長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

遠くの星にかえったウルトラマン ~また観たいんだけど~

2011年04月27日 23時06分00秒 | 特撮あたり
 どうもこんばんは~、そうだいです。今日も天気が良かったんですけど、夜から雨が降ってきちゃいましたね~。にんともかんともジメジメしててイヤね!


 最近、いっつも聴いているTBSラジオのパワープッシュで、よく「ガールネクストなにがし」の曲が流れることが多くなっています。まぁ、なんちゅうか、最近の曲なのになぜかなつかしい気分にひたってしまうという、100%純正うちこみポップって感じですよね。なんか、なにを歌ってもひとむかし前の曲に聴こえちゃう感じは、90年代前半の音楽シーンにしっくりきすぎてしまった「大黒なにがし」に通じるものがあるなぁ、なんて感じてしまいました。

 で、なんで今「ガールなにがしドア」の曲が流れているのかというと、どうやら去年の暮れに公開されていたウルトラシリーズの劇場最新作『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(監督・アベ ユーイチ)が今月になっていよいよDVD・Blu-ray化されるにあたり、この作品の主題歌となっていたその曲が宣伝のためにパワープッシュされているかららしいのです。

 あぁ……そんな映画、あったねぇ。観には、いかなかったなぁ。

 この『長岡京エイリアン』を何回かご覧になられた方ならば誰でもご存じのことでしょうが、わたし、おたくです。
 で、そのおたく体質の源泉となったのは、まごうことなく家でレンタルビデオやTVの再放送をつうじて大好きになった「ウルトラシリーズ」だったのです。

 私はまことに運の悪いことに、『ウルトラマン80』の放送終了から『仮面ライダーBLACK』放送開始のあいだという約5年間の「特撮作品の冬の時代」に幼稚園児となっていました。つまんねぇ~幼年期。
 しかし、この未曽有の「特撮ききん」のために私は特撮にまったく興味をしめさないサッカー少年になったのか?

 否!!

 逆に枯渇していたからこそ、むしろそれを強くもとめる恐怖の「特撮ブラックホール体質」になってしまっていたのです。こわいね~! まわりの友だちはだいたいミニ4駆かビックリマンシールにハマッてたんですけどね。

 それで、話は現在にまた戻るのですが、そんな私が!! 「ウルトラマン」こそおのれの原点としていたはずの私が! そのシリーズの最新作を観に行ってないって言うのよ!?
 こりゃいってぇどうしたことなんでぇ!!

 理由はいたって簡単。「怪獣が地球であばれないから。」

 天下の円谷プロ(現在はパチンコ大企業フィールズの傘下会社として存続)が制作する「ウルトラシリーズ」は、2007年に放送が開始されたTVシリーズ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』から、物語の舞台が「地球じゃないどっかの星」になっているのです。
 TVシリーズの『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』と、その続編にあたる『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』(2008~09年)の2作は宇宙のどっかにある惑星での、宇宙人と宇宙人とのそれぞれの手持ち怪獣を使ったポケモン的バトルが物語の基本ラインとなっています。その中で地球人やウルトラマンはわき役扱いとなっているのですが、とにかくしちめんどくさい前準備ナシで、宇宙人に召喚されたゴモラやエレキングといったメジャーなウルトラ怪獣同士がドリームマッチを繰り広げるという単純明快さは子ども達におおいにウケたようです。
 そしてそれらの発展型として映画化されたのが、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年 監督・坂本浩一)と最新作の『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』というわけなんです。
 この2つの映画はさらに物語の舞台が地球から遠くなっており、ついにウルトラ兄弟の故郷であるM78星雲「光の国」となってしまいました。
 『ウルトラ銀河伝説』ではとんでもない数のウルトラ怪獣が合体して1コのラスボスになるという展開になったし、『ウルトラマンゼロ』では往年の『ミラーマン』や『ファイヤーマン』、『ジャンボーグA』といった「非ウルトラ兄弟系」ヒーローがカッチョよくなって復活するというイベントも用意されていました。

 でも……私は興味がわかないなぁ~! 『ウルトラマンゼロ』なんて、地球どころか地球人すら1人も登場してないんでしょ? みなさん、出演してるのは「地球人に限りなく酷似した異星人」なわけですよ。
 なんか、いまいちアツくなれないというか、対岸の火事というか。「対岸」どころか300万光年以上離れてるし……
 それにさぁ、どんなに大怪獣がふっとんでもすっころんでもビルひとつ壊れない荒野だなんて、おもしろくないじゃない!? 『ドラゴンボールZ』じゃないんですから。

 まま、今の「スペースオペラ式ウルトラマン」にたいする違和感というかついていけない感は、昔のシリーズが好きだった私の個人的印象ですからね。今はウルトラヒーローやウルトラ怪獣たちのカードバトルも大流行してるし、映画のほうも好評で新ヒーローのウルトラマンゼロ(ウルトラセブンの実の息子)や、極悪キャラのウルトラマンベリアル(声・宮迫博之)も人気者になっているようです。いいことですよ。

 ただ。私としては、だいぶ遠いところに帰っていっちゃった気がするんだよなぁ、ウルトラマンのご兄弟。
 まぁ、1966年のシリーズ第1作『ウルトラマン』から2008年の映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(監督・八木 毅)まで、40年以上も地球人を助けに来てくれてたんですからね。しばらくは実家の生活に専念していただきたいと思います。お疲れさぁ~っした!!


 ところで、「ウルトラマン関連」の話題としては、今月に入って実にかなしいニュースが流れてしまいました。


44歳若すぎる死……田中実さん首つり自殺か(デイリースポーツオンライン・2011年4月27日の記事より)

 俳優の田中実さん(44歳)が、25日に東京大田区の自宅マンションで首を吊って死んでいたことが26日、警視庁池上署などへの調べで明らかになった。同署は自殺とみて調べている。田中さんは高校卒業後に仲代達矢さん主宰の無名塾に入塾。1990年、NHK朝の連続テレビ小説『凛凛と』に主演し、さわやかな好青年ぶりが人気となり、ドラマ・映画などで活躍していた。まじめな性格で知られ、近年は精神的に不安定だったと証言する関係者もいる。


 なぁに勝手に死んでるんですか、隊長!! ご家族の方も親しかった彦麻呂さんもみ~んな悲しんでますよ。み~んな悔しがってますよ。生前にどんなに一生懸命頑張っていたのだとしても、ここまで多くの人を深く傷つける権利はあなたにはありません。もちろん、生きている人の誰にだってそんな権利ありません。

 田中さんは、「地球を訪れたウルトラ兄弟」としては現時点で最後の方となるウルトラマンメビウスが活躍したTVシリーズ『ウルトラマンメビウス』(2006~07年)で、地球防衛組織「CREW GUYS」のサコミズ・シンゴ隊長を演じていました。
 サコミズ隊長を演じた当時の田中さんは40歳前後。シリーズではこれまで数多くの名物隊長のみなさんがそれぞれの防衛組織の陣頭指揮を執ってこられたわけなのですが、サコミズ隊長はひときわ若くさわやかな印象で、軍人の隊長というよりは学校の先輩といった感じの好人物でした。
 ところが、サコミズ隊長はそのほんわかした人柄とはうらはらに、シリーズ後半に驚愕の「真の姿」をあらわすことになります……いや~、今までそんなものすごい生き方をしてきた隊長なんていなかったよ!?
 また最終回には、あのウルトラ兄弟の中でもひときわ尊敬されている(けど火山怪鳥バードンにはさんざんな目に遭わされた)長兄ゾフィーと一体化して闘うという大活躍っぷり! サコミズ隊長は地球人側のヒーローとも言える名キャラクターだったのです。

 それなのに……

 これは別に、田中さんがウルトラシリーズで重要な役柄を演じていたから言うわけでもないのですが、
 人に夢と希望を与える人は、与えたあとはもう終わりで関係ないってことはないの! 夢と希望は永遠に与え続けられていくものなんだから。

 特に役者さんというお仕事は、やっぱり大変な責任をおうものなんですよ。これから先だって、DVDのかたちで『ウルトラマンメビウス』の世界を新しく知って、サコミズ隊長の活躍に感動して、生きる勇気をもらっていく人だって必ずいるはずなんですよ。田中さんのファンになる人だっているでしょうよ。
 そういう人たちが田中さんの最期のことを知ったらどう思うんでしょうか。それだけでなく、田中さんをすでに知っていた方々もふくめて、無数の人たちの想いを踏みにじるために役者をやってきたはずではないはずですよ、田中さんは。

 なにはなくとも、自殺だけはぜっっっったいに、ダメ!! お世話になった人、愛していた人にまで多大な迷惑をかけることになるんだから。無差別暴力ですよこんなもの!


 どうせ行くんだったら、わたしもあなたも、M78星雲のほうがいいよね~。
 誰だって、どうあがいてもいつかは必ずその日をむかえるんだから、せいぜいそれまではがんばって生きていきましょうよ。ハーイテーンショ~ン!!


《ほんとにどうでもいいんですが》
 私、いつもこのブログのためにネットを調べてまず手書きでメモをとっているんですが、今回もメモをシャシャッと書いていたら、本来「ウルトラマンメビウス」と書くべきだった部分を、

「ウルトラマンメビウS」

 と書いてしまいました。
 ……半年以上個人ブログを続けてしまったために、ついに脳みその中まで「ローマ字変換方式」になってしまったというのか……手書きだぜ!?
 あたしゃもう、自分がこわくってしかたがねぇよ。オロロ~ン!

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