「いいかあ、たった2キロだ、2キロなんだ~!」
青年は叫ぶ!
そう、たった2キロ…だけど、とてつもなく大きく重たい2キロでもある。
蜷川幸雄率いる「ゴールドシアター」公演が、故郷さい芸を出て、にしすがも創造舎という元中学校を改装したところで再演された。昨年、さい芸で観たときも、戯曲が抽象的で難しいなあと思ったが、どこか心に響いてくるものがあったのでリピートした。
無気力に並ぶ若者の行列の前に現れるかつて若者だった者の行列。彼らは、砂袋を背負い、必死に歩きはじめる。リーダーの号令に背くことなく。
命の継承、生きる力
演劇が訴えるもの、演劇の大テーマ、そんなものを漠然と感じた。
「想い出は語るものではない、つくるもんだ」
だけど、想い出は彼らの歴史だ。近代日本を背負ってきたという道のりだ。機関銃を乱射されても、笑いながら立ちあがり、砂袋を背負って進む老人たちの体は傷だらけなのだ。生きることは傷つくこと。無数の傷をかかえながらも突き進んでいく。
やっぱり涙が出た。私は、何に、涙したんだろう。老いと闘い必死に生きるゴールドシアターの奮闘とこの戯曲は不思議なほどマッチしている。彼らの芝居や動きは1年前よりも確実に進化しているのだ。人間の力ってすごいなあと素直に思って感動した。人間、確実に老いていく。でも老いることは怖くないのだ、年輪を重ねることは素晴らしいことなのだということを示された気がしてとても清々しい気分になれた。
初めて訪れる、西巣鴨、地図を片手に、開演ギリギリにすべりこんだ。自由席だから一番後ろの席になる。そしたら、間後ろに蜷川さんが…。イギリスから帰国して休む間もなくいらしたんだね。でも、とてもお元気そう。いつもの黒一色の服のインナーと靴ひもに効き色として赤を入れてらした。ゴールドシアターの時はとてもうれしそうなのは気のせいかな。来週はムサシの方にも現れることだろう。
青年は叫ぶ!
そう、たった2キロ…だけど、とてつもなく大きく重たい2キロでもある。
蜷川幸雄率いる「ゴールドシアター」公演が、故郷さい芸を出て、にしすがも創造舎という元中学校を改装したところで再演された。昨年、さい芸で観たときも、戯曲が抽象的で難しいなあと思ったが、どこか心に響いてくるものがあったのでリピートした。
無気力に並ぶ若者の行列の前に現れるかつて若者だった者の行列。彼らは、砂袋を背負い、必死に歩きはじめる。リーダーの号令に背くことなく。
命の継承、生きる力
演劇が訴えるもの、演劇の大テーマ、そんなものを漠然と感じた。
「想い出は語るものではない、つくるもんだ」
だけど、想い出は彼らの歴史だ。近代日本を背負ってきたという道のりだ。機関銃を乱射されても、笑いながら立ちあがり、砂袋を背負って進む老人たちの体は傷だらけなのだ。生きることは傷つくこと。無数の傷をかかえながらも突き進んでいく。
やっぱり涙が出た。私は、何に、涙したんだろう。老いと闘い必死に生きるゴールドシアターの奮闘とこの戯曲は不思議なほどマッチしている。彼らの芝居や動きは1年前よりも確実に進化しているのだ。人間の力ってすごいなあと素直に思って感動した。人間、確実に老いていく。でも老いることは怖くないのだ、年輪を重ねることは素晴らしいことなのだということを示された気がしてとても清々しい気分になれた。
初めて訪れる、西巣鴨、地図を片手に、開演ギリギリにすべりこんだ。自由席だから一番後ろの席になる。そしたら、間後ろに蜷川さんが…。イギリスから帰国して休む間もなくいらしたんだね。でも、とてもお元気そう。いつもの黒一色の服のインナーと靴ひもに効き色として赤を入れてらした。ゴールドシアターの時はとてもうれしそうなのは気のせいかな。来週はムサシの方にも現れることだろう。