くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

めでたい!

2013年05月31日 | 藤原竜也

ついにというかやっとというか、藤原竜也君ご結婚です!
小動物系の噂の彼女さんでしたね。実は数年前、某劇場でツーショットを見かけたんだよな。落ち着いた雰囲気の小顔の美人さんでした。10年目のけじめだって。ずいぶん、長かったのね。
仕事も乗ってきているし、年齢的にもちょうどいいしまさにグッドタイミングだね。
おめでとうございます。

尊敬している勘九郎さんも祝福してくれて良かったね。守るべきものが出来て、役者としての幅も広がっていくことでしょう。しっかりとした家庭を築いてくださいませ~。

ということは…、「木の上の軍隊」が独身最後の舞台になるのかしら?
あさっては大楽、無垢な新兵、忘れないよ~。


悪と無垢

2013年05月11日 | 藤原竜也

雨で遠足が延期になり、腑抜けになっている。久しぶりに家にこもってだらだらしていた。雨音を聞きながら連休に観た、映画「藁の盾」と舞台「木の上の軍隊」の対比を思い起こす。



「藁の盾」の竜也くん、その救いようのないクズっぷりが世間でも話題でファンとしては嬉しい限りだ。映像の藤原竜也しか知らない人にとっては本当にいらつく犯罪者で、殺されて同然ってとこだろう。でも舞台を知っている身としては、「俊徳」やら「オレステス」やらが見え隠れするんだよね。たぶん、清丸は生まれついての人格障害のようなもので何かが欠落している。感情の欠落といったら、「かもめ」のトレープレフにも通じるものがあるかもしれない。あの物凄い狂気や無力感をついに多くの人の前で曝け出してくれる時が来た。今までの蓄積がここに繋がっている。三池監督もそこら辺を評価しての起用だったんじゃないかな。まさに清丸ありきの映画だもんね。で、大沢たかお氏もいい。妻を亡くしてまでも仕事に一途でそんなにまでする必要は果たしてあるのかという愚直さが滲み出ている。大沢VS藤原対決、素晴らしいです。この二人、新旧ロミオ対決でもあるのよね。アホなロミオを演じられるってとこで何か通じるものがあって相性がばっちり、娯楽大作として十分見ごたえがある作品だった。願わくば、カンヌでも評価されて欲しいもんだ。

一方、無垢な新兵「木の上の軍隊」は東京公演千秋楽を迎えた。銀河劇場に行ってからまた深みが増した感じで日本の中にあって異質な「沖縄」という存在が浮き上がってくる。ここにきて、今さらって思うくらい中国から「琉球」なんてことも跳び出しているし、憲法改正の動きも出始めた。何が目的でどこへ向かおうとしているのだろう。安易な決断は危険な気がする。井上ひさしさんだったらどう考えるのかなあって思いを馳せた。

それにしても、30代を迎えた竜也くん、今年は転機になりそうだね。三池監督がある意味俳優としてのピークを迎えているなんて言ってくださっているけど、ここで終わりという意味ではなく内面で何かがぐつぐつと煮えたぎっている感じがするというの意味らしい。舞台での苦労が実を結び始めている。今の若手にとっては舞台が実力派への登竜門になっているのも興味深い。これから40代に向けて、プライベートも充実させて人間的にも大きな俳優になってほしいな。


木の上の軍隊

2013年04月21日 | 藤原竜也



初日は急用で行かれなかったが、どうしても早く見たくて先週サイドシート席を買い足した。舞台上にそびえるガジュマルの木が圧巻だ。締め殺しの木と呼ばれる大木に身を隠す、上官と新兵。上官は本土、新兵は沖縄の象徴。

私が物心ついた頃、まだ沖縄は外国で通貨もドルだった。沖縄返還のニュースが記憶の彼方にある。ジャングルに身をひそめていた兵隊さんも実際にいた。小野田さんとか横井さんとかが見つけ出された時の敬礼姿が印象に残っている。上野近辺には手足がない元日本兵が座っていた。鳴り響く軍歌と白い包帯姿が衝撃的で直視できなかった。戦後を色濃く引きずっていた昭和40年代…、そんなことをぼんやり思い出した。

夏が来るたびに、「沖縄行きたいね~」なんてみんなが言う。あのきれいな海と太陽の元で思い切りバカンスを過ごしたい。そんな憧れの観光地沖縄には犠牲の歴史があった。国は沖縄を生贄にした。

「その背中を見ていると、何でそうゆうことをするのかねぇ、出来るのかねぇとへんな気持ちがこみ上げてきます。」
上官の背中に新兵は語りかける。

二人は2年間も木の上で一緒に過ごしているのに理解しあえず溝を深めていく。沖縄の矛盾の歴史が浮き彫りになっていく。戦争が終わっても目の前の基地はどんどん大きくなり、空にはオスプレイが飛び交っている。沖縄は現在も矛盾をかかえたままなのだ。

井上ひさし原案だけど、これは若い作家による新作だ。戦争を知らない世代が現代の視点で書き上げた脚本が新鮮だ。演者も演出も井上ひさしという旗印の元、新たな物を生みだした。この作品に井上ひさしの幻影を追う必要はない。挑戦でもない。敢えていうなら深いところで精神が繋がっているのかなって感じた。だから、もちろん再演を重ねていくことも出来るだろうし、また違った作家が書くことだって出来るだろう。

濃密な2時間、台詞の一つ一つが重なり合い、絡み合う。3人のバランスがとてもいい。ビオラの響き、波の音、爆音…そして変わらないガジュマルの木。木から下りられない二人の行き場のない魂が課題を突きつける。「憎みながら信じる」なんて苦しくて悲し過ぎる。

無垢な新兵の竜也くん、台詞を丁寧に聞かせてくれる。台詞を大事にすることは井上さんからもらったものだもね。静かな竜也くんはある意味、また新境地な感じもした。今年の竜也くんはとにかく面白い。藁の盾では凶悪犯、ドラマでは引きこもり、詐欺師もあれば父親で医者もある。そして次の舞台は「ムサシ」の再再演だって。あら~、滝の白糸、期待していたけど外れたわ~。それにしても井上作品が続くなあ。今度の小次郎は溝端淳平くん。興味本位で野島伸司脚本のウサギがでて来る、彼の主演舞台を観に行ったことがある。いやあ、びっくりするほど上手かった。膨大な台詞量をこなし、ちょっと竜也チックなところもありで意外性があった。もともと舞台もやりたかったんだね。淳平くんとならいい作品になりそうな気がする。竜也くんも若手を引き上げる中堅どころになってきた。月日が流れるのは早いもんだ。


うららうらら~ひのうらら~♪

2012年11月18日 | 藤原竜也

初日は、A席で観にくかったけど、今日は、真ん中よりチョイ後ろのセンター寄りで正面から竜也くんを拝めた~。15歳の前髪の稲若、かわいい。血気盛んな魚名もかっこいい。あっと驚かされた魚岩も大いに笑った。

思えば、「日の浦姫物語」上演の知らせは、「シレンとラギ」の公演中に届いた。へっ?また近親相姦がテーマ、なんか被り過ぎじゃなかろうかって思ったもんだ。でも、蓋を開けたら全くの別物だった。

「シレンとラギ」の方は、劇画チックな展開で若者向けな感じ。作者の中島さんも若く戦後世代だもんね。もちろん、とてもきれいでドラマチックな舞台だったけど、なんかラストに物足りなさを感じたのも否めない。血の贖いだけで納まるものだろうかと。でもあれはあれで納得していた。

今回の「日の浦姫」は文字通り“裏”があり、観客自身に突き返される“罪”が衝撃的で、井上ひさし氏の凄さを感じた。こういうひとひねりがあるからこそ面白い。年配向けの作品かもね。日の浦と稲若&魚名の禁断の恋は、説法聖の“夢物語”で、高貴な身分、美しい容姿、そして最後の救い等全てが理想とする願望なのだ。現実はこうはいかない。白い目で見られ、石を投げつけられる…。

奇跡の場面で、日の浦と魚名の目が見えるようになり晴れて親子が抱き合うところに観客は涙を誘われる。そこをすかさず涙をしてくださった皆様なら、私達のこともわかってくれるはずと説法聖夫婦(兄弟)が懇願する。日の浦の罪の大きさに比べたら、皆さまの罪なんて取るに足らないと安心もしたでしょうとチクリと皮肉りながら…。

いろいろな井上ひさし作品があるけれど、「日の浦姫物語」はとてもわかりやすいし、笑いどころもあるし、良くまとまっている感じがする。34年前、杉村春子さんが演じた時は評判がいま一つだったというのが不思議だ。演出とか解釈が違ったのかな。今回、新たなキャスト、スタッフを得て鮮やかに蘇ったこの作品を、井上ひさしさんも天国から嬉しそうに眺めていそうだ。もしかして海外公演があるのかな?蜷川さんが、“世界一の稽古場”って自画自賛しているからなんとなくありそうな気がしないでもない。「ムサシ」が受け入れられたんだもの、英国に持っていきそうだね。


ひのうらクラクラ~♪

2012年11月11日 | 藤原竜也

「日の浦姫物語」初日に行ってきた。
さすが、井上先生、近親相姦で笑いをとるとは想像だにしなかった。かたかたとひっくり返るからくり人形のようだった。そして、言葉の中から浮かび上がる皮肉たっぷりのブラックユーモアに、どすんと本質を突かれた。グレゴリオ聖歌が流れる中、木場さんの挑むような歌声に背筋がぞくっとしちゃったよ。「雨」に匹敵する恐さを感じた。

竜也くんと大竹しのぶさんの相性はばっちりで、心地良いバランス具合だった。衣装も豪華、年齢ごとにいろいろな変化が見れてもう場面ごとに凝視しちゃった。初々しさを取り戻せとダメだしされたという15歳の少年役の竜也くん、声質なんかも変えているみたいで麗しかったわ~。ニュースになっていた“まさぐり方”の方はなかなか激しい。大竹さんのリアクションが最高なのよね~。

というわけで、またまた大楽までおっかけます。
新境地の竜也君、期待大だよ~。


I’M FLASH

2012年09月09日 | 藤原竜也

ぱっと光って消えちまう~
 ぱっと光って消えちまう~

海は母親の胎内のよう、水上に浮かび上がる時の光は現世に生まれ出た時の光。
疾走するバイクが迫りくる光。その後の静寂と死。
海(胎内)への回帰と再生する生に射し込む光。

主人公ルイは、ほんとにぱっと光って消えちゃった…。

豊田作品、初めて観た。監督の色というか独特な雰囲気があるね。きれいな短編映画だった。
海の青、雲の白、血の赤、闇の黒、その中にフラッシュする光、髑髏杯もいいんでない?

「舞台で芝居をする藤原竜也を映画で使えないのは、はなからわかっていました」
って、監督、バッサリと決めつけてくれてます。

でも、舞台で培ったもんはしっかり活かされてますよ、ナレーションで。声の奥行きが全然違うもんね~。それが心地良く響いてくる。

「今まで観たことがない藤原竜也」を出したかったら、まずは芝居でしゃべらせなきゃいい。だって、竜也くんはしっかり身体表現が出来る役者さんだからね。しゃべらなくても、伝えることが出来る。孤独な教祖様、不思議と何度か会いたくなる。



前売りチケットはあと1枚。終わらない前に行かなくっちゃ。


チューボーですよ&アシタスイッチ

2012年08月27日 | 藤原竜也

「I’M FLASH」の公開が間近になり、竜也くんいろいろ宣伝番組に出演中!
やっとまとめて、録画を見たよ。

「チューボーですよ」は、さすが巨匠の堺さんが、うま~くいじってくれている。エア卓球にしゃくし菜漬、タコのたっちゃんに長淵話。とどめは、パスタがバランバラン~♪ 持つ格好だけは良かったんだけどね~。でも茄子の皮むきは手早かった。もう少し皮を残しても良かったんじゃないかな?

続いて、「アシタスイッチ」は松田龍平くんとの対談だ。ビジュアルも経歴も何もかもが対照的。甲乙つけがたい個性を持っていてとても絵になる二人だった。その昔、ワイドショーで見た松田優作さんの葬儀の時に写っていた男の子二人はとても小さかった記憶がある。それが、あれよあれよといううちにイケメン兄弟になり、俳優として大活躍中だもんね。翔太くんは母親似だけど、龍平くんは父親似だね。それが一層、忘れ形見という感じを強くする。でも当の本人は、父親の影を背負っているわけではないそうだ。物腰も落ち着いているしクールでかっこいい。すでに結婚して一児の父親でもある。さすが長男、しっかりしているなって思った。まだまだ秘めたものがたくさんありそうで、これからもっとビッグになっていくんだろうな。

竜也くんの話も蜷川さんとの関係とか将来についてとか、いろいろ興味深かった。浮き沈みが激しい世界に、常に危機感を持っているってことは偉い。「どこかですぱっと切られるか切る気がする」…。う~~~ん、まだまだ本当のどん底は経験してないよね。自分からオファーが出来るなんて幸せな環境にいるよね。竜也くんて実は努力家で職人気質の不器用な人だと思うから、この先、地獄を見た後にとてつもない変化が訪れるような気がするしその時を期待したい。龍平くんのように無理に背負わなくてもいいこともあるかもよ…。



いい出会いが出来て良かったね。


日の浦姫物語

2012年08月15日 | 藤原竜也



ファンクラブ先行で、めでたくチケットが取れた。ただし、初日と楽日は落選!公演数が少ないせいもあって激戦なのかな?ま、気長にチャンスを待ちます…。めずらしく、大阪と仙台で公演がある。井上先生の郷里、山形ではないのね。仙台は無理そうだけど大阪はまた遠征しようかな~。

シレンとラギに続いて、今回も母と息子の禁断の愛のお話らしいけど、がらりと雰囲気が違う感じ。大人な感じのツーショットだな。大竹さんにどこまで食らいついていけるのか、それとも本当に食われちゃうのか(笑)、見物だな~。じわりじわりと楽しみなってきた。なんってたって、深い井上作品だしね。

あ、その前に、「I’M FLASH」だった。こちらのファンクラブ限定上映会はあえなく落選。お休み取る気満々だったのにな…。次なる目標は、初日舞台あいさつだ~!


シレンとラギ 大千秋楽!

2012年07月02日 | 藤原竜也

大阪から東京、全69公演終了!
無事に完走だね。

プロとして全公演を全うするのは当たり前のことかもしれないけど、本当にやり遂げることが出来るのは、たゆまぬ努力、チームワーク、健康管理…、並大抵のことじゃないだろう。

古田さんの、「やっている方は飽きている」って冗談とも本音ともいえるコメント。
でも、お客さんは日々違うわけで、どの日も全力で楽しませてくれた。

今日のラストは本当に熱くて、なんだか涙が出てしまった。竜也VS古田の殺陣は見ごたえがあったなあ。
放射能のように降り注ぐ毒爆弾、シレンの“人として…”という言葉、今の日本に問いたいね。原発再稼働は“人として”の決断じゃないだろうってね…。

大阪に引き続き、おせんべいを頂きました~。加えて、前方席だったので、キラキラテープも降ってきたよ~。



この舞台に関わった全ての方々、本当に、お疲れ様でした~




エンディングで使われていたこの曲、もう劇場で聞くことはないのね…。


シレラギ症候群?!

2012年06月24日 | 藤原竜也

なんでかわからないけど、「シレンとラギ」はハマる。何度見ても飽きない。この感覚、その昔、「ベルサイユのばら」にハマって何度となく読み返したのに似ているなあ。もう台詞も覚えてしまうくらい読んでいるけど、しばらくするとまた読みたくなる。そのうち好きな場面とかが決まってきて、そこへ向かってテンションを上げながら読む。宝塚で舞台化されても同様で、組ごとキャストごとに見比べたりしたよなあ。劇画世代のはしりには、どこか懐かしい感覚なんだよね。

先日、最前列センターで観た「シラレギ」は、いささか目のやり場に困った。み~んな、私の前できめ台詞を言ってくれる。竜也くんが来た時なんぞは、直視できんかった。下手花道は振りかえらないと見えないし、フラッシュする照明はまぶしいしで、ベスト席とは言えないかも。ただ役者さんの細かい表情とか小技とかがよくわかって楽しかった。「潮干狩りの女」ことマシキ役の中谷さとみさん、竜也君の唇を奪って密かにガッツポーズをしていた~。なんかペナルティでもあるのかな?

モンレイ&マシキ親子、大好きだ~。最後、ボロボロになっても死に切れず生きようとするでしょ。食べ物をむさぼるところは、笑えるシーンなのにジーンとしてしまう。

橋本じゅんVS古田新太のホモ攻防も見逃せない。乙女チックなじゅんさんがかわいい。一途なところは、モデルとなっている楠正成に通じるのかも。三宅さんの虫好き王様ギセンちゃんも最高だ。三宅さんって、野田マップの「ロープ」で入国管理局の人を演じた人だよね。ナイロン100℃出身なんだね。あの不思議な間は大倉孝二に通じるものがある。

そして本日は、後方下手席、この位の方が舞台全景がわかって落ち着いて観れるもんだ。2回公演のソワレだったけど、だれも疲れもなくて、殺陣もものすご~くスピード感が増していた。全体的にくるくる回るのが増えた。派手に見えて効果的だしカッコいい~。竜也くんの声はマイク越しでも絶好調で劇場に響きわたっていた。

はあ、これで手元のチケットも大楽一枚になった。しっかり、指定休を入れてもらいお休みは確保した。ほい、来週はこれを励みにお仕事頑張るぞ~。だって、すっかり観劇貧乏になっちゃったからね…。