くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ステップ&エアロ

2006年02月26日 | スポーツクラブ
ホームのスポクラでイベントがあった。ステップとエアロの組み合わせのエクササイズで75分間! 間にエアロが入るから上級ステップとかよりは軽いかなと思って申し込んだ。スタジオに入るとずらっと平行に並んでいるステップ台。先生から「ステップはそんなに難しくありません。中級程度かなあ。5ブロックありますので動いていきましょう」というお言葉。

イベントを担当した先生の中級ステップにいつも出ているが、初めから終わりまでみっちり動くのでなかなかきつい。加えて、先生は元モデルさん。美人でなおかつ足が長い。動きがダイナミックなのだ。それにどうやってエアロが入ってくるんだろう…。

音楽が鳴り、いきなりコンビネーションを組んでいく。難しくないといったわりには、結構、難しい。ピッチも早い。私の後ろの年配のおじさんはもうあたふたしているよ。75分間、大丈夫かなあ。

1ブロックが終わると2ブロック目はエアロのパートに。ここで一休みと思いきや、そうはいかない。たたみかけるように3ブロックはいきなりオーバーシャッセでステップ台を乗り越える。その後はくるくるまわってボックスステップでもどってくるのだが、足が短い私にはかなりきつい。4ブロックは再びエアロと思ったらすぐに5ブロックに突入!頭からマンボーのストラグル(ステップ台をまたぐ動き)、続いてリバースにチャチャチャとわけがわからない~。ここまで終わると左から、次は後ろを向いて、最期は、輪唱でと時間ぎりぎりまで休むことなく動かされた。おかげで、汗びっしょりだ。でも、慣れてコリオがわかってくるとなかなか楽しいじゃん。脳内アドレナリンも出てきてのりのりで終了!

さすがに今日は、この1本でやめといた。夕食のビールのうまかったこと。それにしても…、イベント代金を払ったのになんのおみやげもなかったなあ。前はヴァームとかもらえたのに。スポクラも経費削減かなあ。ちょっと淋しかった…。

ひとりっこ

2006年02月26日 | 日常あれこれ
フィギアスケートの荒川静香さんが、もたらした今季五輪、待望のメダル。それも特上のゴールドメダルに日本中が湧きかえっている。今回、彼女はそれほど注目されていなかったし、本人も欲がなかったという。人間誰しも欲を出すといいことがないものだ。無欲こそ最大の武器なのかもしれない。

派手な技はないが、観るものをうっとりさせてしまう優雅なスケーティングに、紆余曲折を経てきた、大人の女ならでは円熟味が感じられる。といっても、彼女はまだ24歳。それなのに年齢以上に落ち着いているし、受け答えもしっかりしている。さすが、世界を舞台に修羅場を潜り抜けてきただけあって、精神的にも大人だなあ。

ところで、彼女はひとりっこらしい。「兄弟がいなかったから争うということがわからない。いつも自分との闘いだった」というような発言をTVで聞いた。実は、私もひとりっこ。なんとなくその気持ち、わかるなあ。「ひとりで淋しいでしょう」とよく言われたけど、ひとりっこは周りが思うほど淋しさを感じていない。生まれた時からひとりだから、ひとりが心地よかったりする。おやつも争って食べた経験がないから、食べられなかったらいいやって感じかなあ。結構、クールに周りをみているし、我関せずに、何でも進めちゃうところが特権と言えば特権だけど、悪く言えばやはりわがままなのだろう。

保育園で子ども達を見ていると、ひとりっこって育ち合いがないから、兄弟がいた方が断然いいと思う。お母さんたちにも、兄弟は必要ですよってよく話す。私の中には、どこかひとりっこ故の未熟性みたいなものがあり、それに後ろめたさを感じているからかもしれない。だけど、ひとりっこパワーも爆発すれば凄いことになるのだ~。

荒川選手おめでとう!ひとりっこバンザイ!

花粉記念日

2006年02月24日 | 保育園
もう何年前のことになるだろう。春めいてきた2月下旬のある日、子どもと園庭遊びをしていたら、突然、鼻の中に“チクチクッ”と何かが刺さった…。その瞬間からくしゃみが連発、鼻水も噴出した ついに、花粉症発症の時が来てしまったのだ。それまでは、毎年春になるとなみだ目になって鼻をぐずぐずしている同僚を見て、「気の毒だなあ」と思っていたのに、自分がいざなってみると、うっとおしいのなんのって。花粉と自分の鼻が科学反応を起こすと、頭は痛くなるし、目はかゆくなるし、こんなに大変だなんて思わなかった…

そんな季節が、今年もついに始まった。このうっとおしさにもだいぶ慣れてきたけど、忙しい時はやはり辛い。集中力が途切れて思考能力が低下してしまう。鬼ごっこをやる気もおこらなくなる。最近は子どもの中でも発症している子がいて、なみだ目で砂遊びをしていたりする。花が咲くと春を感じるものだが、これからは鼻がつまると春ってことになってしまうかもしれない

一つだけ後悔したことがある。花粉症発症直前に鼻毛を切ったのだ。だって、子どもから鼻毛チェックが入るんだもん。そんなにじろじろ見ないでよ~。鼻の穴がすっきりしてすーすーしたところに、花粉が飛び込んできた!しみじみ、バイキンの進入を防ぐために、鼻毛は必要だったんだって思った。それからは、「先生、鼻毛出てる~」って言われても、むやみに切るのはやめている。

今年は、去年より飛散量が少ないそうなので、少しは楽に過ごせることを期待している。


メープルメロンパン

2006年02月19日 | 日常あれこれ
さいたま芸術劇場がある埼京線与野本町駅。改札を出てすぐのところ、与野フーズというスーパーのパンやさんで売っているのがメープルメロンパン(写真左)。外がかりっとしていて中にメープルシロップが入ってます。焼きたてがおいしくてぺろっといけちゃいます。

今日も、帰りに買ってきちゃった。それで、食べちゃった。写真右はチーズフォンデュ。これもチーズ好きにはたまらなくおいしい。さい芸に行く度にメープルメロンパンを食べるのが恒例になった。次はタイタスだ…。

間違いの喜劇 千秋楽

2006年02月19日 | 観劇
やっぱり、蜷川さんの舞台は観ておかなくてはと、さいたま芸術劇場まで遠征してきた。主演は、蜷川さんに次世代を託されている若手の1人、小栗旬くんで、今回が初座長となる。

シェイクスピアって悲劇のイメージが強いけど喜劇もあるんだ~。(←シェイクスピアを知らない私…)初めから終わりまで、笑えるシーンの続出で楽しめた。あの難しい台詞で笑わせてしまう役者さんたちの力量にも驚いた。特に、高橋洋さんが光っていたなあ。蜷川さんの作品には必ずと言っていいほど出演している中堅役者であまり目立たないけど、脇をしっかりかためられる実力派。コミカルな役は彼にとっても新境地かも。

小栗くんもがんばっていたけど、持って生まれてきためぐまれた容姿にまだ実力が追いついていないかなあ。蜷川さんにしごかれたのは良い経験となったに違いない。タイタスも控えているし、これからどんどん伸びていって欲しいものだ。

本日は千秋楽。カーテンコールでリベラが流れてきた。滝の白糸やハムレットや
ロミジュリ大楽で流れていたからてっきり、竜也くんのテーマ曲だと思っていたんだけど、あれは蜷川さんのテーマ曲であったのね。それにしても、何度聞いてもいい曲だわ。

蜷川さんが55歳以上の劇団をつくるというちらしが入っていた。なんか凄そう。一日、4~5時間の稽古を週5日だって。ダンス、殺陣、発声の基本レッスンがあって月2万円だって。考えようによってはスポクラより安くてハードかも。いいなあ、どんな人達がオーディションで選ばれるんだろう。1年後には公演をするんだって。その公演にも興味津々だ。

アンナカレーニナ

2006年02月18日 | 観劇
一路ファンの同僚に誘われ,新作ミュージカル「アンナ・カレーニナ」を観にいった。場所はテアトル銀座。旧セゾン劇場だったところだ。仕事が早く終わり時間があったので、1丁目を目指し、てくてくと新橋駅から歩いてみた。道すがら、あるのは高級ブランドショップ。ヴィトン、グッチ、ブルガリ、プラダ…いずれのお店も入口には警備の人が立っていてそう気軽には入れない。ショーウィンドーをちらちら観るだけでおしまい。でも中にはお買い物をしている人がいるのよねぇ。やっぱり身なりも違って、品がある人達だわ~。今はやりの勝ち組なのか、元からの資産家なのかわからないけど、私にはつくづく縁のがない世界だということだけは確かだ。テアトル銀座は大通りをひたすらまっすぐ行き、1丁目になるあたりの交番の目の前にあったので、方向音痴の私も迷わずに到着できた。そんなに大きくなくてなかなか良い劇場だ。舞台がとても観やすいし、落ち着いた内装で椅子も座りやすい。

文豪トルストイは必ず「○○文庫の100冊」とかの中に登場する。昔、その中の2冊を読めという夏休みの宿題がよく出た記憶がある。アンナ・カレーニナは高校生の頃に読んだ。内容はあまり覚えていないのだが、私の中のアンナは気が強くて奔放な女性というイメージがあった。だけど一路真輝さん演じる、アンナはとても貞淑な妻であり、真面目に真剣に生きる静かな女だった。一生懸命、生きていたからこそ、年下の軍人との恋に悩み、罪悪感にさいなまれて破綻していく。母であることと女であることの葛藤が痛いくらい良くわかる。全ての女性が共感できるアンナ像がとても新鮮で良かった。

ミュージカルなんだけど、芝居の要素も強い。演出が小劇場系の鈴木裕美さんというのも斬新な挑戦だ。小劇場ならではの要素もたっぷり入っていて楽しめた。

以外に良かったのが真珠夫人・夫の葛山信吾さん。経歴を見てみるとあまり舞台経験はないようだけど、舞台映えするし歌も歌えている。彼は、絶対舞台向きだ。きっとこの先、いろいろな舞台で活躍してくれるだろう。

読売演劇賞、杉村春子賞受賞の井上芳雄くん。こういう役も出来るようになったんだなあと思ったけど、もうひとひねり欲しいかな…。他人の妻である女を強奪してしまう渥の強さがもっとあってもいい気がする。蜷川さんが言っていたような“ミルク臭さ”がまだあるんだよなあ。育ちの良さのせいなんだけどね。

エリザベートよりも私はこっちの方が好みだ。ストレートプレーに近いミュージカルで小劇場の香りする贅沢な舞台に、これは再演があるだろうなあと確信した。

口げんか

2006年02月16日 | 保育園
「みんな集まれ~」と言う声かけに敏感に反応する男の子たち。われ先に並ぼうと猛ダッシュをする。6歳にもなると物の前後左右や後先もわかってくる頃だ。女の子は至ってクールなのに、なぜが男の子の先頭争いは終わらない。

今日も、「トイレに行って…」と言ったとたん、3名の子がトイレのドアに突進。先に入った入らないで口論になっている 話は平行線で「オレが先だったのに、横から入ったじゃん」「入ってないもん」「入ったもん」「…入ってないよ」う~ん、これじゃあ拉致があかないなあ… どうも1人がドアを開けた瞬間、その隙間から2人が入り込もうとしたらしい。お互いにらみあって目をうるうるさせながらも一歩も引こうとしない。「だってオレが先に入ろうとしたのにさ、横から入ったじゃん」「入ってないっ」と話が再び振り出しに戻ってる~。そのうち、「俺が先だったのにドアのとこ押えて入ったもん、人のことも考えないでさ」「入ってない」「入ったもんっ」「人のこと考えないでさ」とやたら“人のこと”が出てくるようになったぞ。“人のこと”ってキミのことを考えて欲しかったんでしょっ。これは、きっと大人が言っていたのを聞きかじったに違いない。よし、ここで使ってやろうと「人のことも考えないで」を連発。聞いてる方は笑いを堪えるのに必死だった。

トイレのドアは広いのよ。全部あければ、3人くらいゆうゆう一緒に入れるのにちょっとあけたところで入ろうとしたのが間違いのもと。で、トイレというのは用を足すところでしょ。先でも後でもちゃんとおしっこしてくればいいはずなんだけどな。ま、さすがにいきなりパンチやキックをしなくなった分成長したけど、まだまだ先頭を取ることがとても重要なお年頃なのよね。一年生になる頃にはちょっと待てばどうでもないってことに気づいてくれるかなあ…。

戦国自衛隊

2006年02月12日 | 藤原竜也
このドラマ、私にはいまいちでした…。贅沢な駄作。キャストもCGもそれなりに迫力あったのになんか内容が、うすっぺら~。いつまで戦争ごっこしとるんじゃ~(秀秋風)って突っ込みたくなる。“歴史は俺たちに何をさせようとしているのか…”って言われても、結果、何も変らなかったじゃないの。

だから、竜也くんばかっり注目して観ちゃった。一見、五月人形のような鎧兜姿もなかなかハマっている。蜷川さんが「あの子の中には、何か古風なものがある…」なんてことを言ってらしたけど、時代劇に不思議としっくり合うんだよな。あのベテラン勢の中にいても引けをとらない存在感は「天保十二年のシェイクスピア」の時と同じだわ。小早川キャラも「天保」の“王次”からつながっている。乗馬シーンがたくさんあったのにもびっくり。本人曰く、内心はドキドキだったらしいけど、この先、乗馬は必要でしょっ。竜也くんにとっては意味あるお仕事だったのでは。

出番は少なかったけど、荻野目慶子さんの家康をたぶらかす笑顔が良かった。もう愛人役を極めてるよ。舞台で鍛えられている人って、舞台演技がくどいなんて批判もあるけど、何がきても大丈夫っていうような自信が感じられるよなあ。何をやるにも基礎が大事ってことかな。




百物語

2006年02月11日 | 観劇
百物語には「恐怖」というキーワードがある。私が昨日観た、第二十三夜は朱川湊人作「栞の恋」と夢枕獏作「陰陽師 龍笛ノ巻~首」の2作品だ。

栞の恋は昭和40年代初頭の懐かしさ漂う作品。古本屋に売っている1冊の本を介して出会う、男と女。女は見知らぬ君に恋をして本の栞に恋文を綴る。今だったら、メールで瞬時に書けてしまいそうなやりとりが、長い時間をかけて、一途な想いへと募っていく。なかなか言い出せないじれったさの中にある初々しさに昔、誰もが味わった初恋の苦い思い出が蘇る。しかし…彼女の恋は以外な幕切れをする。栞の君は彼女が憧れていた人ではなく終戦前、死地に赴く特攻隊員だったのだ。合間見える筈もない幻に恋をし続け、今年還暦を迎える女…。「恐怖」というよりは切なく淡い恋心に、そして悲しい女の性に心打たれる作品だった。

「首」は人気の陰陽師シリーズの一つ。3人の男性のやりとり、女の首、その首につけ狙われる男など、多彩の登場人物を演じわける加代子さん。台本を片手に軽快に動き回る姿はもはや活字を追っていない。朗読劇のようで朗読劇とはかけはなれた独特の表現にただただ驚くばかりだった。

公演が無事に終わり劇場から出るためにエレベーターを待つ。ところが、これだけたくさんの人がいるのに動いているエレベーターはった2台だけ9時30分終演だったから、遠くから来ている人は電車の時間も気になるところだろう。ひとつ下の階までいけば、他のエレベーターが動いているのでそこまで降ろしてくれてもよさそうなものだと、みんな不満に思いながらも我慢していたところ、一人の男性がぶち切れた。「もうこねえぞ~。あけろ~」という怒鳴り声。せっかくの素晴らしい公演も台無しだわ。でも、明らかに劇場側の配慮不足だ。良い劇場なんだから、もっとお客さんのことをいろいろ考えて欲しいものだ。シアター1010さん、4月の「ライフ・イン・ザ・シアター」の時までに、きちんと段取りをつけておいくださいよ~。

さて、本日、スポクラへ行ったら、いつも私の前で踊っているお姉さんから「昨日、千住にいたでしょっ」って唐突に言われて驚いた。彼女は私の5列前あたりにいたんだって。白石さんのファンで百物語は何回も観ているそうだ。まさか、いるなんて思わなかったって。そうだよねえ。長年、一緒のスタジオにいて顔見知りだった人が演劇ファンだったなんて。世間は広いようで狭いものだ。

舞台女優というもの

2006年02月11日 | 観劇
白石加代子さんの一人芝居、百物語を初見。簡単な舞台セットと照明のなかで、台本を片手に演じる朗読劇風な芝居だ。だけど、観ているうちに主人公の輪郭が生きてくる。登場人物同士のやりとりも感じられ、おのずと物語の世界に惹きこまれてしまう。いつもはたくさんの役者で埋められる舞台空間を加代子さんはたった一人で埋めてしまうのだ。

白石さんを知ったのは藤原竜也くんと共演した「身毒丸~ファイナル」のDVDだった。生白石さんを「天保十二年のシェイクスピア」で初めて観て、画面とは違った独特の存在感に驚いた。出てくるだけで、観客を釘付けにしてしまう。そんなに美人でもないし、スタイルがいいわけでもないし(失礼!)一見、スーパーで普通にお買い物をしていそうな感じなのに、舞台の上だと何かが違う。骨太でなんか土偶のような奇怪さもあり、反面、艶っぽさや可愛さもあって、これぞ舞台女優というような魔力が感じられる。

彼女の内面にある底知れぬエネルギーはどこから湧いてくるのだろう。プログラムに「天保」をやっていた頃は「義経」の撮影もあって、昼夜2本の舞台がはけた後、深夜2時から撮影、そして翌日、また昼公演というようなスケジュールもあったそうだ。とても還暦を過ぎているとは思えない。彼女も蜷川さんと同じで芝居の中でこそ、自身が開放されるタイプなのかもしれない。ただ、仕事だからというレベルでは、がんばれきれないような厳しさだ。そんな厳しさの中に身を置き続けているのに、彼女からはやつれとか疲れがみじんも感じられない。ますます円熟味を増しているような気がする。

私は加代子さんの凛として張りのある声が好きだ。意志の強さ、一途さがある。百物語は間もなく80本の大台に乗るそうだ。まさに彼女のライフワーク的舞台だ。機会があったら、進化し続ける加代子さんにまた会いに行きたいな。