長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

銀魂グラフィティ、一杯の酒  映画『銀魂・完結篇 万事屋よ永遠なれ』

2013年07月20日 16時13分39秒 | 花咲ける「るろうに銀魂」ロード
 へへへ~い。どうもこんばんは、そうだいでございまする。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!
 なんかねぇ、もう夏ですよ~。夏休みも始まっちゃいますよ~。わたくしめ自身は夏休みそっちのけですけどね~。嗚呼、試験勉強をする必要のない夏よ、いずこ……

 とは言いつつも、本日はお仕事が昼過ぎに早めに終わったのをいいことに、久しぶりに映画館に行ってきました。天気のいい日中のお外に放り出されちゃうと、ついついまっすぐ家に帰るわけにはいかなくなっちまうのよね。たまには息抜きだい!

 ちょうど今日7月20日は夏休み初日という少年少女が多かったらしく、しかもなにかしらの新作映画が公開初日を迎える土曜日だったということもあって、私が行ったシネコンもいつも以上の混雑ぶりを見せていました。
 いや、それにしても、なんだこのコミコミ具合は……チケット売り場も物販売り場も長蛇の列! 館内がもう、中高生から大学生くらいの若いグループ客でいっぱいですよ? これはいったい、どんな作品の初日にぶち当たっちまったんだろうか。

 あぁ~……『風立ちぬ』の初日だったのか。大いに納得。ジブリの御旗はまったくもって健在ですなぁ。

 さてさて、私自身が『風立ちぬ』をスクリーンで観るのかどうかはわからないのですが、たぶん8月上旬の試験が終わった後でもまだまだ上映はしているでしょうし、わざわざ満員御礼になっている今日にムリして観ることはないでしょう。のんびりかまえたいと思います。

 それじゃあ何を観たのかといいますと、やっぱり我が『長岡京エイリアン』としてはなんだかんだいっても見逃せない、この作品。


アニメ映画『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年7月公開 ワーナー・ブラザース映画 110分)

 『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』は、マンガ雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載中の空知英秋による SF人情なんちゃって時代劇コメディマンガ『銀魂』を原作としたアニメーション映画。2013年7月6日より全国映画館にて公開。「週刊少年ジャンプ創刊45周年」記念作品。
 テレビ東京系列ほかにて3期に渡って(2006年4月~10年3月、11年4月~12年3月、12年10月~13年3月)放送された TVアニメ『銀魂』の映画版第2作にして、アニメシリーズの完結編と位置づけられている。本作は原作者の空知英秋自らが、ストーリーとキャラクター原案を手がけた完全オリジナルエピソードとなっており、主人公である坂田銀時の過去にまつわるストーリーが描かれる。主題歌は、 TVアニメ版でも2回主題歌を手がけたロックバンド・ SPYAIR(スパイエアー)。
 劇場入場者限定特典として『コミックス第ゼロ巻風メモ帳』がプレゼントされる。
 全国127スクリーンで2013年7月6~7日の公開初日2日間で動員22万人、興行収入2億8千万円を記録し、映画観客動員ランキングで初登場第4位となった。

ストーリー
 「ある力」によって、唐突に自分の存在していない5年後の未来に投げ出された銀時は、崩壊した江戸の街を目の当たりにする。 荒れ果てた地球に残されたのは、貧しい者と、これを機に政府を潰そうとする攘夷志士たち、秩序の崩壊を利用するゴロツキども、そして、逃走するのが性に合わない頑固者だけ。 さまよう銀時は、ふたりの若者に出会う。 腰に差す「洞爺湖」の木刀で颯爽とゴロツキを蹴散らすメガネの青年と、巨大な犬型エイリアン「定春」を引き連れ、銀時の着流しの模様をあしらったチャイナ服を身をまとう美女。 それは成長した志村新八と神楽の姿だった。 やがて銀時は、変わり果てた未来の姿と、数多くの衝撃の事実を知ることとなる。

おもなスタッフ
監督 …… 藤田 陽一(35歳)
原作&ストーリー・キャラクター原案 …… 空知 英秋(34歳)
脚本 …… 大和屋 暁(40歳)
キャラクターデザイン・総作画監督 …… 竹内 進二(?歳)
監修・録音演出 …… 高松 信司(51歳)
アニメーション制作 …… サンライズ
配給 …… ワーナー・ブラザース映画

主題歌
SPYAIR 『現状ディストラクション』
Tommy heavenly6 『 Pray』( TVアニメ版第1期初代オープニングテーマ)

おもな登場キャラクター
坂田 銀時        …… 杉田 智和(32歳)
志村 新八        …… 阪口 大助(39歳)
神楽           …… 釘宮 理恵(34歳)
近藤 勲         …… 千葉 進歩(42歳)
土方 十四郎       …… 中井 和哉(45歳)
沖田 総悟        …… 鈴村 健一(38歳)
山崎 退         …… 太田 哲治(33歳)
桂 小太郎        …… 石田 彰(45歳)
未来のエリザベス     …… 神谷 明(66歳)
寺田 お登勢       …… くじら(52歳)
平賀 源外        …… 島田 敏(58歳)
からくりロボットたま   …… 南 央美(45歳)
長谷川 泰三       …… 立木 文彦(52歳)
志村 妙         …… 雪野 五月(43歳)
柳生 九兵衛       …… 折笠 富美子(38歳)
百華の月詠        …… 甲斐田 裕子(33歳)
猿飛 あやめ       …… 小林 ゆう(31歳)
キャサリン        …… 杉本 ゆう(38歳)
高杉 晋助        …… 子安 武人(46歳)
坂本 辰馬        …… 三木 眞一郎(45歳)
時間泥棒         …… 山寺 宏一(52歳)
傭兵部隊長・魘魅(えんみ)…… 磯部 勉(62歳)


 これですよねぇ。
 現時点では完全に停止状態になっているとは言え、腐りきっても「花咲けるるろうに銀魂ロード」という企画をぶちあげている『長岡京エイリアン』であります。この「原作者自身による完全オリジナル完結篇」という看板を背負っている劇場版第2弾、見逃す手はあり得ません。

 とかいってもよう、実は最近のわたくしめはと言いますと、仕事だ勉強だと逃げ回って『銀魂』の原作をチェックする機会ものがしまくってしまい、だいたい第45巻くらいから先はまるで読めていないというていたらくでありまして……もうコミックス、その後5冊くらい出ちゃってるよ! いつかいっき読みして追いつかなきゃとは思っているんですが、なんか『銀魂』って、さらっと読めない密度があるのよねぇ。まったくもっていいことだとは思いますけど。

 思えば、アニメの第2・3シリーズもろくに観られなかったしなぁ……そう考えると、アニメ『銀魂』を楽しむのもそうとう久しぶりということになります。期待はいやがおうにも高まりますねぇ。
 本作はすでに公開3週目に入っているのですが、『風立ちぬ』『モンスターズ・ユニバーシティ』『ポケモン』といった夏休みならではのお化け興行に喰らいつく勢いを維持し続けているようで、実際に私が観た回も、会場は2~300席クラスのスクリーンが8割は埋まっているという盛況ぶりでした。もちろん、客層はかなり若い中高生が中心! わこうどですね~。さすがは「週刊少年ジャンプ創刊45周年」記念作品。
 ついでに言いますと、本日は私が観た前の上映回で、藤田陽一監督とレギュラー声優陣が登壇する舞台挨拶もあったようです。夏休みらしくていいですねぇ!


 さて、肝心の内容のほうに入りますが、この作品は宣伝等でも大いにプッシュされているように、「原作者みずからが中心となって推し進められた完全オリジナル劇場版」といううたい文句に恥じない、原作マンガと同じかそれ以上に密度の濃いセリフ量とストーリー展開で、まさしくその魅力が「しっぽの先までつまった」超豪華作品となっていました。

 そう言われてみれば、原作マンガにして2004年以来、アニメ作品にして2006年以来という、人気少年マンガの世界ではそうそうざらにはない「長寿タイトル」となっているこの『銀魂』でも、実は今回の『完結篇』のように本格的に「タイムトラベル」をテーマに取り入れたエピソードはなかったんですよね。そういう意味でも、ついに作者自身が「秘蔵の虎の子」を繰り出してしまったか……という満を持した感があります。

 ストーリーライン自体はだいたい上にあげたとおりで、それ以上のことはとにかく実際に観てみなければわからない……というか、文章にしたところで意味がないハイテンションなギャグに満ちています。そのギャグにまみれながらも、一瞬の間隙をついて観客の心にグサリと突き刺さってくるセリフがたまに繰り出されるのが実に『銀魂』らしいですね。

 作品の外枠としては、「主人公が見知らぬ未来世界に放り出される」という意味で原作コミックの第324~26訓で展開された「休載後の未来篇」(2010年11月 すでにアニメ化済み)が非常に今回の劇場版に通じるものを持っていると思うのですが、徹底的にギャグ化されていた休載篇とは真逆のベクトルでハード路線を突き詰めたのが劇場版といった感じで、まったく違うオリジナルな物語になっていたと思います。また、銀さんが完全な逆境に追い込まれるという点では、言うまでもなく第372~80訓の「金魂篇」(2011年11~12月 こちらもアニメ化済み)がよく似ていますよね。ちなみに、おのおののエピソードの主人公にとって、「休載篇」は2年後の世界、「金魂篇」は2ヵ月後の世界が激変したという始まり方になっています。そこから比較しても、今回の完結篇の5年後という設定は最大級の冒険になっているわけです。そしてさらに、物語が進行していくにつれて明らかになるのは、未来ではなく過去、本編世界のおよそ10年前にあたる「攘夷戦争」での出来事……まさしく、これまであまり真剣に語られることのなかった『銀魂』ワールドの「始まりの特異点」にせまる大盤振る舞いな展開ですね。










《途中だァアアアア》
コメント
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