長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

いや~観ちゃった観ちゃった  映画『機動警察パトレイバー THE NEXT GENERATION 首都決戦』

2015年05月05日 22時19分18秒 | 特撮あたり
 ど~もどもどもこんばんは! そうだいでございます。みなさま、今日も一日たいへんお疲れさまでございましたっと。
 楽しかったゴールデンウィークもとうに過ぎまして、こちらはいつもの忙しい日々に舞い戻っております。だんだん湿度も上がってまいりましたねぇ。山形の梅雨はどのくらいしつこいんでしょうか? 夏が今から待ち遠しいやねぇ。

 さて先日、休みを利用して映画を観に行ってまいりました。これはねぇ、観ようか観まいかどうしようかな~と考えていたのですが、まぁ迷ってるんだったら観に行こうか、ということで映画館に行っちゃいましたねぇ。だいたい私、レンタルショップの会員にもなってないし、そもそも借りて観る余裕などあるはずもない社会人1年生なので、しばらくたってレンタル化されたからといって観る可能性はほぼゼロなんでね。まぁ、せっかくなんだから大きなスクリーンで観ようじゃないか、ということで。

 はい、観てきたのはこちらの作品でした。作品の情報もあわせてどうぞ。



映画『 THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』(2015年5月1日公開 94分 松竹)

 『 THE NEXT GENERATION パトレイバー(ザ・ネクスト・ジェネレーション・パトレイバー)』は、メディアミックス作品『機動警察パトレイバー』の実写版プロジェクトの総称である。総監督・監督・脚本は、押井守。

 1988~2002年に制作されたメディアミックス作品『機動警察パトレイバー』の最新シリーズで、シリーズ初となる一般公開向け実写映像作品である(過去にパイロットフィルムの形式で習作的な実写映像が作られたことはあった)。シリーズ全体としては、2002年の劇場版アニメ『 WXIII(ウェイステッド13) 機動警察パトレイバー』以来、約12年ぶりの映像作品となる。
 押井守を総監督に迎え、2014年より短編シリーズ及び、防衛省全面協力の劇場用長編作品が全国の映画館で順次公開された。長編版は、いわゆる「4K 解像度」撮影、日本映画初の「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」音声上映など、各種の仕様がグレードアップされている。

 2014年4月~2015年1月に、全12話+第0話(0話は15分、1~11話は48分、12話は32分)で構成された短編シリーズ作品を、7回に分けて順次劇場公開された。シリーズ上映後に約3ヶ月のインターバルを経て、2015年5月に押井が脚本・監督を担当する長編映画『 THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』が公開された。
 この実写プロジェクトは、他アニメ作品の実写化で多かった「基本設定だけを共有した別作品」や、「歴代作品のテイストを活かしたリメイク作品」とは異なり、過去シリーズの歴史的流れを踏まえつつ、最も未来(2013年)で起こった出来事を描く構想となっている。過去作品の主な舞台となった警視庁の組織「特科車両二課第二小隊」が引き続き物語の中心に位置し、整備班のメカニックマン・シバシゲオも引き続き登場、その声を当てていた千葉繁が俳優として出演する。ただし、主軸となる小隊メンバーは全員総入れ替えされており、「歴代3代目のメンバー」になっている。
 これらの設定は、2011年に押井が発表した小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』を元にしているが、小説版では主人公・泉野明(いずみの・あきら)が男性であるなど、『番狂わせ』の忠実な映像化にはなっていない。

 本シリーズは、劇場版第2作から直接続く時間軸となっており、その他、第9話で TVシリーズ版第38話や第2 OVAシリーズ版第13話に登場した「地下迷宮」が再登場するという関連性もあるが、整備班長のシバシゲオがかつての第二小隊について語る際に、TVシリーズ版でメンバーだった熊耳武緒の名前が出てこない、シバの年齢の計算が合わない(1998年の時点で30代中盤だったはずなのに15年後の2013年に約25歳年上の59歳になっている)など、過去シリーズと矛盾する部分もある。
 基本的に1話完結形式(ただし第5・6話は前後編、第12話は映画版の序章)で制作されており、どのエピソードからでも観ることが可能になっている。

 劇中で使用されるイングラムは実際には自立歩行できないが、99式大型特殊運搬車(レイバーキャリア)を模したトレーラーに搭載・デッキアップが可能。また、その機動性を生かし、映画の試写会や各地イベント会場に運搬してデッキアップの模様を披露する「出張イングラム」を行っている。


あらすじ
 西暦2013年の東京。かつて、汎用人間型作業機械「レイバー」が、東京湾の国家的な大規模干拓土木事業「バビロンプロジェクト」の各種建築などに多用された1990年代後半も、すでに過去のものとなっていた。バビロンプロジェクトの終息と長引く不況のダブルパンチで運用維持費のハイコストが仇となり、レイバーは東京でその居場所を無くしてしまったためだ。そして、レイバー犯罪に対抗する形で警視庁に結成されたパトロールレイバー(パトレイバー)隊も存在意義を失い、縮小の一途をたどっていた。第一小隊は解隊され、今ではレイバーの運用スキルを後世に継承するという名目で、辛うじて第二小隊だけがお台場の埋立地に存在している。
 そんな第二小隊は、バビロンプロジェクトの全盛期に数々の伝説と悪名を轟かせた「栄光の初代メンバー」が全員去ってすでに10年が経過し、初代がやらかした行状の後始末に追われた「無個性の2代目メンバー」を経て、現在は「無能の3代目」と陰口されるメンバーたちが、職場の存続も危ぶまれる中、お台場の片隅で職務をこなしていた。
 一時は現役を退いたはずの往年の名機「 AV-98式イングラム」がドックから見守る中、3代目たちはレイバーなき時代の犯罪に立ち向かっていく。

 そして、過去幾度も犯罪者の標的になってきた日本の首都・東京に、強奪された自衛隊の最新戦闘ヘリ「 AH-88J2改・グレイゴースト」が襲来する。そのボディは最新鋭の熱光学迷彩をまとい、あらゆる防空システムを無効化。東京上空を悠然と飛空し、首都の主要箇所を破壊していく。
 1000万人の都民を人質に取ったと同然の状態に戦慄しながらも、なす術の無い警視庁上層部。今や最後の希望は、解体の危機に見舞われる第二小隊の3代目たちと、時代遅れのロートルレイバー2機に託された……のだろうか?


主な登場人物
※主要登場人物たちの名前は、「特科車両二課第二小隊」の初代メンバーを想起させるネーミングになっているが、あくまでも初代とは別の人間である。

警視庁警備部特科車両二課第二小隊
 東京都大田区城南島9丁目2番1号に拠点(二課棟)が存在する。かつては同じ城南島の別の場所にあったが、2002年に二課棟が襲撃された事件があり、現在地に移設された。たびたび存続問題が取り沙汰されているが、世間では「ロボットのおまわりさん」とも呼ばれ、それなりに受け入れられている。
 付属する警視庁警備部特科車両二課整備班には、整備班員が30数名(うち女性6名)在籍している。

泉野 明(いずみの あきら)…… 真野 恵里菜
 一班・操縦担当(22才)。レイバーの出動が激減しているのでヒマを持て余している。プライベートでは無類のゲーム好きであり、その腕前は天才的。

後藤田 継次(ごとうだ けいじ)…… 筧 利夫
 第二小隊隊長(48才)。第二小隊の初代隊長・後藤喜一の後輩で、性格も似たところがある。一部では「カミソリ後藤の再来」と言われているらしい。

塩原 佑馬(しおばら ゆうま)…… 福士 誠治
 一班・指揮担当(26才)。「無能の3代目」の元凶と目されているスチャラカ警官であり、勤務時間中に隠れてビールを飲む、プラモデルを作るなど、仕事以外の事には熱く燃える。趣味はナンパとミリタリー系知識の蒐集&ひけらかし。

カーシャ …… 太田 莉菜
 二班・指揮担当(25才)。本名はエカテリーナ=クラチェヴナ=カヌカエヴァ。ロシア連邦保安庁( FSB )より研修目的で赴任したロシア人女性。酒豪に加えて重度のヘビースモーカー。性格はかなり取っ付きにくく、タバコを吸いながら事あるごとに他の第二小隊メンバーを小馬鹿にする。

太田原 勇(おおたわら いさむ)…… 堀本 能礼
 二班・操縦担当(38才)。大酒飲みで、特技は酔拳だが、アルコール依存症から免職寸前になった過去がある。トリガーハッピーだが、正義感が強く、犯罪者に容赦はしない。

山崎 弘道(やまざき ひろみち)…… 田尻 茂一
 一班・キャリア担当(37才)。体格は大きいが、性格は内気。二課棟の敷地内に飼育しているニワトリの飼育は仕事よりも大事。

御酒屋 慎司(みきや しんじ)…… しおつか こうへい
 二班・キャリア担当(36才)。前職はコンピュータプログラマー。パチンコ好きから違法行為に手をだし免職寸前になった過去がある。離婚歴があり、慰謝料はパチンコで稼いでいる。

シバ シゲオ …… 千葉 繁
 特車二課の2代目整備班長(59才)。特車二課現メンバーでは唯一、過去の栄光と衰退の全歴史を知る人物。初代整備班長・榊清太郎(故人)の技術と魂を継承しようと心がけるあまり口癖まで受け継いでしまったが、ハイテンションな性格とマシンガントークはいまだ健在。

淵山 義勝(ぶちやま よしかつ)…… 藤木 義勝
 整備班副長(58才)。シバを尊敬している。普段から竹刀を持ち歩き、高下駄を履いている。TVシリーズ版と劇場版第2作にも整備班員として登場していた。

海道 誠一郎 …… 渡辺 哲(65歳)
 警視庁警備部部長。採算を度外視した予算を必要とする特車二課の存在を疎んじ、解隊を目論んでいる。

宇野山 真 …… 寺泉 憲(67歳)
 警視庁警備部警備課長。海道警備部長の腰巾着。

高畑 慧(たかはた けい)…… 高島 礼子(50歳)
 警視庁公安部外事三課警部。捜査に特車二課を利用しようとなにかと接触してくる。第8・10話と映画版に登場。

灰原 零(はいばら れい)…… 森 カンナ(26歳)
 陸上自衛官。階級は二尉。陸上自衛隊富士教導団航空教導隊第1飛行班所属。天才的な操縦技術を持ち、女性自衛官として初めて戦闘ヘリ操縦資格を取得し、汎用光学迷彩システムを備えた陸上自衛隊の最新鋭ステルス戦闘ヘリ「 AH-88J2改・グレイゴースト」のテストパイロットに選出されていたが、東富士演習場で行われた評価試験の終了後にグレイゴーストを強奪して忽然と姿を消す。その素性には謎が多い。バスケットボールに異常な執着を見せる。
 グレイゴーストで、横浜ベイブリッジ、防衛省(小説版のみの描写)、特車二課棟、東京都庁、新宿副都心、六本木ヒルズ、警視庁本部を攻撃・蹂躙し、必要とあらば自衛隊にも攻撃を加える。

小野寺 …… 吉田 鋼太郎(56歳)
 陸上自衛官。階級は一佐。本作でのテロの首謀者。11年前の2002年に「幻のクーデター」を演出した柘植行人に心酔しているシンパである。「他国の戦争の上に成り立つ平和の上で惰眠を貪り、あまつさえ利益を上げている日本に現実を示す。」という柘植の志を継いだ小野寺は、柘植の教え子たちと共に、自衛隊からグレイゴーストを強奪。「北斗航機」というダミー会社を設立し、それを隠れ蓑として新たなテロ計画を立案・実行する。小説版では、小野寺率いる決起部隊のスポンサーがアメリカであることが示唆されている。

柘植 行人(つげ ゆきひと)
 元陸上自衛官。階級は二佐。11年前に発生した「幻のクーデター」事件(劇場版第2作の内容)の首謀者。現在は国内刑務所に収監中。第12話に登場するが、映画版本編には登場しない。

南雲 しのぶ …… 榊原 良子(声を担当 58歳)
 もと警視庁警備部特科車両二課第一小隊長および特車二課課長代理。最終階級は警部。東京都世田谷区成城出身。
 かつて、防衛庁技術研究本部第七研究所と防衛産業に携わる民間企業の新進気鋭の技術者を中心に、陸上自衛隊の柘植行人二佐によって設立された「多目的歩行機械開発運用研究準備会」(通称「柘植学校」)に警視庁より派遣され、警視庁のレイバー隊創設の礎を築いた功労者である。そんな「警視庁きっての才媛」と呼ばれた逸材だったが、当時、妻子のいた柘植との深い関係がスキャンダルになり、警察キャリアの本流から外されてしまっている。
 劇場版第2作の事件終結後に警視庁を辞し、2013年の時点では、「 UNRAR(国連難民救済機関)」のスタッフとして中東アジア地域の難民キャンプで働いている。第7話と映画版に登場する。
 作中で年齢は明らかにされていないが、後藤田隊長とほぼ同じ40代後半であると推測される(1998年の時点では30歳前後か)。


長編映画版『首都決戦』の主なスタッフ
監督&脚本   …… 押井 守(63歳)
撮影監督    …… 町田 博(61歳)
アクション監督 …… 園村 健介(34歳)
美術      …… 上條 安里(53歳)
音楽      …… 川井 憲次(58歳)
VFX 制作    …… オムニバス・ジャパン
灰原零パイロットスーツデザイン …… 竹田 団吾(53歳)
制作      …… 東北新社
配給      …… 松竹



 とまぁこんなわけでして、もちろんこの作品は「映画だけを観ても楽しめます」というアナウンスはされているのですが、やっぱり実写版シリーズを一通り観てから『首都決戦』を観たほうがおもしろいんだろうなぁ、というつながりにはなっているようです。ほんとは私もそのくらいの準備をしてから映画館に行きたかったのですが、当然そんな時間なぞあるはずもなく……まぁ、高校時代の『新世紀エヴァンゲリオン シト新生』いらい、前準備いっさいナシで劇場版だけを観て、わかんないところは推測して埋めるというところに楽しみを感じるようになった私なので、そこは不安もなく鼻歌まじりで映画館に行きました。あれよりわけわかんないことはね~だろよ。

 でも、実は私は昨年の千葉時代、夏だったかいつだったかに TVでなにげなくこの実写版シリーズのどれかのエピソードを偶然目にする機会があったのですが、そのときは警察関係の登場人物たちの会話か特車二課棟の修理作業のどっちかだけが延々と流れていくという、挑戦的にも程のある演出が続いていたために呆れてチャンネルを変えてしまっておりました。大丈夫か、オイ……みたいな。

 ただまぁ、なんてったってこちらの『首都決戦』は今シリーズの集大成でもある映画版なんですから! まさかレイバーが微動だにしないまま終わることはあるまいということでして。
 しかも、監督を務めるのはシリーズ総監督でもある押井守おんみずからよ! いや、実はそこが不安のタネでもあったりして……

 押井監督といえば、言わずと知れたアニメ劇場版第1作&第2作をはじめとして、数多くの歴史的名作を世に問うてきた巨匠であるわけなのですが、私も全ての作品をチェックしてはいないので偉そうなことは言えないものの、私が比較的最近に観た押井作品がよりにもよって『イノセンス』(2004年)と『スカイ・クロラ』(2008年)ということで、「大丈夫かな……」と漠とした先入観をいだいていたことも確かなのでした。どっちもおもしろいんだろうけど、なんか観てるのがツラい時間が必ずあるんだよなぁ~、みたいな。緊迫とジョークの絶妙なさじ加減にうなりまくりだった、あのジェットコースター感覚を楽しむことは、今はもうかなわないのかなぁ~と感じていたんですね。

 思えば、私がこの『パトレイバー』シリーズに触れたのはそうとう日が浅くて、2010年の秋に池袋の新文芸坐でやっていたパトレイバー・オールナイト上映特集に、押井作品に造詣の深い親友に誘われて観に行ったことがきっかけでした。
 そこでいっきに徹夜でアニメ劇場版の1~3作を観通したわけですが、んまぁ~おもしろいのなんのって。深夜の連続観賞なのに眠くなるスキをまったく与えてくれないんだもんね! 第3作の『ウェイステッド13』は押井作品じゃなかったんですが、それはそれで徹底的に陰鬱な内容でおもしろかったし。
 それまで私は、押井監督の作品は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年)と『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年)を観ていたのですが、『パトレイバー』の2作がそろって、それと同じかそれ以上に傑作であるという事実に驚愕しました。こんなに歴史的名作をポンポン作ってるとは、いったいこのお人は何者なんだと! ただ、どの作品にも言えることなんですが、原作マンガとはそうとうな距離感をもって接する人なんだな、という印象は持ちました。遠慮がないというか、「元のあるなにかを映画化するという」というモチベーションでは作ってないんでしょうね。あくまでもオレの映画を作るんだ、というゆるぎないスタイルですよ。その自信というか、それを口だけじゃなくてちゃんとした娯楽作品にしてみせるという実現力がすごいわぁ。ま、21世紀に入って最近はどうなのか、というところは私はあんまり詳しくないんですが……










《完成マダヨ~い!》

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