くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

どっか~ん…

2010年07月04日 | 映画
映画「告白」を観た。怖い…、ひたすら怖い。「きゃ~」でも「ぎゃ~」でも「ぞぞぞ~」でもないのよね。なんか嫌な怖さ、心理的怖さだった。「パレード」の怖さにも似ているかな。最近、この手の怖さが出てきているのね。…ということは、現実もそうなってきているのよね。

主人公は娘を殺された教師。殺したのは自分のクラスの少年。一人は母親に捨てられた子、一人は母親に溺愛された子。その動機が複雑、なんか割り切れない。殺人を犯せば注目される上、少年法で罰は免れる。そんな社会を逆手にとって裏をかく少年たち。だから…、そんな少年たちを心底わからせるためには、「命は大切です」なんていう上っ面な言葉なんかは通用せず、かといって、暴力で仕返しするのでは意味がなく、さらに裏の裏をかいて突き詰めいかなければならない。教師としての愛?そんな生やさしさもなし。腹をくくった母として復讐が凄い。

ある意味、すごく考えさせれた。教師って子どもたちを守ろうとするじゃない。そんなのは甘い考えだと。こんなにも心に闇を抱えている子どもたちに立ち向かうのは並大抵ことじゃない。そのうえ、今はその後ろにいる親もひと癖ある。「教師やめますか?人間やめますか?」ってこれ、ほんとに冗談じゃなんかじゃない。今年、私も久しぶりに幼児クラスを担当しているが、話を聞かないんだよね。言葉が入っていかない。勝手に発信はするけど、受信してくれない。映画の中のクラスも同じ。学級崩壊の芽は幼児期から始まっている気がする。先生が凄い告白をしているのに、携帯片手に「ワーキャー」やってる。でも、心があちらこちらに向いていながら聞くところは聞いていて瞬時に画策して、メールが飛び交うってところが不気味なんだよなあ。そんな賢さがあるのに、バランスがとれていない。心と体がバランバランな感じがする。どうしてこうなっちゃったのかなあ…。

はあ…、おばさんには衝撃的な怖さだった。
ちなみに、一緒に観た、高校生の母親でもある同僚いわく、「今の学校のクラスがああいう状態だってことはよ~くわかる」と言っていた。
もう一人の先輩は、「これ、原作にかなり忠実だよ」だって。
怖いけど、読んでみようかな、原作。




告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

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2 コメント

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原作 (ぱんな)
2010-07-04 23:56:27
私は原作を読んで、後味の悪さにもううんざり。そして、この作品がどうして本屋大賞に選ばれたのか、かなり疑問でした。

なので、映画は絶対見ないと思います(笑)

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ほんとに… (れみこ)
2010-07-05 00:13:49
誰も救われない話ですよね…。
映画は、「パコのなんとか」(題名忘れました)を撮った監督で、CGを駆使した映像が面白かったですよ。
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