碑」を率いる、菊地明さんが本を出した。歴史読本に連載されたものがついに単行本にまとまったのだ。題名もずばり「沖田総司伝私記」!

わが青春の沖田くん。しっかりアマゾンで初版本を手に入れたぞ。解明された謎はあるのだろうか。これからじっくり読んでみようっと。

光縁寺

2006年09月23日 | 新選組
壬生寺近くにある小さなお寺。新選組隊士のお墓参りが出来る。

寺の隅の一画にひっそりたたずむ隊士の墓。
このお寺の住職さんと山南敬介は生前、親交があった。山南の紹介で切腹した隊士達がこの寺に葬られたそうだ。激動の時代である。住職は葬式を出せない困窮した人達が寺門前に死体を放置していったのを、分け隔てなく弔ってあげた。温厚な山南さんらしい人脈だなあ。

その山南さん本人がまさか切腹してここに弔われることになるとは。どこかでボタンを掛け違えちゃったような気がするんだよな。あの時代じゃなかったらどうにかなっていたんじゃないかって。盲目的に突っ走っていく新選組に対して、危機感や疑問を感じた山南さんは、無意識の中で時代の流れを感じていたのかもしれない。そして明らかにその流れに逆行していく新選組の末路も。自ら身を引き、潔く死を選んだ山南さんに、新選組や試衛館に対する深い思いを感じる。一途で純粋な青年だったのだろうな。

沖田氏縁者という女性のお墓もある。誰の墓だか、沖田総司とどのような関係だった人なのかわからない。この墓がある故に、後世、沖田総司は医者の娘と恋をしていたなんていう話が生まれてくる。彼女はどうして命を落としたのだろう。沖田総司伝説は尽きることがない。

幕末から100年。今の京都を見たら、みんなどう思うのかなあ。諸行無常だなあ。

壬生寺

2006年09月23日 | 新選組
菊のかおりに 葵が枯れる
枯れて散る散る 風の中
変わる時勢に 背中を向けて
新撰組よ 何処へ行く

広いお寺の境内に、保育園があった。
沖田総司がここでよく子どもと遊んでいたという逸話が新選組始末記の中に残っている。

『ああ、新撰組』の歌碑と『近藤勇之像』を観る。
近藤さん、35歳前後にしては落ち着いてないかい?やっぱり人を束ねていく人ってそれなりのオーラがあるのね。

でもこの顔、どこかで見たことある。「ほら、あのお笑いの人、誰だっけ」と友人と盛り上がる。同じ顔が浮かんでいるのに、名前が思い出せない。「ほら、ほら…あの人」……………

しばらくたってから思い出した!
近藤勇ってトミーズの雅さんに似てないかい?

前川邸

2006年09月23日 | 新選組
池田屋前後の血なまぐさい事件に多く関係している壬生屯所跡。絶頂期を迎えると共に内部抗争も始まっていく。

“人が増えればそれだけ問題も多くなるってことですよ”って三谷さんが大河ドラマで沖田にこんな台詞を言わせていたよな。これっていつの世でもどこの国でも同じこと。

迷い悩みながら、大義名分をつけて、あらぬ方向へ突っ走ってしまうことってよくある。その時は、それが正しいって信じてる。信じなきゃ進めない。もしかしたら間違っていたかもと思っても振り返る暇さえなかった。だって時代そのものに追いたてられていたから。そう考えると切ないなあ。

売店でTシャツを購入。大河ドラマのキャストの皆さんのサイズ表があって、すっかりミーハー気分。でも竜也くんの名前がないっ。「藤原くんは~?」って騒いでいたら、お店の人が「お会いできなかったんです」って答えてくれた。ハムレットで忙しかった頃かなあ。

余談だが、この日、チャーターしたタクシーの運転士さん。名前のところに「古高○○」って書いてある。一瞬、どきっとした。「今日は、どちらの方をまわりますか」と聞かれ「苔寺と、ちょっと新選組を…」と答えると、「はあ、それじゃあ、私は敵方の方です」とおっしゃる。やはり古高俊太郎さんの子孫の方だったのだ。不思議な偶然に驚いた。史跡をまわっていただきながら、ちと気が引けた。俊太郎氏が新選組に捉えられ拷問を受けたという前川邸の近くにはあまり行きたくないと…。「気持ちはわかるが、あんた、仕事でしょ」とも思っちゃったけど、もし自分がそうだったとしたら確かに複雑かも。運転士さん、前川邸から少し離れたところで、待っていてくださった。


しょっぱなから、衝撃的な人に出会ってしまい、いささか興奮した。


八木邸

2006年09月23日 | 新選組
大河ドラマの影響で、八木さんというと伊東四郎さんが浮かんでしまう。あのちょっと天然で奥さんの尻に敷かれているキャラ、好きだったなあ。殺伐としていなくて。

壬生浪士組から新選組へ、近藤一派は芹沢一派を一掃して地盤を築いていく。この八木邸にはたくさんの浪士達が居候をしていた。それなのに入ってみたらさほど広くない。ここにむさくるしい男たちが右往左往していたなんて、さぞかし家人は迷惑だったに違いない。

芹沢一派が夜襲された部屋も天井が低くて狭い。昔のことだから電気もない。これでよくとどめが刺せたものだ。鴨居の刀傷はこの時のものかどうかわからないそうだ。大河ドラマでは瓢箪につまづいた鴨だったが、実際は部屋の入口にあった台につまづいたらしい。

松平容保候の信頼を得た新選組はここから一気に歴史の表舞台へと踊りだし駆け抜けていく。実質、5年間。たった5年の間に、閃いて散っていく。彼らにとって一日一日が闘いだったのかも。その中で八木邸での日々は、希望に燃えた若者たちが一番、活き活きと過ごせた時なのだろう。

新選組をめぐる

2006年09月22日 | 新選組
私が新選組ファンなのを知っている友達は、至るところに史跡めぐりを入れてくれた。実は、京都の史跡を訪ねるのは初めて!感動した!

まず、始めに不動堂村屯所跡に立ち寄る。新選組、最後の屯所。ここから、一気に京を追われ、転落の道を辿る。勇の言葉が虚しい。勇は勇なりの正義があり貫こうとしていたのに、わずか1年後に斬首されて三条河原に首を晒されることになろうとは。激動の時代だなあ。

新選組!! ~土方歳三最期の一日~

2006年01月09日 | 新選組
なるほど…、こうなるのかあ…とこの作品をどこか、醒めて観てしまった自分がいる。それほど、“燃えよ剣”の印象が私には強いのかも。でも、決してつまらなかったわけじゃない。これはこれで納得できたし、感動した。三谷さんは土方ファンの間で定着している“燃えよ剣”のイメージを変えようとした。死に場所を求めていたのではない歳三。馬上で撃たれ、落馬してもなおかつ闘う歳三。

バカでロマンチな近藤さんを日本一の武士にしようとし、最期はこれまたロマンチの榎本さんの蝦夷地開拓願望にかけようとする。そんな歳三自身もロマンチだって榎本さんに言われ、馬に乗って走り去っていく…。実にカッコイイ。三谷さん、あなたこそ、誰よりもロマンチですよ。

人間の命ってあっけなくて儚い時もあるんだけど、死を意識した時に燃え上がる生へのエネルギーって凄い気がする。みっともなくあがいてみても生へ執着する姿こそ人間だ。わずかでも希望という導火線に火がつけば、それはたちまち燃え上がる。

榎本さんも大鳥さんも、そして土方も、本気で諦めなかった瞬間があったはず。でもそれはあまりにもあっけなく崩れ去ってしまったけど。時代の大きなうねりに抗うことは出来なかった。まるで想像の動物の“鵺”のようだ。一番強いと思ったものは幻だった。

地味に静かに完結していった「大河新選組!」はファンやスタッフの想い入れが深く感じられる佳作だ。心から惜しみない拍手と感謝を送り続けたい。

山本土方は伝説になった。彼は土方でこそ輝く。それはドラマでも舞台でも司会でもなかったような“輝き”だった。

20年待たされた大河新選組。また20年でも待ちますとも。こうやって若い世代に語り継がれていく誠一文字。またいつの日か…。

NHKをつけていたら・・・

2005年11月11日 | 新選組
新選組続編のお知らせです。ファンの要望を受け入れて製作したって。スタジオに五稜郭のセットも組んだって。なかなか大掛かりだなあ。力入ってるじゃん。なんてったって土方の死=新選組完結だもんね。耕史くんの後に三谷氏も出てきてコメントしてる~。

「お正月の最高のプレゼントになるはずです」

なぬ?? 最高って、あなた、これだけが最高じゃないでしょ。ホントは。古畑もあるでしょ。映画も舞台もあるでしょ。「お正月の“NHK”での最高のプレゼント」にしといてよ。

で、話題になっているのが古畑の放送日。竜也くん登場の第1話が組!続編と被るそうな。え~~~っ。そんなあ。プレゼントはたくさんもらいたいもんです。たとえ、続編の竜也クンの出番がちょろっとでも、放送日、もしくは放送時間はずらしてよ~。

総司炎のごとく

2005年10月02日 | 新選組
久々に新選組本を読んだ。「碧血碑」の発送飲み会に15年ぶりに参加してから、新選組熱が上がり気味~。

この本の作者、秋山香乃さんは、私と同世代。(私の方がちと年上だが…。)プロフィールに短大卒業後、司馬遼太郎を研究ってある。ってことは入口は私と同じ「燃えよ剣」?なんか一気に身近に感じてしまう。

彼女の描く総司も人間臭い。大河総司に近いかも。土方との関係も似ている。勇はちょっとおやじだが、お互いの師弟関係における愛情の深さが感じられる。養子周平へ天然理心流の流儀を伝えていこうとする使命感。それに対する周平の総司への嫉妬なんかもうなづける。お互い看病しあう平助との友情もいい。平助の生育歴やひととなりなんかもよく描かれているので平助の潔さが際立つ。油小路の決闘におもむく前に、平助がまだ見ぬ父へ「逆縁をお許しください。」と書き残したものを、平助の死後、発見する総司。平助の孤独を知って涙する。なんでこんな花の無い時期に死んだんだって…。

これは「土方」ではなく「とし」へ書いたと言って、山南さんが総司にたくした最後の手紙。総司への手紙には当たり障りのないことしか書いてないのに、「とし」への手紙に中には「そろそろ養生するように言ってやってくれ。」みたいなことが書かれている。病気のことをわざと触れないでいながらも、総司の身を心配する山南さんの優しさが伝わってくる。そんな山南の気持ちを総司もまた受け入れて介錯を務める。“何も言わない間柄が一番深いんだ…”って大河沖田も言ってたっけ。お互いを理解しあう深い友情に目頭が熱くなった。

剣士として成長しながら、自分の運命をも受け入れていく青年沖田総司。思わず、藤原総司の姿がだぶる。どきどきわくわくしながら一気に読み終えた。剣士として自決をえらばず、病気で見苦しい体になっても最後の最後まで命を燃焼させてみることに生きることの価値を見出す姿がいじらしい。最後の瞬間に向けて必死に端座しようとするところは、草刈沖田の「畳の上では死ねない…」という叫びを思い出した。

ページ数の問題なのか油小路以降、話が急展開して江戸まできてしまうのが残念。
源さんや山崎の死についてももう少し、書いて欲しかったなあ…。

新選組を書く作家の中にも、新たな世代が生まれてきているんだなあ。こういう人たちによって新たに新選組ファンが生まれていく。若い人へと受け継がれていく。新選組の魅力ってやっぱり自分が信じるもののために精一杯生きてるっていう青春群像なんだと思う。何でもいい。一生懸命になれるものが欲しい。一生懸命な姿ってかっこいいんだよ。それは、どの時代にも、どの世代にも共感できること。

最後に一言。新選組は不滅です!

新選組!! 続編情報

2005年09月23日 | 新選組
NHKの方に詳しい情報が出ましたねっ!

配役が決定!

「新選組!!~土方歳三 最期の一日」の配役が、以下の通り決定いたしまたまた続報が入りましたら、その都度お伝えいたします。

 【土方歳三】…山本耕史さん

 【榎本武揚】…片岡愛之助さん

 【島田魁】…照英さん

 【尾関雅次郎】…熊面鯉さん

 【相馬主計】…小橋賢児さん

 【蟻通勘吾】…山崎樹範さん

 【山野八十八】…鳥羽潤さん

 【市村鉄之助】…池松壮亮さん

 【永井尚志】…佐藤B作さん


 【回想シーンで登場】

 【沖田総司】…藤原竜也さん

 【藤堂平助】…中村勘太郎さん

 【原田左之助】…山本太郎さん

 【永倉新八】…山口智充さん

 【山南敬助】…堺雅人さん

 【井上源三郎】…小林隆さん

 【斎藤一】…オダギリジョーさん

 【松平容保】…筒井道隆さん

 【近藤勇】…香取慎吾さん

回想シーンでみんな大集合なんだあ。1シーンだけでも嬉しいなっ。吉弥さんのブログによると20日に集合かかったみたいですね。副長の。平成版、『組!』の絆は予想以上に強いようで…。出演者のみなさん、良い作品に出会えてよかったね。これも『新選組』のお陰です。それにしても竜也クン、天保の合間に収録したんだあ。スゴイ!

↓山崎こと吉弥さんのページ
http://www.kichiya.net/blog/index.html