くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

around

2009年01月31日 | 日常あれこれ
昼には雨もやんだので、午後から鎌倉のピラティススタジオに出かけていった。グループリフォーマーのクラスが空いていたので予約していたのだ。時間が少しあったので近くのサンマルクカフェでカフェラテを飲んでいたら、一緒にレッスンを受けるマダムが颯爽と入ってきた。とてもスリムな彼女だけど、かなりの酒豪で、数々の伝説がある…らしい。でもさばさばしているし、とっても爽やかで素敵な人。

彼女は私の前の席にすわると「あっ、明日、誕生日の友達にメールださなくっちゃ」とメールを打ち始めた。その方は50代で、かっこいいんだって。今は50代だって60代だって元気だよね~とお互いを励ましあう。アラフォーなんて言葉が流行語になったけど、元気なのはフォーティだけじゃない。じゃあ、50代はなんていうの?アラフィフ?う~ん、ゴロがいまいち。そしたら、彼女が60代は「アラカン」って言うんだよと教えてくれた。「なぬ?アラカン?あっ!そうか、還暦か!」とやっと気づく、鈍い私。嵐寛十郎じゃないんだからさってうけてしまったよ。

そうこうしているうちに時間がきたのでスタジオへ。最強アラフィフメンバーと共にめいっぱい汗をかく。実を隠そう、そろそろ私も、アラフォーからこちらへ仲間入りだもんな。今しかできないこと、やっておかなくっちゃなあ。ダサくてもいいの。かっこつけたってなんぼだもん。やっぱり自然体がいいなって思うこの頃だ。

パイパー

2009年01月31日 | 観劇
野田地図 第14回公演
「パイパー」
作・演出:野田秀樹
出演:松たかこ、宮沢りえ、橋爪功、大倉幸二
シアターコクーン

野田氏、お気に入り二大女優の共演、その他も豪華キャストだ。つい最近まで、私は「ハイパー」だと思っていた。話題の“エリカ様だんな”の職業のように、ハイパークリエイティヴな話なんだって。でもよくよく見たら、ハの上に○がついていた。えっ、「パイパー」なんだ。一転、おバカな私は、“おっぱい?”を連想した。実際、そんな要素も入っている感もあったが、「パイパー」というのは火星の生き物で、“ミシュランタイヤなやつら”がぞろぞろでてきて上からパイプのようなオブジェが出現した。あっ、そうかパイプのパイパーなのかとやっとわかった。



内容的には「オイル」「ロープ」からつながっているような作品で、資本主義や暴力批判、現代社会のもつ問題などが盛り込まれている。野田さんもテーマが荘大になってきたなあ。演劇界でも大御所だものね。私はロープの方がダイレクトで好きだな。わかりやすかったし心に響いた。竜也くんも出てたしね。

でも死んだふりをした、橋爪功さん演じるワタナベの「生きているのも生きたふりだ」という叫び声に、はっとさせられた。物語のキーパーソンであるこのワタナベ。世の中に妥協し、弱さ、ずるさを見せながらもしぶとく生き残っていく人間らしい“人間”。時にお茶目に、そして影をだしながら複雑な役がらを大御所橋爪さんが熱演している。さすが、劇団「円」だなあ。その昔、円のテント小屋で観た橋爪さんは“猫”だった。身のこなしが軽いし、声も通るし息も乱れない。私が舞台役者の凄味を初めてまじかに感じたのは橋爪さんだった。

ラスト近く、妹役の松たか子さんが母親に、姉役の宮沢りえさんが子ども役にワープし、膨大のセリフをたたみかけるようにしゃべる場面は圧巻で鳥肌物だ。言葉をリズムのように駆使しながら一気に階段をかけあがるように頂点へ持っていく野田戯曲。この場面にすべてが向かっていたんだと思わせるようなインパクトだった。そしてかすかな希望を抱かせる静かなエンディングが訪れる。一瞬、松たかこがナウシカのようで、パイパーがオウムのようで、スタジオジブリ的なものも感じてしまった。

宮沢りえちゃん、トラウマを持ったあばずれ的キャラを好演。彼女は、元気な女の子も、お姫様も、こういう“ワル”もハマる。いろいろな経験を経てきた強みがある。これからもさらに開花していきそうな勢いがあった。近藤良平さん率いるコンドルズが扮する「パイパー」たちの踊りが幻想的で、新鮮。この舞踊的な動きが加わることで未知なる火星の世界が舞台いっぱいに広がっていた。野田さんも挑戦し続けているんだね。




嵐の週末

2009年01月31日 | 日常あれこれ
うとましきもの…

麻生首相
いつまでたっても中身が全然、見えてこない。はあ、やっぱり、からっぽなんだって実感せざるを得ない。あんたは、首相というポストだけに執着してたんかい。ビジョンはないのかい。ますます混とんした世の中になっていく。この国の将来は限りなく不安だ。


ふてぶてしきもの…

朝青竜
エリカ様

メディアからだと良いイメージで伝わらない人々…。
付き合ったらとってもいいヤツかもしれないよ。
本音で生きてる人、才能がある人、とかく敵も多くなるのね。

空しきもの…

“おかけになった電話はただいま大変混みあっております。しばらくたってからおかけなおしください。”

おかけなおし続けているんですけどぉ…
と、思ったらつながったよ…!

へっ、すべて売り切れ?はやっ!早すぎる~。

以上、「ムサシ」一般発売チケット。

窓の外は、プチ嵐…。
関東では久し振りのまとまった雨。雲が動いて、時々日が差したりする。どことなく春が入り混じっている感じがする。これで、少し、インフルエンザも落ち着くかなあ。

古都のかほり

2009年01月24日 | 日常あれこれ
鎌倉のピラティススタジオがあるビルに小さな和風小物の店がある。“ここん”という店名は日本語の“古今”とフランス語で繭を表す“cocon”とかけているそうだ。着物の絹は繭から紡ぐという意味合いを含むなんとも凝ったネーミングだ。店の中もこだわりの品がいっぱいで独特な空間がある。一見、京都風だが、本店は神楽坂でれっきとした関東の店だ。“神楽坂芸者”という名前があるように、江戸の芸者さん相手の名残があるのかな。手作りの銘仙のバックやかんざしなどもありなかなか粋な感じがする。



最近、ピラティスにいくたびにこのお店をのぞくのが楽しみになっている~。
練香水、帯型のにおい袋、入浴剤。ちょっとしたプレゼントに重宝します。

エコキャップ

2009年01月24日 | 日常あれこれ
ペットボトルのキャップで世界の子どもにワクチンを…



昨年の秋ごろだったか、スポーツクラブでも始まった。汗をあまりかかない私でもエアロビ1本で、ペットボトル1本の水分補給は必要だ。ジムへ行くたびに500mlを消費している。今までは、普通の回収箱へ捨てていたのだが、このキャンペーンが始まってから、意識してキャップの回収箱があるロッカールームへ行って捨てるようにしている。年明け、掲示板を見たら、「回収したキャップが21人分のワクチンになりました」云々と書いてあった。そうか、たった21人分か。その背後には何百万人というワクチン接種を受けられない子どもたちがいるという現実がある。だけど、こうして集まった小さなキャップ一つ一つが本当に21人の子どもたちの命を救うことにつながれば意義あることになる。そんなことを漠然と思いながら、今日も、キャップを一つ回収箱へそっと入れてきた。


冬物語

2009年01月18日 | 観劇
『冬物語』
原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:蜷川幸雄
出演:唐沢寿明、田中裕子、横田栄司、藤田弓子 他
さいたま芸術劇場

サッポロのビールではありません。シェイクスピアどす。久し振りの与野本町、やっぱり遠いなあ。面倒くさいから新宿ラインで大宮まで行っちゃったよ。新宿、池袋、赤羽とどこで降りてもあんまりかわないんだよね。今日は、お休みだったからのんびり行けたけど、これが仕事帰りとなると大変だ。ムサシはどこでもダッシュできる格好でかけつけるようになりそうだ…。

与野本町はさておいて、お芝居の方はなかなか良かった。とても明解でわかりやすい物語なのだが、最後気がついたら感動してた。妻の不貞を疑う嫉妬心から端を発し、やがてはその最愛の妻と子どもに加え親友をも失ってしまう主人公。ところが…、捨てたはずの娘は羊飼いに拾われて成長し、親友の息子と恋におちていた。16年の歳月の中でもつれた糸が徐々にほどけはじめ、ついに若い二人は結ばれる。そして友とも和解し、妻も生きていたという奇跡が訪れる!お互い年老いた姿で改めて愛を再確認する夫婦にほろっときた。Oh、なんてメルヘンチック、素敵な大人のおとぎ話だった。

妻役の田中裕子さん、娘役と二役をこなして圧感だ。相変わらず美しいし独特の存在感がある。物語の全てをさらっていってしまうほどだった。さすが元祖、魔性の女だわ~。

今回の演出は以外とシンプルだった。蜷川さんのシェイクスピアは、洗練された舞台にするのではく、敢えて猥雑さを目指す。冬と言えば白を思い浮かべることが多いが、一貫して赤がコンセプトとして使われていた。主人公と親友の友情を象徴する紙飛行機がくるくると宙を舞うのが印象的。ほら、また最後、飛ぶぞ~と思ったら予想通り飛んでくれた。

会場が暗転し、幕が下りる前から拍手が湧き起る。何もいいことがない今の時代、殺伐として、乾いてしまった心に水を注がれたような感じがした。センター席から「ブラボー」と大きな声が上がる。よく見たら、わお、吉田鋼太郎さまが叫んでる~。おもわずガン見してしまった。

唐沢さんと、田中さんに竜也くんからのお花が!あれ?田中裕子さんと接点あったっけ?ジュリーとは共演してたけどな。もしかして、カイジってことはないよね。

あと10話!

2009年01月17日 | 観劇
白石加代子さんのライフワークでもある百物語の第二十六夜を観にいく。今回は「平家物語」「耳なし芳一」「杜子春」と有名なお話だった。そういえば、夏休みの宿題で読んだよなあ、小泉八雲と芥川龍之介。芳一の耳が引きちぎられるところはとてもインパクトが強くて子どもながらに「こわ~い」と思ったものだ。のちに八雲がラスカディオ・ハーンという外国人だったことを知って驚いた。だって、この作品のどこにも西洋を感じないもの。日本文化をこんなによく知って愛してくれた外国の方がいたという史実がなんとなく嬉しかった。

今夜の加代子さまはお着物で登場。にこやかなご挨拶から一転、役に入ると多彩な表情で観客をひきつけ、たちまち舞台空間に名作の世界が広がっていく。今回は演出も少し凝っていて、琵琶や胡弓の音楽が入り、舞台が回ったり、中国風の椅子やついたてが置かれたりする。加代子さまは小道具の棒を巧みに使いながら老人になったり青年になったり、鬼になったり、はたまた空を飛んだりと見事に登場人物たちを演じ分ける。平家の落ち武者と閻魔大王はド迫力だった。ムサシの会見でお通役をかわいくアピールしてらしたけど、やっぱり加代子さまにはこの迫力で“お杉婆”を極めて欲しいわ~。

芳一は百物語にふさわしい怪談話だけど、杜子春ってとってもいいお話だったんだね。地獄の場面が怖いだけで、お金よりも仙術よりも親を想う“心”が大事なのだと。当たり前のことだけど、欲にかられると人間は簡単に大切なものを見失ってしまう。杜子春は一番大切なものに気づいたのだ。お金があるときは寄ってきて、なくなると引いていくような人間ではなく、本当に自分を理解してくれて、犠牲になってまでも愛してくれる人がいることを。さすが小学生の課題図書になるだけある。年をとって改めてこうやって聞くとまた新鮮な感じがした。

ますますパワーアップしている加代子さまはとても魅力的だ。演劇界の長老としてバシバシ若者を鍛えてやって欲しい。

バテバテ~

2009年01月12日 | スポーツクラブ
年末に引き続き、懲りずにエアロのイベントに出た。今度はあけおめエアロ。アスリートなイントラさんによる90分間のジョギングエアロだ。ホームのスポクラではこのイントラさんのプログラムはだいぶ前になくなってしまったので実は久しぶりだった。でも、身体は覚えているもね。動きはじめたら懐かしさがよみがえってきた。今はやりの難しいエアロではなく、振りはとてもシンプルだからおばさんでもついていかれる。ただし、とてつもなく強度が高い。開始後10分のウォーミングアップからすでに走り始めるんだもん。もうここから覚悟を決めないとついていけない。もしかしたら75分くらいでフロアーエクササイズにはいるかと思いきや、考えが甘かった。12時30分開始から14時ぴったりまで見事にノンストップで、16ブロックあるコリオの繰り返し。最後はジャンプなんかも入り、半ば恍惚としてしまった。なんか目の前に星が飛んでたよ。新陳代謝が悪い私だがウエアーもインナーも汗でびっしょりになった。

最後まで無事に完走できて安心したところでシャワーを浴びたら突如、疲労感に襲われた。あわてて、野菜ジュースでカロリー補給をしてみたけど、考えたら朝食をしっかり食べたから低血糖になる筈はない。たぶん、ちょっと熱中症気味だったのかも。水分補給が足りなかったのかな。帰宅して休んだらすぐに回復した。はあ、今まではこんなことなかったのに。ちょっとばかしストイックになってみようとしたけどダメだったわ~。これじゃあ、マラソンなんか無理だ。情けない…。

でも身体の中にたまったものが全部出てくれた気がしてすっきりした。気持ちを切り替えて、また明日からお仕事だわ~。

麗しきスリーショット

2009年01月10日 | 藤原竜也


「ハムレット」から6年という歳月を経て、それぞれ経験を積み、成長もしてついに今春、再共演。蜷川さんが次代を託すために育てあげた3名を集結させたんだね。わあ、やっぱり豪華だ~。チケット激戦も無理ないよ。まだ台本できないというのに。

華々しく行われた「ムサシ」の制作発表。これは、井上先生へのプレッシャー催促かな。それでものんびり構えている、井上氏も不思議な人だ。回りをこんなにやきもきさせて、大変にさせているのに…。

というわけで、昨日から、ネット記事や動画をリピり続ける私。報道の方は小栗くんまじキレなんてことになってしまっている。仮に「順調で~す」なんて愛想をふりまいたとしても、同様にクローズアップされて書きたてられてしまうんだろね。今時、そんなの、聞く方が野暮やねん。煽っているのはマスコミだけで、ファンや視聴者は案外醒めてみているから大丈夫よ、小栗くん。どうか、竜也くんと歴史に残るような舞台を作ってくだされ~。

何気に面白いのがヤフー動画。竜也くんが蜷川さんに逆襲しているし、白石さんが井上さんにおねだりしているし。残念ながら、まるっきりスルーなのが吉田鋼太郎様。こういうところでどんなことをお話になるのか、聞いてみたかったなあ。

目覚ましがっ!

2009年01月10日 | 日常あれこれ
仕事始めの月曜日、電波時計の目覚ましが「ピッ、ピッ、ピッ」と3回ばかり鳴って、いきなり止まった。「???、なして、止めないのに止まっちゃったの?」と慌てて起き上がってみたら、液晶画面が消えていた。これって、もしかして電池切れかい?そういえば、買ってから2年以上たっている気がする。よりにもよって、新年にいきなり切れちゃうなんて…。でも、最後の力を振り絞って健気に鳴ってくれたのよね。これ、鳴らなかったらやばかったよ、ホントに。無事に仕事に行かれて良かった。

早速、リチウム電池を買って、取り換えてみたら、元気よく「ピッ」と作動した。画面もこころなしかくっきりした気がする。そして、翌朝の目覚ましの音はとても大きくてびっくりした。そうか、音が小さくなってきたら電池切れのサインなんだ。毎日聞いているからよくわからんかった。しかし、電波時計って便利だね。117に電話して時報を聞かなくても、常に正確な時間がわかる。手動で確実に時間合わせるのってかなり難しいもの。

世の中、すべてハイテク化。先日、路線バスの運転席にダイヤチェックモニターがついているのを発見した。このバスはこのバス停を何時何分発ってちゃんと表示されんだよね。私が利用している路線は、何せ、天下の東海道を行き来しているから渋滞や事故が多い。その分、バス会社への苦情も多いんだろね。だから、こんなのがついたのかな。電車もバスも正確なダイヤ運行は至上命令なんだね。このモニターがついてからというもの、道路が空いているときなんぞは定刻発車をするために、バス停で時間待ちをされる。人間我がままなもので、忙しい朝に止まられると「何もこんな時にとまらなくてもいいじゃん、早くいってよ」って思ってしまう。冷暖房もついてなくて車掌さんがいたころの昭和の路線バスが懐かしいよ。あんな時代もあったのよね。今の運転士さんもはいろいろな機械の操作を覚えなくちゃいけないくて大変だね。

正確を期することは大事だけど、何かと足枷も増える気がしていいかげんな私にはなんか窮屈なんだよね。かといって仲抜けの帳尻合わせだけじゃいかんよね、反省、反省。