TVを観ていたら、球界の番長としてすっかりおっさんになってしまった清原くんが出ていた。清原くん、結構、好きなんだなあ。朴訥で純なところが…。
病気でお休みをしていた先輩の家にお見舞いに行った時に、テレビで日本シリーズをやっていた。巨人対西武。9回表。ここを抑えれば、西武が優勝という場面で一塁を守っていた清原くんが突然、泣き始めた。一緒にいた友達は「何、泣いてんの、清原」「情けないよ~」って大爆笑だったけど、私は結構、キュンときてしまった。友達と一緒に笑いながらも実はもらい泣きしそうだった。
この日の涙はドラフトの日の涙からつながっている。18歳の胸の内に芽生えた、巨人に対する複雑な想い。悔しさをバネに清原くんは西武の顔になる。強い西武、強いパリーグ、若獅子の時代到来だ。渡辺久信、工藤公康、秋山幸二…、ほぼ自分と同世代の彼らはかっこよかった。ミーハーな私は、すっかり西武ライオンズファンになってしまいナイターを観ながら応援したものだ。ナンバーという雑誌も買いあさった。
時はながれ、彼らも年をとり、引退したり、監督になったりと第一線を退いていった。スポーツ界の流れは速い。どんどん若い選手が出てきて、世代交代していく。40歳にもなると引退という二文字がついてまわる。引退という花道を飾れるならまだいい。戦力外通知を受けていつの間にか消えてしまった人もいる。
清原くんには新人王から始まり、たやすく三冠王を手にしてしまいそうな勢いがあったけど、そうは上手くことが運ばなかった。間もなく40歳を迎える彼は今だに無冠である。かたやイチローのようにアメリカで成功していくものもあれば、新庄のようにかっこよく引退するやつもいる。そんな中で、ぼろぼろになりながらも野球人生を歩み続ける清原くんに、「おまえ、そんなんじゃなかったやろ、かっこわるいやん」って言えないような凄みを感じる。あんたはあんたらしく、ボロボロでいいんだってね。世の中、そんなかっこいいやつばっかじゃない。雨降り続きの中、歯軋りしながらこのままで終わらせないってもがき続けるやつがいていいのだと。
TVを観ていて思った。この人本当に純なんだ。野球しか知らない野球バカなんだって。王さん、長嶋さん、そして仰木さんと次々に大物監督から手を差し伸べられるのは、彼の人間的魅力ゆえなのだろう。清原を放っておけんと。盛り下がっていく日本野球界にとって清原は古き良き時代を継承している最後のスターなのかもしれない。
病気でお休みをしていた先輩の家にお見舞いに行った時に、テレビで日本シリーズをやっていた。巨人対西武。9回表。ここを抑えれば、西武が優勝という場面で一塁を守っていた清原くんが突然、泣き始めた。一緒にいた友達は「何、泣いてんの、清原」「情けないよ~」って大爆笑だったけど、私は結構、キュンときてしまった。友達と一緒に笑いながらも実はもらい泣きしそうだった。
この日の涙はドラフトの日の涙からつながっている。18歳の胸の内に芽生えた、巨人に対する複雑な想い。悔しさをバネに清原くんは西武の顔になる。強い西武、強いパリーグ、若獅子の時代到来だ。渡辺久信、工藤公康、秋山幸二…、ほぼ自分と同世代の彼らはかっこよかった。ミーハーな私は、すっかり西武ライオンズファンになってしまいナイターを観ながら応援したものだ。ナンバーという雑誌も買いあさった。
時はながれ、彼らも年をとり、引退したり、監督になったりと第一線を退いていった。スポーツ界の流れは速い。どんどん若い選手が出てきて、世代交代していく。40歳にもなると引退という二文字がついてまわる。引退という花道を飾れるならまだいい。戦力外通知を受けていつの間にか消えてしまった人もいる。
清原くんには新人王から始まり、たやすく三冠王を手にしてしまいそうな勢いがあったけど、そうは上手くことが運ばなかった。間もなく40歳を迎える彼は今だに無冠である。かたやイチローのようにアメリカで成功していくものもあれば、新庄のようにかっこよく引退するやつもいる。そんな中で、ぼろぼろになりながらも野球人生を歩み続ける清原くんに、「おまえ、そんなんじゃなかったやろ、かっこわるいやん」って言えないような凄みを感じる。あんたはあんたらしく、ボロボロでいいんだってね。世の中、そんなかっこいいやつばっかじゃない。雨降り続きの中、歯軋りしながらこのままで終わらせないってもがき続けるやつがいていいのだと。
TVを観ていて思った。この人本当に純なんだ。野球しか知らない野球バカなんだって。王さん、長嶋さん、そして仰木さんと次々に大物監督から手を差し伸べられるのは、彼の人間的魅力ゆえなのだろう。清原を放っておけんと。盛り下がっていく日本野球界にとって清原は古き良き時代を継承している最後のスターなのかもしれない。