竜也くんの声は、ハスキーがかっていて、細いように感じるけど、実はとても深い。白石さん曰く、体の奥の方からでてくる声なのだ。ナイナイの岡村くんも「“あ”の出し方が違う」なんて言ってくれた。私が初めて、竜也くんの生声を聞いたのは、「ロミオとジュリエット」だったが、劇場全体に、歯切れのよい声が伝わってきてとても心地良さを感じた。セリフがしっかりと届く、それでいて力強さもある。これは、持って生まれたものもあるのだろう。
韓国ドラマ、アイリスの吹き替えも、「声の仕事」の流れだよね。豪華と言われる、ボイスキャストだが、メイサちゃんも城田くんも舞台畑で鍛えられている人たちだ。だからこそ、吹き替えが務まるんだろうね。それでも、声優としては、慣れていない部分もあるから、反響も賛否両論みたいだ。ブログめぐりをしていると、ビョンホン氏と違和感があるという感想が多い。私は、ビョンホン氏としてではなく、キム・ヒョンジュンという役柄には、若い竜也くんの声でいいんじゃなかろうかと思った。
韓国ドラマは、初めて見たけど、個人的には“ビミョウ~”な感じ。最初、大映ドラマのようなのかと思ったら、一昔前の、トレンディドラマのようでもあり、ハリウッド的なものもありでごちゃごちゃしている。ちょっと、引き気味で見てしまった。最近の日本ドラマは、視聴者にとって主人公が身近で、現実的、日常的な話が多い。それに比べると、韓流の主人公たちは、ドラマチックで完全無欠キャラなんだよね。主演俳優=大スターという往年の図式がまだ生きている気がする。実際、ビョンホンさんはかっこいいし、テヒさんもきれいだもんね。流し眼とか、さわやかな笑顔とか、ビョンホンファンにはたまらないドラマだろうね。
ボスの奥さんの声を聞いて、「何かが違う、これがプロの声優さんなんだ」と思ってしまったのは気のせいかな。声のお仕事も、奥が深いんだ、きっと。この経験が、これからの舞台でどう活かされてくるかな。ゆくゆくは、苦手な歌も克服して、ミュージカルなんぞもやって、大竹しのぶさんみたいにたくましくなってもらいたいわ~。